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春分からのエネルギー 〜個人の持つ力が強まっていく時。交流の中で自分の可能性を伸ばしていく

3月21日 0時34分頃、太陽が春分点を通過しました。
太陽が牡羊座0度に戻り、ここから約1年かけて牡羊座から始まる12星座のサイクルの新しいエネルギーが始まります。
春分の天空図は、次の春分までの約1年の流れを示します。



春分点の太陽には、冥王星がセクスタイルという能動的な協力関係の配置に。
冥王星は山羊座29度。
サビアンシンボルは『お茶の葉占いをしている女』
● 自分の属する社会に対し、客観的な立場から評価する力。
● 属する社会や集団の行く末や限界を予見したり、その中の人にアドバイスする力。

という意味の度数。


金星・火星・冥王星のコンジャンクションの記事でも書きましたが、冥王星は今、旧社会の清算を行なっています。
その流れは現実的にどんどん加速していくのではないかと思います。

冥王星は2ハウスに。
この1年は、自分の属する社会を俯瞰で見つめ、今、人間の生命にとって本当に大切なものは何か?といった根本的な問題に向き合うことが多くなりそう。
働き方、経済活動なども含め、根本的な価値観に関する変化を求められています。
社会レベルでも、個人レベルでも、
すでに機能を失っているものは、本格的な崩壊に向かうかもしれません。



冥王星には月がクインカンクスという底力を発揮させるための葛藤の配置に。
外側から強烈な圧力がかかり、個人の力が目覚めさせられるイメージです。
月は社会を示す10ハウスにあります。
個人の持つ力や心の在り方、その自覚が、この崩壊を新たな世界へ導く大切な鍵となっている。
中央集権的な大きな力や強力な指導者についていくこと、大きなシステムに全てを依存することから脱却し、個人個人の力が強まっていくイメージ。
細やかな個人のニーズや、感性、価値観に合わせて細分化されたコミュニティーでの活動や、
ブロックチェーンのようなものも発展していくかもしれませんね。

月は、天秤座30度に。
サビアンシンボルは『哲学者の頭にある3つの知識のこぶ』
● 感情・知性・感覚など、身体機能が全体的にバランス良く働いている、1つの普遍的な人間像に到達する。

という意味の度数。

感情やインスタントな情報に振り回されることなく、
二元論ではない、多角的・客観的で冷静な判断力や、人間性の伴った知恵・知性を生み出すことが必要。
旧社会的な常識や慣習にとらわれない、新しい時代に対応した感性で、より普遍的なバランス感覚を身につけること。
また、理想や思考だけが発達するのではなく、実際の行動が伴っていること。

今は、旧社会のシステムが崩壊していく中で新しいシステムが生み出されていく時。
ですが、どんなに新しいシステムが生まれたとしても、
これまでと変わらない人間性、変わらない価値観のままでは、また同じ失敗を繰り返してしまう。
社会を構成する個人個人の在り方が大きく問われる時となりそうです。




春分点通過の時、太陽は3ハウスに。
3ハウスは、未知のことを知り、また体験していくことで自分の能力や可能性を伸ばす部屋。
情報の受発信、たくさんのコミュニケーション、新たな学び。試行錯誤し、挑戦してみること。
自分の世界を広げていく事で、新しい認識が生まれ、意識が拡大していく。

個人の力が影響力を強めていく時でもあります。
自分を発信していくこと、それぞれの発信する情報をキャッチし繋がっていくこと。
意識を柔軟に保ち、新しいことに挑戦していくこと。フットワーク軽く、代謝良く。
たくさんの気づきや学びを得てバージョンアップしていくこと。成長することが楽しい時でもあります。

自分が表に出て、実際に交流し経験することが大切になってくると思います。


3ハウスには、魚座にある海王星・木星・水星も同室しているので、魚座的影響も受けそう。

これまであった価値観はフラットに分解され、あらゆる境界を越えた交流の始まり。
あらゆるジャンル、立場、文化、民族、国境、生物、次元、などなど。境界は取り払われ、シンプルに生命で結び直される。
助け合い補い合うことで交流を深めていくこと。
愛や優しさをベースにした交流。
信頼出来ることによる、良い意味で力の抜けたアバウトなやりとり。
そうやって、旧社会を覆す個人個人の豊かな繋がりがダイレクトに生み出されていく。
今、戦争による避難民の行く末の問題も浮上してますが、それも象徴的だなと感じます。



3ハウスの魚座チームの話が出たので、このまま海王星・木星・水星の解説に移ります。

春分では、海王星は魚座24度に。
『人の住んでいる島』
●  人間中心主義を捨て、人間も自然界の中の1つの歯車に過ぎないと考える。
● 自然の営みに沿ったシンプルな暮らし。

