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幾つの大罪に通った記憶を引っ張る

千秋楽からもうひと月ほど経過しました。皆様、お元気ですか?私は北海道土産を食べつつ(まだ私の幾つの大罪終わってねぇからな)と思いながら過ごしています。


と、言うわけで、濱尾ノリタカさんのオタク、少し振り返りながら感想書きたいと思ってます。ここ、オタク個人の備忘録みたいなものなので……。


さて。

2023年1月30日の早朝。
いつも通り目を覚ましたツイ廃の私、起きてすぐTwitterを開きました。
元々戸次さんのライトなファン(3年目くらい)でもあったため、TEAM NACSのソロプロジェクト企画のことも何となく存知ており、また戸次さんが数年前に脚本をすでに書き終えていることも知っておりました。(去年の戸次さんの2つの舞台も濱尾さんも来てたんだ~って呑気にツイート眺めてた。今思うと、どっちも来てたなら予期して然るべき)前回のMONSTER MATESの時はまだ戸次さんを存じて居なかったので、今回が初めてとなるわけです。こう、普通に、めちゃ楽しみにしてた。

そんな中のツイートをTLから見つけるわけです。

「#濱尾ノリタカ……………?(愕然)」

タグをみた途端、全てを悟るオタク。
跳ねるベッド、一気に冴える視界。

「………まじかぁ」

キャパオーバーした人間、大した言葉はいえなくなる。知った直後のツイート。

下から順に見てください。まだテンション高いオタク、チケットのこと考えてアップダウンし始めていますね。
いつも結局しぬ情緒(通常運転)

思っていたより残っている文章はまとも(?)で安心しました。友達にとち狂って助けを求めてしまいましたが「もう助からないよ」との一言でした。それはそう()


それから2ヶ月半後。濱尾さん初の舞台の幕は無事に開きました。めちゃくちゃホッとした。
コロナが流行ってから、公演が予定通り行われるって当たり前ではないことだと改めて感じていたので実際ギリギリまで気が気でなかったし、東京、大阪、北海道公演前日に毎度神田明神へお参りに行っていましたね。強パワースポット!!!!
事前のYouTube配信で通し稽古で台詞が…と言っていた一コマがあったので凄く勝手ながらめちゃくちゃに応援の気持ちを飛ばしていたのですが、杞憂でした。

凄、かっ たぁ……!!


もっと、私に表現力があれば、と奥歯噛み締めてる位ですが、いまはこの一言に万感の思いを込めます。単純に舞台そのものがとても面白かった上に、そこにはずっと初舞台とは思えないくらい、文字通り輝いている濱尾さんが居て……いや勿論発光はしてないんですけど、演技、表情、全部キラキラ眩しくて仕方がなかったです。



以下、舞台全体のお話となります。こう、ネタバレというか、観た方にしか伝わらない書き方してる部分もあるかもです……
円盤出ると信じていますので、ソフト化待ちの方はご注意ください。

円盤 待ってます ずっと 





会場に入ると毎公演同じラインナップの曲がBGMとしてかかっていました。なんだろな、と思っていたらキャストさんが1曲ずつ舞台のイメージで選んだ物が流れていたようで……濱尾さんはマイケル・ジャクソンだった、はず(千秋楽で聞いたはずだったけどアップアップで忘れかけている)
千秋楽で答え合わせした時、BiSHが波岡さんで会場がどよめいてたの覚えてます。可愛い。




始まり。



幕に殺人事件のニュース映像が映されるところから始まるんですけど、ミスリードされている部分に二回目観る人は「ほほう…」ポイントでしたね。(なんで死刑囚が6人もいるのに事件内容が麗子ちゃんと多分トニー?にピックアップされてるんだろうって……最初も思ってたけど、そこまで考えてなかった)


映像が終わると、そこからズーーーーンと暗闇の中幕が上がって、BGMが止まり。

パッと舞台全体が白く浮くように照らされて。目が慣れて、ゲネの写真で見た黒のタンクトップを探そうとした。けれどそんなこと、必要もなく。 

濱尾さんは舞台のほぼ真ん中に立っていて。

(エッ)

声出るかと思った。


「お前、殺すぞ」


一瞬、流石に夢か??と耳を疑ったけどちょっとだけ掠れてカラッとしている大好きな声なので間違えるわけもなく。


というか間違えるも何も喋ってんだよな目の前で(18列後方でも!見えてますよ!!!!!)


