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明治安田生命J2リーグ 第30節 レノファ山口FC戦

MEIJI YASUDA J2 LEAGUE · MATCHWEEK 30

SATURDAY, 12 AUGUST 2023 · KICK-OFF 18:03 JST
in 
IAI Stadium Nihondaira


1.プレビュー的な何か

なんやかんやで無理したツケを精算するために1ヶ月ぶかかりました。国立以来の参戦になります( つω;`)ウッ
対戦相手については今期一番印象的な試合の一つのレノファ山口。正直、アウェイでの内容はあまり加味しないほうが良いと思っています。その時のレビューでも書いたはずですが、二度の荒天中断というイレギュラーな状況を冷静に対処できた選手は決して多くなく、ともすれば勝敗は逆の展開にもなり得たと思っています
また、山口は監督を交代しましたね。割とコアな層から支持が高いエスナイデルの手腕は興味がある人も多いので好ゲームを期待したいです

2.のんびり参戦記

いやぁ、久々なんでどこか寄ろうかとも考えましたが、何せ日中は暑いので余裕の上に余裕をもって現地に臨みました
で、まずは遅めの昼食をいただきましょうか

カプチーノ!

アイスタ周辺って店がないんですよね。唯一と言える飲食店がカプチーノ!
いや、実は今年になって近くにラーメン屋も出来たんですけどね

この差は大きい!
で、

正直、何を頼んだらよいか迷ったんだけど、店主が勧めてくれたので助かりました!なんならもう1杯飲んでいっても良かったんですけど、試合開始前に泥酔しかねないので、お腹を満たし十分涼んでからアイスタ登山に出発しました!

んで到着

で、まだ時間に余裕はあるので、しっかりスタグルも堪能してますよ

コルネットのシャインマスカットソフト
K'sカンパニーの富士宮やきそば

すでに汗ダクでしたが、いろいろ満たされました

東スタンド

で席に付きます

ゴール裏でも喧騒を離れて、反対の東スタンドへ
ここからは初観戦になりますが、はっきり言ってライト層にはオススメです
まず、ヤジを飛ばしたりする輩がいません!それ故、家族連れが多く、試合中には子どもたちの可愛いチャントが響き渡ります。大人たちはかつてゴール裏にいたのかもしれません。なぜなら、子どもたちのチャントに振りが着いているからです
まぁホームゴール裏、メイン、バックといろいろ見てきましたが、席の価格と合わせると一番安心して見られるし、アイスタの雰囲気を味わうにはここからが良いと思いました
ちなみに…

試合終了後

試合後は、ちょっとカオスでしたね
でも、勝ったことだし仕方ないかな。子どもたちが良い思い出にしてくれたら…。っていうか親は止めるべきだろw
ってな感じで、席はほぼ網羅したかな

あっ、1階席はまだだった

3.試合レビュー

まず、入りはスゴく良かったと思っています。
スタメンから、久々のサンタナ・レオンのスターター起用には驚かされました。いよいよ待望のスカッドが見られる!?って期待した人が多かったでしょう。ただ邪推の域ですが、次節に備えた調整の意味合いが大きような気もしてます。現状では、サンタナ<コロリor北川、レオン<吉田、原テル<北爪だと思っているので、レノファには申し訳ないですが、町田戦の大一番に向けた慣らし運転だと思ってしまいました
とまぁ、個人的にはそれほど期待値が高くない状態でしたが、サンタナは開始早々に立て続けにシュートまで行けたことが「なんかいいんじゃね!?」って思わせてくれました。なにせサンタナはトップフォームから程遠く、ボールに触れられず中盤まで落ち来たり、クロスに合わせず足元にボールを要求したり、前線での動きに物足りなさを感じていました。ひとえに得点が欲しいからこその変化であるものの、チームとして求める姿からはズレていた感じです。こうゆうときって早めにボールに触れておきたいって心理状況があるので、早い段階で気持ちよく足を振り抜いたことで、サンタナの気分的には悪くない入りだったと思いました
ただそこに留まらずエスパルスの攻勢は続きます。
カル=レオンの縦ラインに注目。カルの好調っぷりは得点という数字からも現れていますが、その背後にレオンというのは久々です。本職の吉田に、ポジションチェンジした西澤とコマを揃えてきて悪くない陣容だと思っていましたが、レオンがそこに割って入れるだろうか?と考えてしまうくらいです。が、杞憂でした
好調のカルの勢いを殺さないどころか、後押しするような動き、スペースがあれば縦に走り込む姿勢は、吉田や西澤のプレースタイルとは違った、まさにレオンらしいプレーに「やっと戻ってきたな」とちょっと熱くなるものがありました!

