8月12日水瓶座満月〜深く内観し、自分の在り方を省みる。負のエネルギーとなるものと決別し動き出す世界

8月12日10時35分頃、水瓶座で満月を迎えました。

7月29日獅子座新月辺りから、魂の望みと一致した生き方へシフトするための、強烈な揺さぶりが引き起こされるような配置が続いています。
これまで変えられなかったこと、動かなかったことを動かしていくようなエネルギー。

今回の満月は、水瓶座20度で迎えました。
『大きな白い鳩、メッセージの担い手』
● 内面の意志に集中し過ぎず外界に心を開き、外界で生じる事象の流れに身を任せていると、その流れの中で偶然出くわしたものの中から、何らかのヒントや求めていた答えを見出す。

という意味の度数。

月には土星がコンジャンクションしています。

月を照らす太陽は、獅子座20度。
『ズニ民族の太陽の崇拝者』
● 環境や状況など、外からの偶発的な影響に依存することなく、どんな状況であっても自らの意志で必要な活力を呼び起こすことが出来る。
● 何に影響を受けることもなく、自発的に自分の情熱や高揚感を呼び起こすキッカケを生み出せる力。
● 自分の気分を高めるために、自分の内に通用するシンボルや儀式をもつ。

という意味の度数。

この満月では、自分の熱量や思いとは裏腹に、ままならない状況が訪れ、状況に身を任せるべきか我を通すべきか、自分の主張とそれが通らない現実をどう乗り越えていくのが良いのか、葛藤するようなことが起こるかもしれません。
月には土星がコンジャンクションしているので、そんな葛藤の中で、自分の未熟さ、わがままな部分や思いやりのなさに気付かされたり、依存的な部分や内面の弱さに気付かされたりするようなこともあるかもしれないし、起こる事象から、自分の進むべき方向はこっちなのかも？と軌道修正すべき点が見えてくるようなこともあるかもしれません。
また、揺れ動く中で、自分の思いが自分にとって真実なら、今は叶わないとしても叶える事が出来る時がくるだろう、という自分に対する信頼のような強さを持てるようになるかもしれません。

そんな月＋土星・太陽に対し、火星・天王星・ドラゴンヘッドのコンジャンクションとドラゴンテイルが更に葛藤の配置となり、グランドクロスという配置を形成しています。
グランドクロスは前回の獅子座新月でも形成されていますが、今回は月と太陽が加わり、より個人の領域に、より明確で具体的に、影響が現れてきそう。
引き続き、牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座の不動宮でのグランドクロスなので、これまで動かなかったものを動かしていくようなエネルギー。
自分の在り方について、かなりのテコ入れを促される感じです。

8月2日に正確にコンジャンクションした火星・天王星・ドラゴンヘッドですが、コンジャンクションのエネルギーは継続しています。
この満月では特に、これまで自分が溜め込んできたもの、拘りや思いこみ、後ろめたいこと、などなど、新しい道を進もうとする時に足かせとなるもの、自分を重たくする負のエネルギーを手放してしまうよう促されるエネルギーが強いです。
またそれは、過去世などの魂レベルで積み重ねてきた思いこみのようなものかもしれません。
自分の身の内をスッキリさせる事で、新たな活力が湧いてきたり、眠っていた宝物を発見したりということがありそう。一度リセットすることで、新しく生み出される世界が見えてくると思います。
そのためにも、今はかなり深く丁寧に内観する時間が必要なようです。
同じようなパターンで躓いてしまう時は、いつものことだと流してしまわず、立ち止まり深く内観し、過去・過去世のトラウマや、自分の未消化な思いに気づき自己理解を深めることで、新しい状況を呼び込めるような後押しがある時。
スムーズに進めない状況を作り出しているのは誰でもない、自分の深層心理だったりすることも。
自分の深層にある思いを理解しないまま次に進もうとしても、その先でまた同じところで躓いてしまうものなのだと思います。
火星・天王星・ドラゴンヘッドのコンジャンクションは7ハウスから8ハウスに差し掛かる場所に。
7ハウスはパートナーシップ・人間関係などを、8ハウスはその関係性を深め揺るがない信頼関係を築いたり、共に何かを生み出したりすること示すハウスでもあります。切っても切れないもの、依存関係や執着、しがらみ、などを示すことも。
その辺りから、変化を促す何らかのテーマが浮上しやすいとき。
パートナーや仲間など構築してきた関係性の中で、言われた言葉や投げかけられた態度がきっかけとなり、自分が変わるべき所や手放すべきものに気づかされる事があるかもしれません。
相手の反応を見た時、自分は何を感じたのか。何故そう感じたのか。そんな感じで自分思いを深く感じてみてください。
また、何かを手放すことで、これまでの交友関係が大きく変わったり、逆に他者からこれまでの人生を大きく変えるような出来事がもたらされるようなこともあるかもしれません。
より良くなるよう、また自分も相手も自分の魂に正直でいられるよう、関係性を改善・更新していく時でもあると思います。