初舞台の濱尾ノリタカさんが台詞一言目を任されてるの、もう餞じゃないですか。。。(使い方合ってるかな…)こんなん漫画だったら見開きページでバーーーンですよ……

帰り、電車の中で思い返しながらちょっと泣いた。

え、初台詞タトゥー刻むか?と思ったけど友達にドン引きされたのでせめてアクキーとかにしたいです……多分物騒過ぎて防犯にもなるし。


真ん中で相手を挑発する燕尾、それに簡単に乗って逆上し見境なく暴力を振るう団栗(が、濱尾さん!)。それを見て楽しげに笑う別府、荒れた雰囲気でもマイペースな小倉、団栗から理不尽に殴られたことを根に持ち後々殴り返す有栖、喧嘩を楽しんで観覧していたが、その場を取り持ち仲裁に入る浦州。

全員死刑囚だが、個性はバラバラ。一貫して言えるのは「普通じゃない」ことだけ。

この場面では主演:須賀健太さん演じる雑誌記者の大谷唐純が倫理観が破綻している死刑囚達に振り回されている”可哀想な一般人”に見える訳です。


ここか、この後だったかもしれないんですけど、暴れる団栗を止めようとする時の大谷、こう、胸ぐらを掴むんだけど、背伸びしてて!(急な萌えポイント語り)。

シェパードとリス、みたいな感じだった。何故か須賀さんとニヤニヤしてる濱尾さんのツーショ思い出しちゃう。須賀さんと居ると濱尾さんがお兄ちゃん♡って感じで絡んでいってて可愛かったな……

可愛すぎる。




早速脱線。戻ります!

この一連の流れで「ここの死刑囚とは関わりたくねぇな……」と思わせた後に入るOPムービーが秀逸で。音楽もカッコイイし、ポスター、パンフレットにも使われているマグショットで毎回打ちのめされては「これ……この動画のお写真を手元に置いておきたいのですが……?」って血吐きながら心の中で騒いでいました。欲しすぎて口の中噛みながら観てた(客観的に見る自分、ほんとに怖いんだよな)。


編集室でのシーンは大谷と神崎編集長(馬場ふみかさん)の二人きりのシーン。キッパリした、我が強めでシゴデキの神崎さん、いつも髪の毛サラサラ綺麗過ぎて溜息つくレベルだった。気弱なのに調子に乗る大谷とのコメディーパート、良いコンビだったので、普通にこの二人で別の作品も見てみたかったな。

多分一息つくため時々挟まれていたシーンだし、背景が変わらないのは舞台上の都合かと思っていたけど(後半で理由がわかる)、各死刑囚の殺人方法の説明をしている時、ボヤっとしてる部分が多いしこれで死刑になるだろうか?と思うこともしばしば………の割に死刑囚のルーティンは時間刻みで詳しく報告されていて「???」ってなって。
こう、時々喉に小骨が引っ掛かるような描写があるんですよね。ただそれが意図的なのか、舞台上の都合なのかはその時判断出来ないけど、舞台中、当たり前だけれど調べる訳にもいかないし、考える間もなく話が怒涛に進んでいくので回収されるまで違和感が積み重なってぐちゃっとする。

ただ浦州鳶右衛門……強気美人に一刀両断されるインテリ系教授はずるいじゃん……しかも3回も………美味しすぎるじゃん………戸次さん、自分の魅せ方分かりすぎてていっそ卑怯です。好き。


死刑囚とのコミュニケーションが上手くいかない大谷へ神崎からは割と投げやりな感じでアドバイスされた「甘いもの差し入れ作戦」がビックリするくらい大成功する訳ですが(会場毎回ウケてた)

和やか談笑(内容は物騒)、刑務所が、急にバ先休憩場の空気へ。

無駄に演者さんの摂取カロリー気にしちゃうレベルにはみんな美味しそうに食べてたし、なんなら団栗くんはトニーのどら焼き時々分けて貰ってたね??千秋楽は最早許可なく勝手に食べてたね?見てたぞ??