という意味の度数。

4月12日、この度数で海王星と木星が正確にコンジャンクションします。
金星・火星・冥王星のコンジャンクションの記事にも書きましたが、この海王星・木星のコンジャンクションはアミニズムの精神の復活を促していると思います。
自然や宇宙との生命の交流を復活させ、根源の愛を自分の内に取り戻すこと。
特別なサイキック能力とかそういうことではなく、人類が生命体として自然に行ってきたこと。
生命体の本能のようなもの。
自然や宇宙的力、見えないけど存在する意識と交流を深めていくことで、もっと生命の神秘や存在の奇跡、可能性のようなものを感じ、生命にとって本当に大切なものを直感として理解していくのだと思います。

これは2022年、1年を通してベースのテーマになると思います。
この辺りは、海王星・木星コンジャンクションの記事で改めて書こうと思います。


木星は魚座19度に。
『弟子を指導する巨匠』
● 言葉では伝え切れないような体験を理解してもらうために、相手にも同じような体験をさせることで理解を促す。

という意味の度数。

水星は魚座18度にあり、木星とタイトにコンジャンクションしています。
『巨大なテント』
● エンターテイメントやイベントなど、人を興奮の渦に巻き込む能力。
● 魂の歓びを思い出し、活力が溢れ出す。その溢れる活力を、思う存分安心して発揮できる場を作る。

という意味の度数。


魂の中心を取り戻すことで、本来の活力を取り戻す。
その活力を持って引き合う仲間が繋がり始め、場が生まれ出す。
その中で、お互いの経験を共有し合うこと。
それぞれのビジョンを感じ、お互いが新鮮な感覚を取り入れ、学び合い、場が豊かな広がりを生み出す。
それを包み込み育む地球のエネルギーとともに生み出していく。

魚座の3天体は、そういった流れを示していると思います。




そんな魚座の3天体チームには、始まりの力であるアセンダントが葛藤の配置に。

アセンダントは射手座22度。
『中国の洗濯物』
● 異質な環境や新しい努力の場で、ふいに自分本来の本性・本分を思い出すことで、改めてマイペースに落ち着いて、目標に向かう力が湧いてくる。
● 目標と本来の自分の位置を把握することで、何をどうすれば良いのか冷静に捉えることができ、漠然とした努力という重圧から解放され活力を取り戻す。
● 本来の自分にいちど返ることで、力の中心が自分に戻ってくる。そこから改めて目標に向かい出す。

という意味の度数。


2020年の木星・土星・冥王星のトリプルコンジャンクション以降ここしばらくは、
外に向かって過剰に活動してきた人類の動きを抑制し、自分の内側や足元にある豊かさを見つめるよう促す流れが訪れていました。

2022年は、特に、個人の持つ力にフォーカスされる流れが訪れると思います。

自分のホームに戻り、本来の自分の本性や特性を取り戻しつつ、これまでに得た経験が融合し、新たな出発点に立つ。
本来の自分の本性と経験が結びつくことが大切なんだと思います。
そして魂の引き合う仲間とともに、思い切り生命の力を解放できる新たな世界を目指していく。

自分のホームとなるものに戻ることで、忘れていた大切なパーツを取り戻すかもしれません。
新たなステージや交流の場に立つことで、本来の自分らしさを思い出すこともありそうです。

自分の持つ豊かさ、土壌を養うこと。
これまでの経験も全てがその土壌に集約されていく。これまでの経験を持ち寄り、より豊かな土壌へ。
そこに場が生まれ、それぞれの場の交流が始まっていく。
そこから新たな世界が始まっていく。

根源の愛、宇宙意思、地球、自然、自分の魂の意志。そういったものから離れ、過剰になった活動、過剰な成長への欲求は抑制され、本来の生命を取り戻す。
交流はいつでもできるけど、交流するものそのものを養う必要がある。
自分の土壌には、何が実っているのか。それが重要です。
そこから目指せるものがある。




生み出す力の根源となる、金星・火星のペアは、春分点では土星とゆるくコンジャンクションし始めています。
水瓶座にある金星・火星・土星の3天体は、2ハウスに滞在し、自分の能力を発揮するために必要なことを示しています。

火星は水瓶座11度に。
『自分のひらめきと向き合う男』
● 判断の基準を社会の規範に置かず、自分の意識と向き合って、純粋意識の働きから判断する。
● 既存のものの中に手がかりを求めず、自分の深層からアイデアを出す事に集中する。

という意味の度数。


金星は水瓶座14度に。
『トンネルに入る列車』
● 人生の中で無駄に思えるものは省いて、重要なことだけに時間を使うように効率化していく。
● チャンスや抜け道を見つける要領の良さ。ずる賢さや手抜きとのバランスが必要。
● 列車=集団を誘導する能力。多くの人を興味のある場所へ効率よく導く能力。

