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Semillon 2007 / Boekenhoutskloof Winery

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<タイプ>

<生産者>
Boekenhoutskloof Winery
<品種>
セミヨン 96%・ソーヴィニヨン・ブラン 4%?
<産地>
南アフリカ・フランシュック
<価格帯>
5000円強

<コメント>
3日間で飲みました。コスパ抜群南アフリカ、有数のトップワイナリーのトップレンジ、しかもしっかり熟成してそうなヴィンテージということでクリスマスのお供にチョイスしました。

1日目から3日目まで大きな変化はなく、非常に安定したワインでした。色味は輝く黄金色で期待感十分。決して派手な果実香などはありませんが、蜜の様な妖艶な香り、完全に調和した甘みと酸味、バニラやカスタードの様なリッチでキメ細いかい余韻と、素晴らしい要素が揃っています。酸味はまろやかで、乳酸的なニュアンスなためヨーグルトの様な感も。さほど甘くはないのですが、酸味や風味から上質なスイーツの様なニュアンスがあります。樽感も嫌味がなく自然。さらにアルコールや雑味は一切感じず、かと言って軽すぎるというわけでもない、まさに完全に調和したさまを感じさせてくれるワインです。

<感想>
非常に安定していたことと、比較的すぐに飲みきってしまったこともあってコメントが少なめですが、非常に素晴らしいワインでした。試飲で飲んだ高級なブルゴーニュのシャルドネよりもさらに調和している様な気がして、コスパもめちゃくちゃいいのではないでしょうか。この味わいが5000円ちょっと(最新ヴィンテージはもう少し高いですが)というのは素直にすごいです。派手さはないですが、その分好みによらず万人に受け入れられるワインで、迷ったらこれ、という様な素晴らしさ。初めていいワインを飲んでみたいという人にもオススメです。また、後から調べて分かったのですが、乳酸の感じはマラクロテッィク発酵によるものの様で、非常にわかりやすく勉強になりました。一方、初めてのほぼセミヨン100%でしたが特徴はまだまだ勉強が必要そうです。ただ、オイリーさや蜂蜜のニュアンス、フレッシュさより円熟味、という印象はあったので、その辺りが特徴なのでしょうか。
料理との相性ですが、やはりチーズ、それもちょっと癖のありかつクリーミーな白カビや山羊との相性が良さそうです。クリーミーなものが会う感じがしました。
10年以上置かれたワインなので、今が飲み頃という感じです。すでに色や風味はこなれているので、これ以上待つとかなり雰囲気が変わってくるのではないかと思います。2009が素晴らしい出来ということでそちらも是非飲んでみたいのですが、なかなか入手が難しそうですね...。

<得点>
90点

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