見出し画像

創業から7年在籍した会社を離れ、独立し、渡米しました。ついでに結婚もしました。変化の1年を振り返る

明けましておめでとうございます!
アメリカの政権交代、続・コロナパンデミック、東京オリンピックの開催… 2021年は世の中的にも大きな変化・イベントがありましたが、個人的にもこれからの生活が大きく変わる決断をしました。そんな1年の振り返りと、今後について、ご報告もかねて文章にまとめたいと思います。

7年間在籍した、株式会社LiBを離れました

2014年4月。創業からわずか7日目のタイミングで、女性向けの転職サービスを運営(しようとしていた)株式会社LiBに転職することを決めました。それから、文字通り0からの組織・事業の立ち上げ〜運営に携わってきましたが、このたび、LiBのフルタイム社員を卒業します(一部の業務については引き続き継続いたします)。

取引関係者様には、一部個別にご連絡しておりますが、改めてこちらでもご報告いたします。これまで ”LiBの武井” とお付き合いいただいた方々、本当にありがとうございました!これからは関わり方は変わりますが、今でも愛着と愛情があり、これからのLiBを心から応援しています。

1つのことを成そうとすると、7年かかると心得よ

これは、ハイパーメディアクリエイターでお馴染み(?)の高城剛さんがおっしゃっていたことですが、本当にそうだなと実感します。
2014年当時、もともと私は、独立・起業のキャリアを希望していました。一方、当時の私は総合コンサルティング会社のイチ社員。メーカーの対アジア各国の物流業務プロセスの最適化というそこそこニッチな仕事をしていたため、自分で事業を立ち上げるには不安がありました。
そんな時、偶然にも先輩のご紹介でまさにこれから立ち上がらんとしているスタートアップに出会います。それがLiBでした。

「自分で立ち上げる前に、誰かの船でスタートアップを経験した方が、自分の起業もうまくいくのでは」
「その間、3年間くらいで自分の事業アイデアも模索しよう」

そんな「3年間の修行」として、入社したいと意向を伝えたところ、快く迎えてくれたことがはじまり。

まぁ当然、そんな思った通りにはいかず、自分の事業のことなんて考える余裕もなく、あっという間に7年間の歳月が経ちました。笑
しかしながら、”修行”という意味では目的は達しているように思えます。7年間、苦しく悔しい経験を含めて、本気で何かに向き合う過程を通じて多くの教訓を得たからです。

LiBで過ごした7年

最初の数年は、数字もサービスも順調に成長していましたが、長くは続かず色々な危機が起きました。

公開資料より抜粋

①直前でのIPO延期
無理筋な成長戦略ではなく、戦略と事業構造から見直して再出発するために進めていた上場準備を凍結しゼロリセット
②ミッション・バリューの再定義
自社の事業成長ばかりに目を奪われ大切なものが疎かになっていた戒めを忘れないために、改めて創業の原点に立ち帰った
③役員の8割を⼊れ替え
新戦略実⾏のためには必要なスキルセットを保有する⼈材をヘッドに置き直す必要が。結果として役員の8割を⼊れ替えることに
④オウンドメディアと広告事業からの撤退
自社の事業成長ばかりに目を奪われ大切なものが疎かになっていた戒めを忘れないために、改めて創業の原点に立ち帰った。売上好調だったメディア・広告は納品までの⼯数が⼤きく、事実上⾚字要因に。苦渋の決断で撤退しました。
⑤エージェント事業の解散とピボット
40名ほどで運営していたエージェント事業は属⼈スキルに依存する薄利事業だったのでハイクラスレイヤーにピボット
⑥戦局縮小に伴う組織ダウンサイジング
戦局の縮小に伴い会社の規模は半分以下に。ただし整理解雇はせず社員の出向および有期社員/派遣/業務委託の方々の契約未更新にて対応
⑦聖域なきコストカット
渋⾕にあった身の丈以上のオフィス(ビル⼀棟借り!)も退去し全社コストを最大値から約50%を削減。経営責任を重く捉え役員報酬も2年間10〜30%カット
⑧レガシーシステムの全面リプレイス
創業から6年以上、お金と労力をかけて作り上げてきた社内システムも新戦略に合わせて、全ての新規開発を止めて断行しました

公開資料より抜粋

未来を信じて攻めの舵を切ったSeason 1,2に対し、Season3は大幅な方針転換をした余波に揉まれながらも、船の水をかきだし、穴を防ぎつつ、死に物狂いで手探りで前へ進むような期間でした。