とにかくスゴく良い入り方で、山口を圧倒する時間が濃密すぎて、ふとビジョンに目を向けたら「えっ、まだ15分!?」って。とにかく今期最高の試合の出だしだったかもしれません
ただ、そこから長かったですねぇ、得点までがw
気づいたら明らかに前線の動きが鈍くなって、足が止まり初めました。で、40分にホナのチョンボ。くるくるとターンしながら相手DFを翻弄させていたら後のパスミスwww。攻め疲れですかね。清水ペースで余裕もあったかもしれませんが、これは明らかに油断、そのポジションではやってはいけないミスでした。その後の皇帝のカバーがなかったら、ホント笑えない状況でした

で、後半です
ほぼお決まりのように3バックで入りました。
なんとなくHT中に予想してましたが、前半の出来が良すぎたのと、レオン・中山のWBとしての適正を考えると、スタートからはないんじゃ…?でしたが、変えてきましたね
3バックにするメリットは正直この試合ではよく分かりません。今までなら、相手FW2枚に対してCB1枚(高橋)を余らせることで、守備に安定をもたらすことでしょうが、正直山口のFWにはそれほど脅威を感じなかったので、単純に安全策だったのかな?
まぁ、これができるのは原テルがいるからこそスムーズに移行できるので、これも慣らし運転の一つかもしれません

一方、山口は…

スコアが示すとおり、簡単な試合ではなかったですが、清水からすればゲームをコントロール出来ているように感じており、山口は決定機はそれほど多くなかったと思います
山口は基本的に3バックを広く構えて、現代的なビルドアップを志向しているように思えました。ワイドに構えるメリットは、相手FWのプレスを絞らせない意図がありますが、ボランチの#4神垣が最終ラインに吸収される瞬間があり、前線2列目と最終ラインの間が離れて、中央のスペースが大きく空いてしまうのが気になりました。本来なら#10池上が落ちてきて、DFラインからのパスの受け皿になるべきかと思うんですが、実際にはDFはロングボールしか選択せざるを得ないように感じました
その中でもキム・ボムヨンは唯一チャレンジしていたように感じましたが、これはチームとしてのタスクなのかどうかは不明。正直自由にヤラれるとやっかいな存在に感じました

で、ロングボールですが、前線の動き出しに対応したフィードが出来ていなかった様に思えました。前述の様に中盤が空いてしまったので、清水DFがフィードに対応しやすくなっていたのも事実。特に#24梅木に対しては皇帝が着いていましたが、競る以前に対応されて効果的な動きが出来ていなかった印象。これはDAZNだと見切れている場面が多く画面だと分からないかもしれませんが、皇帝は梅木との駆け引きを楽しんでいたんじゃないかな?それくらい梅木との対峙で優位を保っていました
もう1枚のFW、#94シルビオは競り合いやチェイスに参加してるようには見えませんでしたね。その影響か、両WBと#32五十嵐もちょっと消えてる時間が長かったような…。たぶん守備タスクに追われて本来の攻撃的な姿勢が出せなかった様に思います。シルビオに守備の献身性があればもう少し楽な展開も期待できそうな気がします。

あと書いとかなきゃいかんのは、70分くらいのGK関とホナの揉め事
おそらく関は、ホナウドの振り足が意図的に当てようとしたと思ったので激昂したように思います。実際、身体(肩辺り)に当たっている様ですが、ホナウドも飛んで交わそうとしたけど、残り足が引っかかった様に思えます。当然お互いギリギリの攻防なので、多少の接触は否めない中、少し過剰とも言える関の反応に、スタジアムの反感を買ってしまいましたね。その後ボールを持つたびにブーイングの嵐でしたが、本人はどう思っていたんでしょうね。GKは常にサポーターを背にしながらのプレーなので逆に燃えたのかな…
怪我がなかったことを前提にすると、関の過剰に思えるアピールもゴール裏からの大ブーイングもエンタメ的にはアリだと思ってます
個人的には、ホナに対して「シミュレーションなんかするんじゃねぇ!」って怒るなら、もっといいなぁって思ったりして

