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2000年代に入りネットワークが発達したことにより地域格差はさらに激しくなり首都と地方では発展途上国と先進国のような差が出ていた
超がつくほどの高速通信が首都圏から優先的かつ試験的に通信が始まり地方は試験が終わり次第整備されるような状態だった
僕のVLに対する思いは日に日に強くなっていくばかりだった
引っ越してから1か月が経ち僕はある決心をすることになる
15歳になったら家を出て宮都へ行き仮想空間でお金を稼ぐこと
この決心は僕の人生を大きく左右することになる
今の年齢が13だからあと二年でお金を貯めてこの町で思い残しがないくらいたくさんの経験をすることだった
決心を決めてから次の日には僕はいつもの行動範囲を倍にして町を歩くようになった
新しい彼氏にべったりな僕の母親は僕の事を放置するようになったがそれによりさらにいろんな体験をすることが可能になった
まず始めたのは友達作りだったSNSは今でもありそれを使い町を探検する仲間を募集することにした
以前なら毎日顔を合わす友達もいたし何も言わなくても誰かはいたのでSNSなんて使うことがなかったのだが人とのかかわりが極端に減っていた僕は友達募集という名目で人と関わりを持つことで寂しさを埋めるようになっていた
とりあえず一番使用率の高いSNSを始め最初に投稿したのは
「村崎(住んでいる地名)を探検する仲間を募集しています。僕の年齢は13歳で15歳までの人で一緒に探検してくれる人を探しています。もし興味があったら連絡ください!!」
という内容の投稿をしたら様々な人が反応をくれた
一番最初にメッセージをくれたのは30代後半の会社員の人でやたら家に呼んでくるのとそもそも15歳までなので断った
次にメッセージをくれたのは年は16歳だが村崎で友達が欲しい女の人
そして最後に15歳の男で村崎に住んでいて一度も引っ越したことがない神山という男だった
もちろん即座に神山に返信していつが空いてますかという連絡を入れ次の日には会うことになった
SNSで人と会うことが初めてだった僕は若干緊張しながら待ち合わせ場所の公園に到着していた
神山から連絡があり10分遅れると言われて公園で時間をつぶしていたのだがこの10分間は今までの僕の人生の中で一番長くそして緊張と不安が押し寄せる10分間だった
そして神山らしき人が公園に現れSNSの電話機能で電話をした
僕「神山君?今公園?」
神山「あーそうそう今どこにいる手振ってくれない?」
僕「わかった」
神山「いたいた!!」
走りながらやってきた神山は顔はそこまでかっこよくないが服装がおしゃれで靴も僕が持っていないようなブランドものの靴を履いていた
僕「よろしく!!」
神山「よろしくね!!そういや下の名前ゆうっていうんだけどなんて呼べばいい?」
僕「真城でいいよ!!」
初対面の人にしたの名前で呼ばれるのがなんとなく恥ずかしくなった僕はとっさに苗字を伝えた
通っている学校やゲームの話をした後に
僕たちは探検を始める為にグループの名前を決めることにした
探検グループの名前なんてなんでもよかったけど中二病が爆発しかけていた僕たちは最高にダサい名前を付けることになる
神山「デーモンチルドレンにしよう!!!」
僕「わかった。(なにそれ最高にださいじゃん)」
年上ということもあったのでとりあえず神山命名の最高にダサいグループ名の二人組がさえない公園で誕生することになった
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