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Coteaux de Trumao Cruchon Pinot Noir 2013 / Agricola Luyt Limitada

<タイプ>

<生産者>
Agricola Luyt Limitada? サイトによって書いてあることが違います。
<品種>
ピノ ノワール 100%
<産地>
チリ・Malleco Valley
<価格帯>
5000円弱

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<コメント>
引き続き飲んだことのない産地のピノ、ということで自然派チリピノを。とはいえ、事前情報を見る限り王道チリピノとはかけ離れたスタイルのようですが。4日間で飲みました。

1日目の開栓直後はほとんど香りがせず、中空な感じで甘み皆無、渋みとわずかな樽感、バニラの感じがあるのみです。明らかに開いておらず、おそらく還元系の閉じ方に思えたので、とりあえず少し待ちます。しかし、少しの豆感とわずかな出汁感、甘みは出てきましたが、引き続き表情に乏しく近寄りがたい険しさしかありません。とりあえずこの日は終了。
2日目になると香りが開いて、赤系果実と黒系果実のハイブリットな感じの香り。酵母感が強めですが、ようやく飲めるレベルになってきた印象。ただ、ややえぐみとも取れる渋みがあり、まだバランスを欠いている感が強いです。
3日目はようやく渋みが取れてバランスが向上、酸も感じられるようになり、ここまでで一番良いです。ただ熟成という印象はなく、若くキリッとした、しかしそこまで果実味は強くない、というようなワインです。4日目もあまり変わりませんが、さらに角は少し取れて、優しい甘みと余韻の青さ、黒鉛のニュアンスなどが感じられました。

<感想>
一定数ある還元の強いワインだったように思います。だいぶ柔らかくなった3日目にはすでに香りなどでは衰えもかなりあったようで、結局のところ、ベストな状態に遭遇できなかったような印象。なぜ2013年のワインでここまで還元しているのかは不明ですが...。この還元が関係しているのか、ワイン自体は非常に若い印象。一定の濃さとストラクチャーがあって、仮に全開であっても好みとは少し違うタイプのワインなのかなと思いました。
おそらくもう4-5年おくと還元が自然に解消されるのではないかと思いますが、かなり個体差がありそうなので、改めてワインの難しさを感じました。また、最近のヴィンテージは全然輸入されていないようですが評価は高そうなので、いつかリベンジしてみたいワインでもあります。

<点数>
(67点)

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