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Beaujolais Villages La Bonne Pioche 2015 / Michel Guignier

<タイプ>

<生産者>
Michel Guignier
<品種>
ガメイ 100%
<産地>
フランス・ブルゴーニュ・ボジョレー
<価格帯>
3500円前後

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<コメント>
ほぼ飲んだことのないガメイ、自然派、程よい熟成という期待感からチョイス。また、ガメイは話を聞く限りピノにも近い可憐さや繊細さ、透明感がありそうので好みではないかと期待も。値段的にもピノよりはだいぶ優しいというのも重要です。2日に分けて3日間で飲みました。

1日目、開栓直後からバリバリに香ります。クランベリーや熟したバナナ、イチゴ、フランボワーズといった華美な果実香。青いニュアンスが割としっかり感じられ、バニラ感も少し。さらに飲んでいくと杉のようなニュアンス、白胡椒のようなスパイス感がいいアクセントになっています。味わいははっきりした酸味と少しの甘み。タンニンはエレガントで、一体化し渋みを感じさせません。開けて少し経つと、すぐに変化していき、酵母感がかなり強く出てきます。そしてそれに伴って、醤油のような香ばしさも。梅、バラのニュアンス、血や鉄のニュアンス、旨味も乗っています。
1日空いて3日目もこの路線は変わらず、やや香りは落ち着きましたが、代わりに酸味が少し丸くなった印象。基本的に変わらず楽しめます。

<感想>
非常にわかりやすく美味しいワインでした。ナチュラルでフレッシュ、スイスイと入っていく楽しいワイン。同じくエレガントで繊細であっても、陰性、妖艶、深遠というような印象を受けることが多いピノ(陽性のピノの経験値に乏しいので)とはいい意味で対照的で、陽性、可憐、賑やかという印象です。
軽さを持ちつつ酸味もしっかりしており、なかなか食事にも合わせやすいように感じました。値段もピノに比べるとかなり手ごろで、対応できるシュチュエーションも広そうな印象。ヌーヴォーは作り方の差から全く違う印象なんでしょうが、程よくほぐれたガメイはいいですね。
飲み頃的にはまさに今飲み頃初期から中期という感じです。酸味しっかりなので、まだまだいける感じもして、後5年後ぐらいに飲むとどうなるのか、というのも大変気になるワインでもありました。

<点数>
85点 (84+1)

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