すずきりなた。

メモ日記。あとは、思ったことをそのまま書き綴ります。まだまだビギナーですが、小説を出来る限り投稿していきたいと思ってます笑笑

カーマン・ラインを越えて行け(the other side)

朝、美術室の扉を開けると大抵先客がいる。くせっ毛で長めの黒髪を規則正しくワックスで整えている彼は、いつも窓際に座ってデッサンしている。美術室は南校舎に位置してい...

カーマン・ラインを越えて行け⑤

帰る時は、またロープを使って一階まで降りた。そしてピカイチと別れてから、僕の頭の中は透き通っていた。はやく、自分の思いを形に残さなければと思い、家に帰ってから夜...

祈り

はらりと落ちる葉というものは、実に不思議なもので、その瞬間を目にすると、何故だか記憶に残ってしまう。目を閉じると、木から葉がほろりと零れ落ち、池に水紋を描く様が...

カーマン・ラインを越えて行け④

かれこれ20分くらい、僕は全速力で逃げるピカイチを追いかけていた。サッカー部のピカイチときたら足がものすごく速いから、10メートルの間隔が埋まることはない。けれど...

カーマン・ラインを越えて行け③

皆がみんな、そこに行きつくことが出来ないということは、誰もが承知している。大抵の者は身の程を理解し諦めるが、極稀に諦めの悪い連中なんかがいるものだ。彼らは時に肩...

カーマン・ラインを越えて行け②

―――――――――――― 「うーん…なにかが足りないね、なんだろう。」  静まり返った美術室で聞こえるのは先生の唸り声、僕の心臓の音、そして壁に掛けてある規則...