という意味の度数。


自分の持つ能力を発揮するために、まず自分に集中すること。
自分の魂が本当にやりたい事を見極め、そのためにやるべき事を整理し、そこに集中するための時間を持つこと。
自分がこの人生ですべきことのために、時間を使うこと。
自分の内側に集中できる時間、何にも縛られないフラットな時間を持ち自分に戻る時間は大切です。
そこで内側にあるイメージとしっかりと繋がっていくこと。
そうやって自分の特性や能力を大切に扱い、最大限発揮する事が求められています。
一人一人が自分の生命を生き、活かしていくこと。



土星は水瓶座21度に。
『絶望し幻滅した女』
● 大きな目的のために、個人的な感情を捨てて、限界ギリギリまで行動する。
● それによって、個人的な感情や人間らしさが抑圧されることへの葛藤。

という意味の度数。


金星・火星・冥王星コンジャンクションでも示されていたように、女性性である愛や喜び、自然な欲求と、男性性である使命感の分離が、歪んだ世界を生み出してきたとも言えます。
このサビアンシンボルでは、女性性の部分がうまく回らない葛藤を示してます。

大きな目的を果たすために、怠惰や傲慢さなどの未熟なエゴは、足を引っ張るものになると思います。
けど、本当の歓びを感じながら生きることは生命にとって必要。
未熟なエゴなのか、成熟したエゴである真の欲求なのか。それをしっかりと見極めていくこと。
その上で、やはり何かを達成するために、辛抱したり努力することも必要です。
満たされながら、目的に向かう。そのバランス点を見つけていく。
目的=満たされることかもしれません。
そうやって、本当にやりたい事をやる生き方へシフトするために実際的な力をつけていくこと。




2ハウスの水瓶座にある3天体と、天頂であるMC、6ハウスのリリスが大きな調和のエネルギーを形成し、
その大きなエネルギーが天底にあるキロンに向かって放たれ、カイトという配列ができています。


MCは社会に必要なことなど、社会に関わる事を示します。
MCは天秤座9度に。
『アートギャラリーに掛けられた三人の巨匠』
● 人生の苦難の乗り越え方について、過去の人々の解決法を参考にする。
● 問題の根底にある共通して存在するものを発見する。
● たくさんの事例を比較することで、バランスのとれた判断をする。

という意味の度数。


社会は冷静に物事を捉え、バランスのとれた判断力や知恵を求めています。
現象世界の観点からみると、今、世界ではあらゆる大変な問題が噴出していますが、表面的に見えているものだけで短絡的に結論を出すのではなく、歴史的背景や精神的な背景など多角的な視点で物事を知り、学んでいく必要がある。
自分の主観だけでは見えないものを学ぶ姿勢。
安易に流されてしまわないための知恵でもある。

今世界に溢れかえる問題は、過去にも何度も繰り返し起こってきたことでもある。
その根底にある共通の問題とは。

ということが示されているように思います。



2ハウスの水瓶座3天体は自分に集中することを促していますが、その自分を社会に放つためには、主観だけではなく全体を把握するバランスのとれた客観性が大切になります。
自分の主観を自己満足で終わらせず、社会や多くの人々に受け入れられるには、外側の世界の考え方を知っていく必要もあると思います。
たくさんの物事を知ることで、自分が選べる判断の幅は広がり、より調和のとれた豊かな知恵が生み出される。

主観性と客観性、その使い方が大切。



リリスは、心の奥底にある抑圧された欲求を示します。
リリスは双子座12度に。
『生意気に自己主張するトプシー』
● 伝統や共同体に依存する生き方に反抗し、個人主義的な権利を主張する

という意味の度数。

リリスのある6ハウスは、現実的な調整をしていく部屋でもあります。

自分の生き方と社会のあり方を見つめ、じゃあ自分は何をしていくのか?
主観と客観を併せ持ち、その上で、自分の奥底にある本当の心に従って実際的な行動を起こしていくこと。
日々のあり方に示していくこと。


主観、客観、それらを併せ持った行動。
この3角形のエネルギーが、天底にあるキロンへと放出されます。

キロンは牡羊座12度に。
『野生の鴨の群れ』
● 自然界の理を参考にし、人間の社会システムを構築しようとする。
● 権力や支配などの力によらない、生命そのものの秩序による社会形成。

という意味の度数。


4月1日、春分のエネルギーが個人の内側にセットされる牡羊座新月の日は、この度数で新月を迎えます。
やはり自然、地球、宇宙の原理に沿って生きることが、生命の向かうところ。それが歓びである。
キロンは癒しのエネルギーです。
生命の力が癒されていくイメージ。
キロンのある天底は、土台、自分の土壌を示します。地球とも言えます。
生命の営みにしっかりとグランディングされていくようなイメージ。
とてもシンプルなメッセージですね。



2022年も激動の時間となりそうですが、起こる事象に飲み込まれてしまわないように。
激動のときこそ、自分の内側に眠っていたものに気づきやすいと思います。
外側の状況に左右されず、自分が自分の生き方を創造していくこと。
生命を取り戻すこと。
自分の可能性をどんどん伸ばしてください。





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