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別れた旦那へ思うこと

①結婚の決意

私は結婚をする前、何度も何度も頭の中でスーパーネガティブなシュミレーションを繰り返していた。結婚をするってことは、もし明日この人が顔がぐちゃぐちゃになるような事故にあったとしても、病気で寝たきりになったとしても、歩けなくなっても、記憶喪失になっても…一緒にいたいと思えるのだろうか?どんな状況になっても支えていけるのだろうか?本当に毎日毎日自問自答して、なかなか結婚を決断できないでいた。そんな時、私は妊娠した。まだこんな気持ちのままじゃ産めない、どうしよう。そう思う私をよそに、ただただ素直に大喜びして、止める間もなく家族に嬉しそうに報告してる彼を見て、何だか私の悩みがスッと溶け、この人と家族になろうと決めた瞬間だった。

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①長男と次男

若い時の私はいつも自分中心だった。ちょっとわがままな私は、妊娠が分かった時だって喜びよりもちゃんと育てられるかの方が不安で、自分の時間がなくなるのかと思うとどうなるのかって恐怖すら感じていた。つわりも酷くて、最悪って思ったし、初めて胎動を感じた時もまだ実感なくて、自分の中に別な人間がいるなんてとても不思議な気持ちだった。

その日は突然訪れた。気を失うくらい痛くて苦しいのに、絶対気を失わせてなんかくれない。それどころか自分のどこからこんな力が出てくるのかびっくりするくらいの力が湧き上がってくる。そして灼熱のような痛みの中あなたは産まれた。

初めて赤ちゃんを見た時、私のお父さんにそっくりで一瞬お父さんを産んだのかと朦朧とした意識の中でびっくりしたのを覚えている。ちいちゃくてでもしっかり大きな声で産声をあげた赤ちゃんに、私はその日から虜になった。全然育児書の通りじゃない、3時間おきにミルクどころか寝てばかりいるので息をしているかが気になってしょっちゅう確認をしていた。本当に良く寝る子。首が座って喜び、初めて寝返り打って喜び、つかまり立ちして喜び、歩いて、お話が出来て、全てに夢中であっという間に時が過ぎた。

突然私の人生の中に登場してきて、いつの間にか自分より大切な存在へと変わっていった。この世でこれ以上大切で守りたいものなんてない!と思っていたから、2人目を妊娠した時絶対この子より大切で好きになるなんて無理!と本気で思っていた。兄弟のいるお母さんたち、本当に平等に愛情を持ててるのかなと。その頃の私は今注いでる愛情を兄弟ができたら平等に半分に分けるみたいな想像しかできなくて、なんだか不安だった。けど産まれたら分かったよ。愛情は半分に分けるのではなくて、新しく湧き出てくるんだ。人数分同じだけちゃんと増えるんだよ。愛って本当に不思議。

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②別れた旦那さんへの思い

彼と私は次男が5歳の時に離婚した。理由は彼の浮気と事業がうまくいかなくなったことが重なってなのだけど。結婚前にあんなにネガティブシュミレーションしたのにな。でも私だけの意思ではどうにもならないこともある。離婚については、また別の機会にいつかじっくり書きたいと思う。離婚した後も子どもの父親にかわりはないので自由に会って欲しいと思った。なのでなんの制限もしなかった。子どもたちからの連絡も自由にした。次男はまだ小さかったけど、長男は既に携帯電話も持っていたので、父親と頻繁に連絡を取っていたと思う。特に詮索もしなかったから分からないけれど、大人になった今も時々会っているみたい。私は嫌いになって離婚したわけではないし、出来ることなら離婚なんかしないで2人で乗り越えたかったのだけど、彼は違ったみたいで...うまくいかないよね。

男の子を産んだ時から、大きくなったら父親の存在って大事だよなーと漠然と思っていたので、父親のことを悪くは絶対に言わないようにしていた。離婚した後もずっとそれは守り続けた。私が別れた後も彼を好きでいられる理由は、息子たちの父親だから。他に理由なんかない。けれど絶対に変わりようがないその事実はどんなことがあっても揺るがない愛情でもあると思う。上手く言葉にできないけど例え再婚しても、離れていても、ずっと会えなくても永遠の同志、そんな感じかな。

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③精神的な自立

自分より大切だと思える人がいるって本当に人生がカラフルになって幸せなことなんだと思う。愛されるのもいいけど、私は自分が誰かに愛情を注いでいる方がずっと幸せ。愛されたいという願いは叶わないと苦しいけど、愛することは自由だから。

素敵な子どもたちに出会えたのは、彼のおかげでもあるからと時折り思い返しては感謝する。本当はただ普通にずっと家族でいたかったな。子ども達が結婚して孫ができた時、おじいちゃんおばあちゃんがいて遊びに来れる家にしたかったな。なんて感傷に浸ることもたまにあるけど、お互い自由に生きる選択も悪くない。子ども達が自立して1人になって、やっとそう思えるようになった。離婚してから随分と長い年月が過ぎたけれど、私は今初めて精神的に自立ができたのかも知れないと思う。

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