気になること(=不満)

にしても、ウチはシュートが下手なんじゃないかと思ってます
確かに技術はあるかもしれませんが、パス数を競うスポーツじゃないので、シュートを打って欲しいんですよね!!
その意味では、どの選手も基本的にシュートチョイスが遅く、攻撃時のスピード感に欠けるのが現状。試合をもっと簡単に運ぶためにも先制点が重要であり、また序盤だからこそ思い切ったギャンブルできるんだから、ちょっと無謀なくらいのシュートを見せてもらいたんです
後は、なんとなくヘディングがみんな下手。ヘディングからの繋ぎで取りこぼしが多すぎる気がします。あとスローインも下手。練習してないんだろうなぁ、きっと
あんまり周囲からは聞こえてこないけどクロス上がんない病は深刻だと思ってる。クロスの精度も良くはないけど、クロスをブロックされがちなのがすご~く気になってます。FWがせっかく中央に走り込んでも、クロスがブロックされたら意味し、クロスが上がらないとFWだって前線でDFと競り合うことを避ける悪循環につながる。せめてブロックされずクロスを上げてほしいもんですね。ほんと頼みますよイチ一三

4.原テル考

原テルについて少し考察してみます
結果的に清水エスパルスの唯一の夏の補強は原テルのみでした。現状では4バック→3バックへ変更する際に、最も重要な存在といえます。そもそも最終ラインの陣容はコマが足りず脆弱だったので、SB,CBをこなせる原テルの存在価値は非常に高いでしょう

複数のポジションを柔軟に対応できる原テル。でも、個人的にはそこまで器用な選手だとは思ってません。身体能力の高さが際立っていることは間違いないです!でも本当にSBが、またはCBが彼の能力を十分に引き出せるポジションなのか少し疑問に思っています。
はたして、原テルの適正ポジションはどこなのでしょうか?

清水に来てからは基本的にSBを主戦場にしていますが、それほどライン際の駆け引きに長けているとは思えませんし、クロッサーという感じでもありません。じゃあCBでは?おそらく、そつなくこなせるでしょうが、彼が本当に輝く瞬間は別の場所にあるように思っています。それは個人的にボランチだと感じてます!

彼が今後も海外移籍を視野に入れた場合、豊富な運動量と複数ポジションをこなせるポリバレント性はストロングポイントといえますが、さらに先を見据えた場合、求められのは攻撃力(得点能力)です
SBの場合、そのポジションの頂点があるとするならば、ニセSBから〇〇ロールであり、高いクリエイティビティが求められます。原テルはどちらかといえば使うより使われるタイプの選手なので、まず目指すべきは純粋なSBでしょう。クロスからのアシストだけでなく、WGのようなカットインから得点が課題となります。ですがキャリアを通じて得点が少ないのが現実
CBならパスワークとロングフィード、時折オーバーラップして攻撃に厚みをもたせる…など、原テルの持ち味の運動量の発揮する場面が少ないので、CBはオプションでしょう
で、ボランチ。彼の豊富な運動量はサイドに限定すること無く、中央を自由にかき回す方が、より彼の良さを体現できるように思ってます。この試合でも何度かチャレンジしていましたが、ピッチ中央からドリブルで仕掛けるシーンにはワクワクしました。中盤の底からグイグイと力強くボールを運ぶ『Box to Box』を目指してほしいですね。現在の頂点はデ・ブライネ。個人的には川崎時代の谷口博之みたいになってくれたら理想的!

エダでも良いけど、彼はステルスだから…

【追記】原テルと谷口は鳥栖時代にかぶってるんだよね1年。でもその時の谷口はCB。ボランチとしての印象は、やっぱ川崎の頃が印象深いね

5.(ΦωΦ)フフフ…

いわずもがなですよね、次節
アウェイに乗り込んだときは正直ナメてましたよ、えぇ。でもこっちは後がないので勝つしかありません!ただしそこは謙虚に「相手は首位」ということを理解した上で、コテンパンに伸してやりましょう
ちなみに当日のユニフォームの色をとやかく言うやつは無視しとく【了】

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