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最近の莇野のクレソンについて

姫路周辺は朝はそれなり15℃程度、昼に25℃の日も増えてきました。
クレソン自体が暑さに強いのか弱いのか不明な所も実はあります。

根っこが土に活着する時は涼しい方が良いみたいですが、あまり寒いと上の茎は伸びません。しかも水に溺れて清水の流れの中とはいえ、光を100%で受けれないせいか微妙な感じ。
そこに気まぐれな猛暑が来ると茎が溶けて流れていきます。なんだそりゃ。

この再生力ですよね

ある程度活着すると光と暖かさを求めて伸びます。凄い勢いで。花芽を付けるぞ!と伸びます。
特に施設栽培の真似事をしていた時にも光は重要だなーと感じましたが、所詮太陽には敵いませんね。ルクスが違うんだルクスが(?)

夏場も多分クレソンは大丈夫なんですが、てんでダメな圃場もあります。なんでかはわかりませんが、水不足が一番ダメでしょうね。
水が不足すると圃場の水温も上がりやすくなりますし、多分藻とかも増えちゃうんじゃないですかね?
更にクレソンはぐんぐん伸びますから伸びた分だけ水が必要ですし、呼吸量・蒸散量も増えます。だから水を吸っては大気に返していきます。なのである程度剪定が要るのでは?と思っています。


あ、結構伸びますね?


クレソン自体がサンシェードの役割をしてるんですが、そこも刈ってしまうと水温は高くなりそうですよね。さぁどうする?

あと虫が増えてます。毎年の事ですが、対策すると減らせます。努力次第!
防除方法はいくつかあり、カブラハバチの幼虫など芋虫類は手で拾って川に投げてやると魚や水鳥が喜びます。クレソン田に捕食者がいたら心配ないんですよね。そう思って圃場にカワムツなんかが来てくれたら嬉しいんですが、毎年エビカニクスです。甲殻類も良いんですけどね?

バイトテロの犯人です

カルガモを入れたら食ってくれるだろうと思って試験したんですが、あいつらクレソンを食べはじめてとんでも無いことになりました。あんな鳥信じません。要らない虫を食べるが、作物の邪魔をしないものって結構難しいですよ!コンパニオンプランツとか、そういう方程式は難しいものです。

そのかわり、バードテーブルを作ってツバメや小鳥を呼ぼうと思ってます。多分、蝶を食べてくれます。
あとは泥水に粘土を混ぜたフネと切った藁クズを置いておけば巣材として持ってってくれるでしょう。そうして通ってもらえば儲けモンですね。太陽光パネルばかりで鳥も何かと大変そうです。

農薬も使います。今年からBT剤も試しています。チューリンゲンシスでお馴染みのバチルスですね。
納豆菌とかの仲間で、この菌で芋虫の腹をくだしてやるわけです。人間などには影響のない菌だそうですね。ただ、その芋虫の腹をくだすためにある程度クレソンは犠牲になってもらう必要があったり、それを待つ時間も長いわけで、散布回数自体は増えます。多分。

即効性はアルバリンなんかがありますが、ネオニコチノイド系は周りの環境に良くない!と言われます。それはそうですが、記載を守った上でのある程度のトレードオフは必要かと思っています。自宅で虫が繁殖するのは嫌でしょう?畑は作業場みたいなもんですからね。ビオトープにせよ、目的外の虫が湧くのは困りませんか。

実際のところ、全使用回数が3回なので、ほぼ通年でクレソンをやるとなると、どこで使うかが悩みどころです。
春先か梅雨明けか秋口か、困った時のカードとして切ります。

吹けば飛びます

あとは寒冷紗とか敷いてます。これは良いものです。ネオニコチノイド系農薬に反対してる方々、これを恵んで頂けると助かります。僕も農薬使わずに済みますから、なんとか頼みます。1ロール50mのものが3ロールあれば6割は守れますから、なんとか頼みます。

まぁ、多分ゆくゆく買い揃えていきます。課金しましょう。


どでかい

田んぼにセリも共生させてたのですが、セリのが元気です。しかしセリは根も食べる食材で、洗うのが手間なのと、洗い水にヒルや川の要らない虫たちが多く付着していて多分同じ洗い場で洗うクレソンのクオリティを下げると考えたのでやめます。売れないし。
セリの旬は春なのに、鍋のイメージが強くて冬に欲しいのは何ででしょうね?旬ってなんでしょう。

確かに東北のセリは秋冬にわんさか出ますが、あの時期の東北ですから、ハウスや暖房がない事には育たないわけです。これを旬の味覚にしているということは、努力が多いというわけですよ。

シーズンを鴨の旬に合わせているというわけですかね。

クレソンの旬はGW前か、秋の10月頃かなと思っていますが、年中あるものですからね。
シーズンをソーセージの旬に合わせていきます。