東京公演はほぼオペラグラス越しで観劇していたので、実は全景があまり見えてなくて、この辺り「団栗くん美味しそうに食べるなぁ」って思ってばっかりですみません……いやでもどら焼きなんか初めの公演の頃早めに食べ終わりそうになっちゃって、ちいちゃい残りをちまちま食べてたの可愛すぎて私、涙で前が見えなくなっちゃう位情緒が大変だった。(限界オタク)

札幌公演は有難いことに肉眼でも表情がわかる席だったのでオペラグラスはほぼ膝の上だったんですが、こう、特に大福とどら焼き食べるシーンの全体、自分の濱尾さんへのキュートアグレッションが凄くて………オペラグラス持ってないので手が空いてるじゃないですか?するとな……気が付いたら自分の腕に爪を立てていました。キュンとしすぎて。浦州と有栖が言い合いしてる時のみんなが喋る人のほうに首向けるの全員可愛すぎだし。なぜそんなピュアな瞳で。
こういう、耐えられない時、みんなどうしてるんだろう……

ちなみにキュートアグレッションのことを友達に言ったらちゃんと引かれました。

普通じゃ……ない……ってコトッ?


あ、そうだそうだ殺し方の再現時、団栗くん、咥えてくるじゃん……タバコを……あまりにも濱尾さん≒タバコのイメージが無いものだから、頭の中でパーツがバラバラになってるのを一生懸命組んだりしていました。。。個人的に、小学生の頃から峰倉かずや先生を読んで育ったのでもう満貫です(マグショットやパンフの万札バサァ!とか、、、あまりに性癖クリーンヒットしたのは多分この影響です)

別府が殺した男へキレてる時にんべーって舌出して煽ってた団栗くんは多分千秋楽かな、まぁ煽る煽る、最高かよ、直ぐに最大級の感情引き出してくるじゃん団栗伊努治。
しかし、別府の麗子ちゃん、あまりにも完璧過ぎてもはや怖いレベルできゅるんだった……素で盛れ過ぎてて人類のバグ。なのに退場早すぎて初回めちゃくちゃ動揺した。
あと、どんどんドラえもんのモノマネ上手くなってて毎回ウケちゃった、最終的にトビえもんはすすきのへ飲みに繰り出していました。

あと別府と同じく途中退場になってしまう有栖、他のキャラクターに比べて陰湿な空気を纏ってるのは結局大谷が「悔しい」思いをした殺人と似通っていたからなのかな。
神崎に対し「個人的には1番許せません」「実の娘を殺している」と大谷が声を歪ませて訴えていたのは体裁とカモフラージュに加えて「殺そう」と思った相手じゃなかった挙句、直ぐに事件が明るみに出て大事な息子を母と同じく"食"せなかったたことが"悔しかった"ってことなのかな…………………ワタシ、ニンゲン タベナイノデ ワカラナイデース

トニーはもう最初から最後まで怪しいし、怪しすぎて怪しくないのでは……?みたいな迷宮に入ってしまって結果騙された。向こうの思う壷でした。ちくしょう。オオタニサーンとマイケルの歌、内容がわかってても毎回笑っちゃう。ファッツマイケルがネコなことはギリギリ分かりました。


そんな中、燕尾は柄悪いんだけど、犯罪内容の割に理性的な印象。注目すべき部分のひとつは、回を追うごとに長く、そして盛り上がっていくギター歌唱シーン。波岡さんが盛り上げ上手なので毎回楽しみでした。でもリンスインシャンプーにリンス効果はあるよ!!多分!!笑
あと中盤、大谷が別府と有栖を殺した、と浦州が確信を突いたところで「わかりません!!(×2)」(後ろの団栗くんも分かってない顔)が急なおバカキャラで可愛かった関係ないけど波岡さんバツ丸に似てるのめちゃわかる

そして浦州。なんなんですかね、あの人(半ギレ口調で)

ずるい。(2度目)


最初こそモチーフである七つの大罪、ラスト、つまり色欲……の割に潔癖そうだしイメージ的には知性的な色気のことかな? と思っていたけど、犯罪内容は普通にエロ親父だし後半の(男同士のセックスに)「嵌った!!!!!!」の声デカすぎてめちゃくちゃビビり倒した。回を追うごとに声大きくなってた、身構えててもなお驚いた。
戸次さん本人とは違うけど、ドラマの役とかでは時々見掛ける、几帳面で潔癖そうな嫌味な男っていう感じに見えたので、それにしては変なツボついてくるから怖いな(嵌ったら)って思ってた。


