見出し画像

あんまり素敵じゃない世界の恵比寿リキッドルームで

先日、恵比寿リキッドルームに長澤知之のライブを観に行ってきた。

誰かのライブを観に行くこと自体が1年以上ぶりだった。
一般発売にも購入期限があることを失念していてチケットを買い忘れるほど、ライブに関する様々なことを忘れていた自分に絶句。
(運良く当日券を買えたので本当によかった...。)

無事入場。会場に入ると床がテープで正方形状に細かく区切られている。どうやらその区切りにそれぞれ一人ずつ入ってライブを見るという形のようだ。声も基本的には出してはいけないようで、ここに来て初めてのことだらけで開演前に一抹の不安を覚えた。

ライブが始まった。ギターが、ベースが、ドラムが鳴り、長澤知之が歌い始めた瞬間に一抹の不安など吹き飛んだ。と同時に思った、ライブってこんなに爆音だったっけ?

それはその日の演奏が特別大きかったわけではない。それくらい生のライブを体感するのが久々過ぎたのだ。以前の感覚が戻ってくるのに少し時間を要した。

しかし、自分は元々大きな音が苦手なのに、音楽に関してはなぜあんなに爆音が心地良いのだろう。
最初の曲が始まった瞬間から、爆音に包まれる感覚と、こんな状況でも目の前で好きなアーティストが好きな曲を演奏している普遍性と不変性に、ずっと涙腺が緩みっぱなしだった。

3月はいつもなんだか少し物悲しくて、今年はいつも以上にそれを感じていたけど、このタイミングでこのライブを観ることができてよかった。

ライブがしたいなと思った。

一刻も早くライブがしたいなと思った。

幸運にも3月21日、新宿LOFTでライブができる。
ぼくも爆音で鳴らそう。すごく楽しみ。


ここからは余談ですが、自分は出会ってきた邦楽の中でも、特に長澤知之の「回送」という曲の歌詞に、20歳の時に雷に打たれたような衝撃を受けました。
いつかこの曲だけに関するnoteを書こうと思います。


それと、今回のライブの1曲目が「あんまり素敵じゃない世界」という曲だったのですが、この時期にこの曲を1曲目に選んだことが皮肉っぽくありながら諦観の先にあるナニクソ根性のようなものを感じて非常に良かったです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?