マガジンのカバー画像

吾輩はP患である

22
精神治療の徒然。
運営しているクリエイター

#トラウマケア

治療するのが「人」である理由ー解離の治療から見えたことー

私の場合は自分が意識している限りは人格の切り替わりはほとんどないタイプだったので、他人と直接話すことはできません。 解離人格は私に絵を描かせる事で自分の意思を伝えました。 先生がそれを受けて解離の気持ちをうまく読み取るので、解離との気持ちの交流にかなり役立ちました。 先生には直で感じ取ることはできないのですが、確実に解離人格は先生の言葉や態度に大きな影響を受けていたところがあります。 何でこんなに解離人格と気持ちが通じるのか本当に不思議でした。 当時の記録に先生を「ムツゴ

+5

解離人格がいた頃の治療エピソード

解離人格統合後~味覚の話

今年も紫蘇ジュースを作った。 赤紫蘇と砂糖とクエン酸が基本材料だが、クエン酸があまり好きではなくてリンゴ酢を使う。 香り付けに大葉を使うのはよくあるが、私はそこにミントやレモングラスをプラスする。 スイーツ作りは好きだと自負していたが、実はそんな私の味覚が超バグっていたというのは、解離がすっかり統合した後だった。 子どもが私の作ったものを食べてくれないと長年悩んでいたのだが、夫が満を持して「だって・・・不味いんだもん・・・」と、初めて言ったのがきっかけだ。 主人はうつむいて