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1ヶ月ぶりに保育園が再開して泣いた話


ようやくだ


ようやくこの日がきた



4歳の次男桧志(かいし)は新型コロナウイルスの影響で4月末〜今日まで1ヶ月の間、保育園に登園できなくなかった。


思い返すととても単調な1ヶ月だった。


ショッピングモールはおろか、近くの公園にすら行けず、


朝は家の裏の広場でボール蹴って、


昼はテレビ見ながらお昼寝して、


夜ご飯を食べて風呂入って寝る。


この繰り返し。



桧志は保育園では頑張り屋さん。

クラスのしきり役で結構みんなの人気者らしい。

先生の子分みたいな立ち回りで頑張ってみんなの先頭を陣取っている。


そりゃ毎日家におってもつまらんよね。



そんななか、先週の金曜日に保育園から連絡が入った。

細心の注意を払いつつ、保育を再開します。


桧志はひっくり返って喜んだ。



ひたちぶりやなぁ

そやなぁ 先生もまってると思うで



あちたほーくえんやねん!

いや、あさってやけどなwww


週末はずっとこの調子。



いよいよ明日が保育園となった日曜の夜のこと。

いきなり耳が痛いと泣き出した桧志。

見ると耳たぶが腫れ上がってなんか汁が出てる。


おいおい せっかく明日保育園なのに


ネットで調べるとおそらく耳介軟骨膜炎というやつ。

ほっておくと耳たぶの軟骨が変形するかもと恐ろしいことが書いてある。


かいち これは明日病院いかなな 

・・・

残念やけど 保育園 行けんなぁ

・・・



桧志はなにも言わず一点を見つめていた。


顔色が水気を抜かれた高野豆腐のようにパサパサの灰色で
耳たぶだけが真っ赤に腫れていた。


これはかわいそうすぎる 
なんでこんなタイミングなんや


患部をアイシングしてその日はお風呂は入らずに寝ることに。

布団にはいってようやくポツリと


あちたたのしみにちてたのになぁ

そやなぁ はよなおそな



月曜日の朝目覚めると、

水をたっぷり吸った絹豆腐がつるんと目の前でゆれていた。


いたないで!かいちげんきやで!
えっまじでか そーれーは良かったな!

腫れも引いてるし病院は夕方でいいかな

とワイフとの判断によりはれて保育園に行けることに。


やったな 今日保育園いけるな みんなに会えるぞ

じゃもぉ、いこか!もぉじかんやなぁ!

いやまだ1時間ははやいわ


テレビを見てるお兄ちゃんにタックルしてみたり、
布団の上でグルグル回ってみたり。

もはやウレションしそうな勢い。

そして時間になり、わが家のかわいいフレンチブルドックを連れて保育園に向かう。

久しぶりの道をしみじみ見渡す。

ひっさしぶりの保育園やなぁ


右手、左手と何度も手をつなぎ直しながら2人で歩く。


途中顔見知りのパパママとすれ違い、
あーこんな日常だったなぁと、グッとくる。


本当に家族以外の人に会うことなかったからなぁ


保育園では子供の受け渡し方法は変わってたけど、

先生方は変わらず笑顔で迎え入れてくださり、そこにまたグッときた。


途中よだれを撒き散らしながら興奮していた我が家のフレンチブルドックは、

教室に入ると一瞬固まり、
そして先生に向かってぎこちなく笑って、
すぐに教室の奥に見えなくなった。


今日はりきって遊ぶんやろうな

よかったな

今日はでかい声出すなとか

走ってうるさいとか

なーんも言われんと友達と力一杯遊べるな

本当よかったな



とか考えながら家に向かってると
涙が出た。



マスクで目立たんしそのまま泣いてたら、

鼻の横の隙間から口にまで涙が流れてきてた。


よかったな

頑張ったな桧志

俺たち頑張ったよな


いや、
泣けるよ。


無理やん

そんな保育園で友達と遊ぶみたいに楽しいこと
パパしてやれんやん

細かいこといろいろ言ってパパごめんな

桧志もストレスたまってたよな

いっしょに頑張ってくれてありがとな



・・・

それまでのずっと一緒だった毎日は終わりを告げ、今日からは9時16時で週3回保育園の日々。

僕たちは少し距離を置きながら、お互いの時間を過ごすことになる。

今日帰ってきたら保育園でやったこと10個教えてもらう約束したから、病院にいく時にゆっくり話を聞いてやろう。


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