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テレビ好きな私は、とある沼に片足を突っ込んだ(8)

佐久間宣行アイドルプロジェクトオーディション最終審査、遂に後半戦に突入です。ダンス・歌唱審査が始まります。

……

あれは2006年のことでした。

私は当時深夜バラエティー番組ヘビーウォッチャーで、恐らくほぼ全ての民放深夜バラエティー番組をリアタイもしくは録画を駆使してチェックしていました。
ある日、当時まだ元気だったフジテレビの深夜、コンビが解散してピン芸人になりその直後の『R-1ぐらんぷり』で伝説のフリップネタ『トツギーノ』で大ブレイクしたバカリズムさんMCの番組が始まりました。

それが『アイドリング!!!』でした。

9人の女の子たちが毎回様々な企画に挑戦し、時にはお笑い、時には体を張った企画をとにかく全力でやり、もちろんアイドルとしてもちゃんと歌って踊るという番組でした。
オタク男性の恋愛を描いたテレビドラマ『電車男』の放映が前年の2005年であり、やっと"オタク"が市民権を得だした時期でまだ当時AKBも結成直後。現在のようにアイドルが乱立する"戦国時代"になるもっと前であり当然「ご当地アイドル」や「地下アイドル」という言葉もない時代でした。
なので企画としては当時としてもかなり斬新な内容だったはずの番組です。
アイドル番組のMCを芸人がする、現在で言えば「公式お兄ちゃん」の先駆けだったバカリズムさんですが、当時ゴリゴリに尖っていた若手時代なのでアイドルに本気ダメ出し・投げ飛ばす・蹴り飛ばすなどお兄ちゃんというより鬼教官でしたね…。
(ちなみに、後に加入するメンバーには今も活躍している朝日奈央さん・菊地亜美さんがいます。私は相撲が強い酒井さん推しでした。)

そんなアイドリング!!!の初期メンバー、のちにリーダーにもなったのが遠藤舞さんでした。正統派アイドルの華もあり抜群に歌唱力もあったメンバーでした。現在はボイストレーナーとして活動中で、今回のダンス・歌唱審査の審査員を務められています。バラエティも頑張るアイドルであった遠藤さんがこのオーディションの審査員として入っていることが、どこまで狙っているのかわかりませんが何か因果・縁を感じる人選です。

もう一人の審査員は、振り付け師の竹中夏海さん。オーディション開催が決まる前、『青春高校』の5人が最初に佐久間さんに助けを求めて、パフォーマンスの実力を披露したのを見守っていて吉田豪さんとともにこのオーディションの開催のアドバイスをした時以来の再登場です。(私個人的にはRHYMESTER宇多丸さんのラジオに出てきて「世の中の万物にアイドル性を見出す話」など独自のアイドル論をお持ちの人という印象が強いのですが)

15人はそれぞれダンスと歌唱の課題曲を披露しましたが、審査員のみなさんが温かい眼差しで真剣にそれを見ていて、ダメな所を指摘するのではなく良い所を褒めていこうという姿勢だったのが素晴らしかったです。遠藤さんは元々審査される側だったのもあってか、特にコメントが優しく感じました。

ダンス・歌唱ともにここまでの経験値に差がある中でのパフォーマンスでしたが

  • 未経験ながらオリジナルの振りをいれるなど工夫してきた田中さん

  • キャラクターに反して躍動感とキレのあるダンスの吉村さん

  • ダンスも歌も本当に未経験、逆に伸びしろいっぱい林さん

  • パフォーマンスがやはり実力者・前川さん

  • ダンス・歌唱が苦手ながら恐らく相当練習してきた齋藤さん

などの皆さんが特に印象に残りました。
今回のオーディションとして、やはり佐久間さん企画のお笑い・バラエティーに強いアイドルを目指すことが予想される一方、アイドルとしてパフォーマンスすることもあるでしょうし、メンバーの能力や経験のバランス配分が難しそうだなと感じました。

次はいよいよ最終審査も大詰め。本当に最後の審査は佐久間さんに思いの丈を伝えるラストスピーチです。

〈続きです👇〉

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