そしてやはり大谷唐純。途中から怪しかったけど、須賀さんの演技がナチュラル過ぎて、主犯は大谷(オオヤ)だと思うことに最初抵抗すらあった。
あと麗子ちゃんの殺人討論の時、あからさまに本性が透けて見えたにも関わらず他のメンバーの怖がり方がコメディタッチなので笑いに思考が奪われるんよな……

みんなの血液型、誕生日、家族構成が同じだと知った後浦州が先導を切って大谷を責め、ブチ切れたオオヤが現れた辺りからもう須賀健太さん無双状態だった。"陰"を纏い始めてからの不気味さ、あの言いしれない嫌な感じがずーーーっと舞台上にあって、その後神崎が精神科医だと分かったあとも処刑されるまで絶え間なくあるので怖い。

神崎は………最後まで確信をもって「つまり、こういうことかな」って言えず、、、大谷が神崎の中の人格のひとつなのか、逆なのか。恐らく殺人等を犯して捕まっているのだろうけれど、家族の話はどれが本当??
ここが戸次さんがパンフレットでおっしゃっていた「絶対に分からない2パーセント」部分?なのかなぁ、と……正義感が暴走してしまっているように見えたので"オオタニ"が"オオヤ"からも神崎からも、理想の姿であったのかなぁ……と思ったりもしました。


濱尾さんオタク的には最後の種明かし?シーンで僕っ子だった団栗伊努治………激推しでした…………なんでそんな最後にきゅん要素入れてくるの……ギュッ(キュートアグレッション)
なんだろ、世間知らずのお坊ちゃん感が………あったんですよね………ギュッ(キュートアグレッション)

団栗くんの話、まだまだし足りないんですが、流石に長すぎてしまうので、また。

最後に。


東京と札幌の観劇、全部でわたしは6公演拝見出来たんですけど、初めてこんな同じ舞台通いまして……おかげで舞台は"ナマモノ"である、の意味がハッッキリわかってしまいました……毎回同じだけど全然違う、来る度に変化していて、それに気付いた時とにかく楽しい。

付き合ってくれた友達には「面白かったよ!」「濱尾くん、素敵な舞台のご縁に恵まれたね」と言われて、私が勝手に感極まってしまったり……(どうしてもオタク目線だと、客観視が出来ないので有り難い)

カテコも毎回あるのがびっくりで、とても嬉しかったし、カメラはいってたり千秋楽などの時はいつも1番に話を振られる濱尾さんの言葉はとっっても真面目で、お芝居に真摯に向き合っていることがよく伝わってきて。台詞をとちっちゃった回はションボリしてるな~とか、お話する時キャストのみんなを見てるなぁ、とか、色んな発見があったり。

色んな方が感想で呟いていたけれど、身体が大きくて手足が長くて、喧嘩の殺陣が派手で、とにかく舞台映えする濱尾さん。役どころは乱暴だけれど、どこか幼さやキュートさも持ち合わせていて、団栗くん、大好きになりました。ありがとうございました……!!



次、濱尾さんの演技を観られるのは何時だろう。毎回観終わった後の多幸感が凄すぎて。ロス。未だにロスです。
また、いつかがあると信じて。その時を楽しみに、未来の私が胸を張って見に行けるようこれからの人間生活頑張るぜ!!!!!!!!!!!千秋楽、こっちのほうに手を振ってくれた気がする妄想だけであと3ヶ月は元気に頑張れるくらいには単純な私なので。

だから。

円盤頼む。

(今回伝えたいことは実質この4文字です)


追伸

以前、ここでお手紙送るのって難易度高くないですか?なんて言ってましたが……

送ったぞ!!!!!研音さん宛に!!!!!!感想を!!!!!!!!お手紙でな!!!!!!!!!!!!

恥ずかしいとか、勇気がないとか、言ってる場合じゃないなって。別に読まれなくてもいい(そんな事もないんだろうけど)手紙を送るオタクがいるぞ!!ってことが事務所さんに伝わればいい。そう思えるくらい、濱尾さんの初舞台を観ることが出来て嬉しくて、本当に良くて、何か出来ることがしたくなって、いてもたってもいられなくなりました。

いや~~~~しかしますます好きになっちまったな!!!!ははは!!!!!!!!




もっと、今以上に、色んな方に、
濱尾さんの良さ、伝わるといいな。

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