獅子座と水瓶座は向かい合うサインです。
獅子座で得た、自分らしさ、純粋な創造性と自己の尊厳を携えて、水瓶座では、それぞれが持つ個性をそれぞれが発揮できる自由な理想の社会を目指します。
ただ、獅子座は未熟なうちは、自分の情熱や思いに溺れてしまい周りの状況が見えなくなり孤立してしまう、という側面があります。
水瓶座ではそんな未熟さを克服すべく、情熱に溺れず無駄な動きを排除し、冷静にロジカルに完璧な計画を実現しようとしますが、水瓶座が未熟なうちは、自分の信じる理想を実現するために、机上の空論を掲げたり、感情を無視し、独善的、冷徹、冷酷非情になり、関わる他者の共感を得ることが出来ず結局孤立してしまう、という側面があります。
今回のグランドクロスは、1ハウス（自己）・7ハウス（他者）・4ハウス（内面・個人）・１０ハウス（外面・社会）という自分の世界の基本となる重要な要素を示すハウスで形成されています。
自分がこの世界で何を表現し、どんな世界を生きたいのか。
この世界でそれを実現するためには、他者や取り巻く環境との関わりが必要となります。
これからどんどん具体的に新しい世界が創造されていく中で、共に協力し合えるパートナーや仲間の存在がとても重要になっていくと思います。
これまでもこのテーマは継続して投げかけられていますが、この満月では、特にその辺りがぎゅっと濃縮しフォーカスされていると思います。
一人では動かせないことも、誰かが共感して共に動いてくれることで突破できることもある。
状況を動かすのも、もたらすのも人との繋がりだったり、人の持つ感情だったりもする。
自分の意に沿わない人を排除して、一人で理想を実現できたとしても、それを共に心から喜び分かち合う誰かがいなければ孤独かもしれない。
自分の理想を実現することと、共に歩めるようにするための他者とのバランス。
自分に嘘をついたり抑えたりしないことと同時に相手もそうであること。
自分の領域と他者の領域が矛盾なく調和的に交じり合う状態を作り出すこと。
自分の視点と相手の視点を丁寧に探り、本当に手放すべきものを見定めていくこと。
そうやって、独り善がりにならない自分軸を育てていくことが、このグランドクロスのテーマなのかなと思います。

このテーマは、個人の話だけでなく、この地球を共有する人類全ての課題でもあると思います。

自分らしくあることや自分に正直であることは必須だと思いますが、それを理由に意見の違いを波長が合わなくなった、（実際そうであることもあります。）として自分に都合よく安易に切り捨てたりするようなことが傾向としてあるように思います。
最初にも書きましたが、この満月は月に土星がコンジャンクションしています。
自分を過剰に責めたり抑制することはしなくても良いと思いますが、安易な切り捨てをするのではなく、少し謙虚になって自分の姿を省みる必要もあるのではないかと思います。

他の星の配置も見てみます。

天頂であるMCと金星・リリスのコンジャンクション、火星・天王星・ドラゴンヘッドのコンジャンクション、海王星、天底にある冥王星でクレイドルという配置が形成されています。
クレイドルは、グランドクロスの厳しさとは打って変わって、援助や加護を受けることが多くなる配置です。
グランドクロスによって徹底的に自分と向き合うことによって、何か大きな後押しがやってくるようなイメージ。
こちらの配置も、古くなった環境にしがみつかず、矛盾を抱えたままの現状を維持することはやめ、自分を思う存分発揮できる新しい世界へ踏み込むことを後押ししています。

複雑な配置なので細かくは説明しませんが、印象的なのが天頂に獅子座入りしたばかりの金星が輝いていること。
グランドクロスの厳しさを照らしているのは愛である。愛や豊かな精神を忘れることなく乗り越えていくこと。
自分を抑圧してきたもの、タブー視してきたものを脱ぎ捨て、
本当の豊かさ、愛と調和を携えた内なる獅子の目覚めというイメージが湧きます。
本当の豊かさを生み出す獅子たちが、この世界を照らしていく。

また、天底には冥王星が据えられていて、根底から何かが生まれ変わっていくイメージ。
これまでの生き方の中で目指してきたものは、自分の在り方は、自分にとってどうだったのか。
何に生命を燃やすのか。自分にとって生命の源泉となるものは何か。
これまでの失敗を繰り返さないように。
内なる獅子の目でよく見極めてください。

9月23日には秋分を迎えますが、その前に、乙女座新月・魚座満月と、春分からの整理整頓・浄化の時間がやってきます。その辺りでこれまでのごちゃごちゃを整理し、しっかりと方をつけ、秋分からは新しいポジションから世界が始まりそうです。