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夢なら叶ってる

LIVE納めは横浜でした。

LIVE納めなんて言葉自分が使うことになるなんてびっくりですが、今年の後半3分の1はLIVEに捧げた4か月としか言えないくらい初LIVEから駆け抜けてきました、はや年の瀬やば。
横浜だって人生でそう何回も行ったことなかったのに今月入って2回も行って、しかもそれが自分のLIVEで呼んでもらってって、わかんないもんですね世界。

9/3の初LIVEからショットライブも含めたら12回くらいやってて上がり下がりありつつも全体的に「自分ってLIVE上手いんじゃね……?」と思いながらやってきたんだけど、ここに来て改めて考えると、初心者って枠を抜けたら全然まだまだですねまじでぴよぴよ。良くも悪くもこれが今の自分の限界かって思い知る場面が何度もありました、全然マイナスじゃないけどね、全然プラス。

上京したてっていう札とかステージ上がるの何回目とかLIVE何ヶ月目とかそういう免罪符がどんどん無くなってってるここからが本番だなって感じです。現実的にも来年からは就活もしなきゃだし、これから人生通して続けるかそれともしれっとフェードアウトするのかの壁がたぶんこれから来てそれにぶち当たってからが本番だなって、まわりの先輩たち見てると思います。
学生のうちの思い出づくりにはしたくないって思ってるけど、別にそれでできた人間関係を大事にしていけばただの思い出で終わったりはしないとも思う、んだけどやっぱり思い出づくりでは終わりたくないですね。別に友達づくりのために始めたわけじゃなくてもっと、って言ってると、俺って何のためにラップやってるんだっけってよく考えます。自分を世界に対してアピールして表現したいから?とかもしくはもともとラップを口ずさむのが好きでとか、考えればいくらでもそれっぽいのは思い浮かぶけどどれもしっくり来ない。

なんとなく自分のスタイルというか魅せ方みたいのもわかってきて、たぶん自分のLIVEショウケースは泥臭い感じが向いてるんだろうけど、じゃあステージ上で「俺絶対武道館行くから」とか言えるかって考えたら言えないんですよね。別に俺絶対武道館行きたいって思ってないし。
目標は?って聞かれて困るのは昔からです。将来の夢だって「サッカー選手」って答えてたのはそれが「将来の夢っぽかった」からで、そのあと本気で考えて公務員とか言ったら「子どもが大人ぶるな」って先生に言われてどうしようもなくなってた小学校時代。いつからか公務員って言っても許される年齢になってて、でもその頃には夢が何かなんて聞かれることはなくなってて代わりに高校卒業後の進路とか業種とかそういうのを答えなきゃいけなくなってたし、みんなも野球選手とか警察官とかになりたいって夢を語らなくなってた。
だからってじゃあその大学に行くのが将来の夢かって言われたらそうでもないし、卒業後どんな業種に就きたいかなんて積極的に語れるやつなんていないでしょって思ってる。みんな心の底では働きたくないし好きなことやってたい、けど働かなきゃいけないからその中で妥協できるものを探して選択してそれを「夢」とか「目標」って呼んでるだけでしょって思う。そんなの小学校の頃野球部のやつが言ってた「プロ野球選手」とは全然違うのに、いつのまにか夢ってことにして、すり変わってるのに気づかないふりして大人ぶってるんでしょって思ってる。俺はずっと「プロ野球選手」みたいに純粋に語れる夢が欲しくてでもそんなの特に無いから、子供の頃から野球なり音楽なりに打ち込んでたその人たちが羨ましかったのに。


やりたいことが見つかってようやく俺も先生に「将来の夢は?」って聞かれた時の答えが用意できるようになったのに、あの頃答えられてたみんなは現実を見てる感じで逆に夢なんて語らなくなってる、いつから逆転したんでしょうね。
でも俺にとってはLIVEでかませた時の嬉しさとかませなかった時の悔しさは、今までのどの感情よりも鮮明でリアルで現実です。やりたくないことを自分のやりたいことのように語ってる方が、自分のリアルから目逸らしてる。今が1番現実を見てて、現実に向き合った結果残ったのがHIPHOPだと思ってます。


将来の夢はラッパーだって、もし俺が小学生だったら喜んで答えるけど、今の自分はそうは答えられないっていうか、当たり前なんだけど既にラッパーなんですよね。せっかくやりたいこと見つかったのにそれをそのまま答えるだけじゃ首を傾げられるもんで。じゃあ「売れたい」とか「武道館に立ちたい」とかそういうのを言えばいいんだろうけど、さっきも言ったように別に売れたいわけでも武道館に立ちたいわけでもないです。
たぶん俺の夢は、今この現実なんだと思う。やりたいことが見つかって、LIVEする度に嬉しかったり悔しかったりしてちょっとずつ名前が広まってきて、知り合いにやばかったよって言われたり、知らない人に好きですって言われたりして仲間とパーティーしながらちょっとずつ輪が大きくなっていってるこの現実を手放さないことが夢だと思います。売れるってより売れ続けるのが夢ですね。武道館に立っちゃったら終わりじゃないしある意味現状維持だけど停滞の真逆。ようやく回り始めた人生を死ぬまで止めずに生き切るのが目標です。そのために売れたいし友達もほしいし、結局そういうことにはなるんですけど。
俺のLIVEを見て褒めてくれた人も言葉も今のとこ全部覚えてるし、初めて「泥臭い」って言ってくれた人とか「会場をロックしてた」とか書き留めておきたいことばっかの思い出をたくさん作っていきたいですね。今ここが夢の中で、意外とそれはめちゃくちゃ現実で鮮明で進み続けないと弾けて無くなりそうなこの瞬間が大切です。
っていう意味で夢なら叶ってるし、逆に停滞したらこの夢は醒めるてか飽きるんだろうなって予感も常にある。止まらずに動き続けてるやつが1番かっこいいって去年も言ってたけどそういうことだし、売れなきゃラップに出会ったことを後悔するって最近書いたけどそういうことでもあります。


止まったら死ぬマグロ。


久しぶりに長くなったのは、電車がなかなか来ないからです。終電であと乗り換えて1駅進むだけなのに各駅停車千葉駅20分遅れてるので書き切ってしまいました。横浜帰りです。

バッテリーも無いので終わりますね、良いお年を〜

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