私は、まさに撤退した広告事業を担当しており、本当の意味での主体者として事業を立ち上げ、立ち上がった事業を更なる投資に足りうるものとして説明し、継続的に伸ばすことの難しさに直面しました。現状の突破口を作れなかったことに対し、自身の無力さを痛いほど感じ、この状況を誰かのせいにしてしまいそうにもなりました。当時、去っていく親しく優秀なメンバーたちを見ると何度も心が揺れ、折れかけ、「こんな状況だし、転職したりフリーになろうか。」とも考えました。しかし、そんな状況下でも前に進むしかないと腹を括り、私自身とも真摯に向き合ってくれる経営陣やチームの仲間たちを見て「改革が終わるまでは、船の一員として自分のできることをやろう」と気持ちを入れ替え進んだ期間でした。

中にいた人間の欲目はあると思いますが(笑)、最成長期といえる状態を迎えることができたこれからのLiBは、すごく面白いフェーズであると思います!一度このような痛みを経験し、苦境を乗り切るというプロセスを経たからこその強さと学びが無形の資産として組織や事業に蓄積されているはずです。

👇✨絶賛採用中なので、ちょっとでも興味をお持ちいただけたら見てみてください👇✨
株式会社LiBについて

私のクオーターライフ・クライシスの処方箋=鎌倉移住とコーチング

2020年後半にもなると、次第に会社に良い兆しが現れ始めたと同時に、私自身もこれからのキャリアを含めた人生についてよくよく考え、そして迷うようになりました。

多くの友人が、30歳前後で同じような状態で悩んでいるのを耳にしますが、このような「自分の人生に行き詰まり八方塞がりになる状態」は、心理学的にも「クオーターライフ・クライシス」として語られています。

同じころ、都心に住み仕事をし夜遅くまで友人と遊ぶ生活から一転。引き寄せられるように鎌倉の海沿いに引っ越し、また自分自身と向き合うための問いをくれるコーチングに出会ったことで、圧倒的に自分と向き合う時間が増えました。

今まで頑なに拘ってきたものが少しずつ剥がれ、価値観のアンインストールがなされたこと、それにより「自分の外にいる”架空の誰か”が評価し望んでいる生き方ではなく、自分が思い決めたことを存分にやり、自分で責任を取る人生をつくっていこう」と自然に思えるようになりました。

準備の2021年と変化の2022年

思い立ったが吉日。2021年のテーマは、
「ずっとやりたいと思っていたが、できていなかったことを実現する」
でした。
実際に、その実現に向けた準備を着実に実行できた1年だったと感じます。

①海外留学

以前から、「落ち着いたらしたい」と思っていた海外留学をこのタイミングで実行にうつすことができました。もちろん希望したらいけるわけでもなく、英語はカタコト状態なので、毎日の英語(TOEFL)トレーニング等、約1年半におよび諸々の準備をしました。結果それらが実を結び、これからはLAでデザイン&アートの専門に通いつつ、勉強と自身の仕事を両立させていきます。

ちなみに、この期間に結婚もしました。「新婚の瞬間に別居?!」という普通だったらあり得ない申し出をうけ、最終的には最大限のサポートと応援をしてくれている夫には本当に感謝しています。

②自分の事業を持つ

副業でほそぼそとやっていた広報・PRコンサルティングを軸に、新規事業・未上場起業に特化をした対外コミュニケーション支援に領域を拡大し、法人化をしました。また、最小限ですが事業資金の借り入れも完了し、これから進化を模索していきたいと考えています。(今後、もし他の会社や組織に属するとしても、自分の事業は育て続けたい。)

海外に拠点を移すことが前提でありながら、継続的に支援をさせていただいている企業様、また実働を支えてくれている頼もしいパートナーメンバーの方々には、これまた感謝しかありません。最大限、結果でお返しするしかないなと思っています。

次の7年、情熱を懸けることを見つける2022年に

今、渡航先のLAでこのnoteを書いていますが、縁もゆかりもない土地で過ごすのは、とにかく手探りな毎日でありつつとても楽しいです!今日もスタバで「cafe latte」を頼んだら「matcha latte」が出てきました😂(英語、とにかくがんばる… )

ちなみに、本当に知り合いが少ないので、私とつながっていただけそうな方がいれば&ご紹介いただけたら泣いて喜びます・・・!!!

2022年は、沢山の挑戦、新しい経験とともに、実りある失敗ができればいいなと思っています。その結果、次の7年自分の時間と労力を投資することが定まったと思える終わり方ができたらいいな〜。

これまでの経験で鍛えられた強めハートと足腰を武器に、新しい経験と実りある失敗を沢山する2022年にするぞ✊

そんな、ご報告と振り返り、決意表明でした!
おわり。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?