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洗脳にかかってしまう予言の力

私達の多くは、日常生活で知らず知らずに受けている情報から簡単にマインドコントロールされている。

多くの人は、自分がマインドコントロールされていることに気付くことはない。

情報発信者に自分の意思で選択したかのように、あらかじめ決められた結論へと誘導されている。

『そんなことない!私はマインドコントロールなんてされてない!』

こんなことを本気で信じている人が、洗脳者の一番のカモとなる。

例えば、世間一般に普及したファブリーズのような消臭・除菌スプレーやサプリなどの健康食品。

テレビやニュースで取り上げられるとことの真意をよく確かめもせず、盲目的に商品の宣伝をそのまま信じてしまう人がほとんどだ。

そして、今まで使わなくてもまったく問題なく生活できていたのに、大した効果もよく確認できないような余計なモノを、必需品だと洗脳され買わされるハメになる。

除菌スプレーやサプリなんかは恐怖を使った洗脳術をふんだんに使い、消費者の情報空間に新しい存在を書き込んでいる。

まさに洗脳そのものなのだが、そんなことを意識する人はまずいないので、簡単に存在を捏造され、情報空間を支配されることになる。

今のようなかなり偏った拝金主義の社会では、あくなき消費を駆り立てるため、広告宣伝において常に洗脳やマインドコントロールの手段が多用されている。

しかも多くの人は洗脳知識もないので、ノーガードで脳にパンチを撃ちまくられているようなものだ。

あらゆる消費を促す場面に洗脳手法は使われているが、多くの人は『何か』がしかけられている意識すらしてない。

日常的なマインドコントロールを意識して防御できるよう、今回は洗脳導入の基本となる『預言者』の演出について書いてみる。


洗脳とマインドコントロールは同じ?

洗脳とマインドコントロールは何が違うのかにこだわる人もいるので、ここで2つの言葉の意味を紹介する。

洗脳:(せんのう、英: brainwashing)は、ある人の思想や主義を、根本的に変えさせること。ただ多くの場合、相手が自分で『そうするように選んだ』と思わせることになる。

マインドコントロール:(英: Mind control)は、強制によらず、さも自分の意思で選択したかのように、あらかじめ決められた結論へと誘導する技術、またその行為のこと。

2つの定義の細かな違いは、正直どうでもいい。

強制があるかないかの違いで、定義にこだわる人もいるようだが、どちらも本人の意図しない方向に、思考や行動を誘導することが目的であることを考えれば対して意味に違いはない。

そもそも本人の意図しない方向に思考や行動を誘導すること自体、強制力が働いているともいえる。

こんな細かい言葉の定義にこだわっていると、物事の本質を見抜くための抽象思考ができなくなってしまうので要注意だ。

本質が理解できない愚かな人は、『具体』と『抽象』の違いが理解できない。

『具体』と『抽象』の違いを簡単に言うと『木(具体)を見て森(抽象)を見ず』と言うことになる。

どちらも結果的にターゲットになった人が、自分の意思で選択したような感覚のもと、誘導者の思惑通りの方向に情報空間に存在を現実化していくことなる。

つまり、洗脳=マインドコントロールと抽象思考では考えられるので、私は特に意識せずどちらの言葉も使っているので、私の記事を読む際は特に気にすることなく読んで頂きたい。


洗脳の基本は予言

洗脳、マインドコントロール、催眠術の誘導はある意味では『ペテン』であり、『インチキ』に近い。

術そのものは強烈な効果があるが、導入の過程がインチキなのだ。

例えば、よくある人差し指がくっついていく催眠術の導入方法があるが、手を組んで人差し指を伸ばして、ピッタリつけた状態をしばらく維持させてから、手を組んだまま伸びた人差し指を開いてもらえば、その後は勝手に開いた指はもとの状態に戻ろうとする。

その物理世界で発生する現象を術者は知っていて、それを言葉にして言語空間のリアリティを上げて、相手をコントロールしていく。

術者:『それでは人差し指を開いてください。』

被験者:『はい。』

術者:『私が、指を鳴らすとあなたの指はどんどん閉じていきます。』

『ほら、人差し指と指がどんどんどんどん、近づいてきます。』

被験者の心:『え〜〜!!。言われたとおりどんどん指がくっついちゃう!!』

この過程で、情報空間のリアリティが相手の言語空間に移ってしまう。

つまり、予言が当たったことで、相手への強烈な信頼が生まれ、相手にコントロールを委ねていくことになる。

タネがわかれば、インチキのように思う人も多いだろうが、実際にはこの予言の力は強烈だ。

占い師なんかは予言、恐怖を使って、洗脳するのが得意で、上手く依頼者とラポールを築いてコントロールしていく。

予言なんて簡単で、コインの裏表や天気だって何だっていい。

いくつも予言すれば、どれかは当たるから当たったことから、洗脳へ導いていく。

宗教なんかでも同じような、予言のテクニックは洗脳導入の基本だ。

マジシャンなんかもある意味では洗脳術者とも言える。

『この500円玉を消します!』と言って、目の前で予言通りの物理世界のリアリティを出されると、盲目的に相手にコントロールされやすくなる。

予言そのものに強烈なリアリティを感じてしまえば、人間は簡単に強烈なラポール(信頼関係)が構築され、相手のコントロール化に置かれ、洗脳されやすくなることを理解しておいてほしい。

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