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吾輩はP患である

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精神治療の徒然。
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#牧師

子どものしもべ

心理学というものを知ったのは、もうかれこれ30年前。 「りんごちゃん、頑張れば読めるでしょ?」 といって、若い牧師から何冊か心理学や哲学書みたいな本を渡された。 上っ面だけでも聖書はとうに読破して何巡目かではあった。 宗教の話でなければ会話にならない子どもだったともいう。 安定した友達は6年生になる頃には1人もいなくて、かろうじて繋がりがあったのは教会だけだった。 牧師先生はよく分かっていた。 この子は普通の会話ができない。 逆に神様や心の話なら他の子よりはるかに深く会話で

毒親は単体で毒ではなくて…

毒親ってなぜか周囲の人間も毒に加担する構造になる。 毒親自体が、対人関係に境界線のない付合いをする。 それに耐えうる人々や元々ニーズが合う人々なんかと共依存になって、コミュニティを発展させる。 境界線のない付合いなんか、通常小規模にしか成立しない。 しかし、大規模な共依存国家を成立させてしまえるパワーと能力があるのが毒ファミリーなのだ。 子どもにとったら、実際の世間という助けに手を伸ばすまで、ものすごい距離がある。 正に城壁が出来上がるのだ。 私の実家的には、キリスト