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デザインオタクがママになったら。

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デザイン会社で働くワーキングママが、こどもと使う美しい日用品を探す日々の備忘録です。
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記事一覧

我が家に北欧の超アンバランスな照明をお迎えした話。

子供のころ、床に寝転んで天井を見上げると、木目の模様がおばけに見えたりして、なかなか眠れなかった。 以前住んでいたアパートの天井は思い出せないのに、遠い昔に見た実家の天井のおばけ模様は覚えている。 子供は大人より、天井をまじまじと見るのだ。 我が家の天井には古い木目の模様はない。真っ白な天井では、見ていても退屈だろうから、娘がまじまじと見てしまう、なにか面白い照明でもつけてみようと考えた。 そんなことをぼんやり考えながらリビングの照明を探し始めたものの、全然イメージが

赤ちゃんのおもちゃ箱の素材の話。

ある日、娘の保育園ノートに先生から 「お片づけするよ、と言うとおもちゃを持ってきてくれます。遠くのおもちゃも頑張って集めてきてくれます。」 と書かれているのを見て、驚いた。当時、うちではまだお片づけは親の仕事。おもちゃは綺麗に組み立てて、リビングのオープンシェルフに置いていたのだが、 「寝る前に、最後の力を振り絞って、リビングに散らかった積み木やらLEGOやらを組み立てて片づけるの、限界すぎて辛い。」 と、夫に言われていた矢先だった。 その週末、試しにAmazonの

北欧のモダンで無骨な鋳物ホーロー鍋の話。

結婚祝いでいただいた赤のル・クルーゼがくたびれてきて、少し前から新しいお鍋を探していました。 ル・クルーゼから買い替える鋳物ホーロー鍋といえば、十中八九の選択肢はストウブだと思います。私もストウブを買えば事足りたに違いないのですが、鋳物ホーロー鍋のよさげなものってもっと他にないものなのかしらと探しはじめたら、面白いお鍋に出会いました。 結果、ストウブには至らず、そちらを買ったのでご紹介させてください。 くだんのお鍋は、Finnish Design Shopで見つけたFi

一歳娘が、バッドボーイと出会ってバレエに目覚めた話。

Netflixで、セルゲイ・ポルーニンのドキュメンタリーが配信されていた。2016年に公開されたもので、当時、見たいと思いながら、ものぐさで映画館に足を運ばなかったやつだ。 セルゲイ・ポルーニンはバレエ界の異端児とか、バッドボーイとかいろいろな異名を持つ、アンニュイな魅力の天才バレエダンサーらしい。 彼が名門ロイヤルバレエを退団してフリーになったのちに、ハワイで撮影したコンテンポラリーバレエの動画は、YouTubeで2500万回以上再生されて話題になった。 そんな彼の

アクセサリー、古着、花…自分の好きなものと、子どもとの暮らし。

自ら選択し子どもを持つ暮らしを選んだからこそ、家族で健やかに暮らせる環境をつくりたい。その上で、「自分らしい人生」を生きることも諦めたくない。そんな両立を目指す人たちに話をきくことで、その生き方やアイデアをシェアしていきます。 ーーー 高嶌梓さんは、東京・杉並区で、夫婦と1歳の娘さん、愛猫と暮らしています。産休・育休を経て仕事にも復帰し、現在はベンチャー企業に勤めながら、個人でアクセサリーのレンタルサイトと古着の販売サイトを運営しています。 なかなか楽しめなかった我が子

デザインオタクがママになったら、日常生活がままならなかった。

はじめまして。恵比寿にあるデザインコンサル会社SIMONE INC.でプランナーをしています。 2017年の12月に女の子を出産してママになり、2018年の4月に復職して、流行りのワーママになりました。 産後、一番心がくじけそうになったのは、夜中の授乳でも、黄昏れ泣きでもなく、赤ちゃんのいる日常に必要な日用品に、美しいデザインのものがなかなか見つからないことでした。 それを身の丈にあう価格で手に入れたいとなると一苦労。通勤電車の中や、寝かしつけ後のベッドの中で、世界中の