勝手に解釈シリーズ★帰ろう

藤井風くんの曲はどれも好きだけど、この曲は別格。本人もインダビューで別格だと言っている。もはや、りんご探偵的には首がちぎれるほど、うなずきが止まらない曲である。(勝手に解釈ですが……)

帰ろう……そうそう、もう帰ろう！なにがって、死んでから天国に帰ろうとか言ってる曲ではないわけです。生きてるうちに夢の世界から出て、本当の世界へ帰ろうと言ってるわけです。

それじゃ それじゃ またね
少年の瞳は汚れ
5時の鐘は鳴り響けど もう聞こえない
それじゃ それじゃ まるで
全部 終わったみたいだね
大間違い 先は長い 忘れないから

もう、５時の鐘はなってるよ。お母さんが、美味しい夕飯作って待ってるんだから、もう遊ぶのやめて帰ろうって言ってるわけですよ。

夢の世界での出来事に、文字通り夢中になってないで帰ろうって。ちょっと遅くなったからって、お母さん怒ってないから。

ほら、大先輩のたとえ話にも、ありましたよね。放蕩息子が帰ってきたら、父は美味しい食事と、着物を与えて宴を開いて喜んだでしょ。もうね、あなたの帰りを全力で待ってくれてるんですよ。

わたしのいない世界を
上から眺めていても
何一つ 変わらず回るから
少し背中が軽くなった

そうなんです、あなたと言う幻の個人がいなくなっても、全体であるこの世界は何一つ変わらず、あなたを含めたまま回り続けます。心配ご無用。

ああ 全て与えて帰ろう
ああ 何も持たずに帰ろう
与えられるものこそ 与えられたもの
ありがとう、って胸をはろう　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　待ってるからさ、もう帰ろう
幸せ絶えぬ場所、帰ろう
去り際の時に 何が持っていけるの
一つ一つ 荷物 手放そう　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　憎み合いの果てに何が生まれるの
わたし、わたしが先に 忘れよう

もはや説明の必要がないくらい、そのまんま、言ってくれています。全てを手放して帰ろうって。一つでも荷物持ってたら帰れないから。

いきなり全部は厳しいかもしれないから、一つ一つ荷物手放そうって教えてくれています。

そう、夢の世界から出て、幸せ絶えぬ本当の世界へ帰ろうって。

私が先に忘れようって、なんて優しい言葉なんでしょう。しみじみ良い曲です。

この曲を聞くと、なんでか分からないけど、涙が出てくると言う方が多いようですが、自分の1番深いところの、もう帰りたいって気持ちと共鳴しているんですよ。

だから、寄り道しないで
みんなで、もう帰りましょう！

そして、奇しくもこの記事をアップしようと思ったら、今日は風くんのお誕生日でした！これからも、素晴らしい曲をたくさん創り出して貰いたいですね！