Touraine Pinot Noir 2016 / Pierre Olivier Bonhomme
<タイプ>
赤
<生産者>
Pierre Olivier Bonhomme
<品種>
ピノ・ノワール 100%
<産地>
フランス・ロワール
<価格帯>
5000円前後
<コメント>
3日間で飲みました。以前、ソーヴィニヨン・ブランを飲んで大変好印象だった生産者のピノ、ということでまず外さないだろうという期待を持ってチョイスしました。
色がピンク色というぐらいに薄く驚きましたが、開栓直後から香りは十分で、バラやスミレの様な華やかさとサクランボの様なチャーミングさがあります。飲むとフレッシュな果実味と綺麗な酸味が有り、梅ジュースの様なフレッシュさが前面にありつつも、バニラや冷涼な森の様なニュアンス、シナモンのようなスパイシーな印象もあって複雑性十分です。前述のシナモンやバニラにも通じますが、どこか茶色いニュアンスがあって、旨味やミネラルも感じるからか、なんとなく醤油の様な雰囲気も。余韻はバナナの様な青みやパンの様な発酵感がしっかりと続きます。
2日目もあまり変わりません。色からはフレッシュさ一辺倒な感じがしますが、味わいにはやはりキャラメルのような香ばしいニュアンスが少しあって、それがいいアクセントになっていると思います。また酸はしっかりしていますが、温度が低い状態だと甘みを強めに感じます。
3日目は果実味やフレッシュさが衰えてきて、代わりに旨味や塩気が強く感じられ、出汁感が強いです。これはこれで美味。
<感想>
フレッシュさとこなれ感、複雑性が両立した素晴らしいピノ・ノワールです。色がかなり薄いのですが、味わいはエキス感や旨味たっぷりで、濃厚ではありませんが、薄くはなくみずみずしいです。無理なく喉に馴染み染み込むジュースの様な味わいで、スイスイいけます。なので食事のレンジも広く、たいていのものと合わせられるのではないかと思いました。
十分開いているとも思いますが、全体的には各要素の主張が強い面もある感じで、もっと置いてもいいのかもとも思ったりしました。
<得点>
85点
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