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深めの層担当の表現者の人へ。「それは、あなたの仕事じゃない」

「それはあなたの仕事じゃない。」
「それはあなたの担当領域じゃない。」
「いいからあなたの仕事をしましょうよ。」

そういうことを口にする機会が多かったので、これはちゃんと文章にして、何回も読んでもらおうと思って書きます。

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表現する人たちにはその人たちのレイヤーがある。深くても浅くてもいいんだけど、浅いところの仕事を担当する人たちはあんまり色々気にならないらしく、深いところの仕事を担当する人は色々気になるらしい。担当レイヤーが深くなればなるほど、オリジナルな仕事をする、なんつーか玄人みたいな人になっていく。(あ、今更ですがここで書いていくことって猛烈に全部私の私見です。気に入らなかったら、自分のところで表現してくださいね。)

で、続き。深いところの仕事を担当する人たちは、酸いも甘いもおもいっきり味わう。光も闇もこれでもかと全身で味わう。感情も直感もエゴに振り回されるもとことんやって凛々しく生きる。彼らの人生はどどめ色で、なんだかもう全部混ざったら錬金術的に金ピカで、結果透明、ビューティフル!みたいな。とにかくなんかすごい。あんまり天使とか言わない感じ。そんなに人当たり良くないのに包容力が漏れ出てる。

そんな素敵なのに!彼らはたまに、自分たちのレイヤーじゃないもっと表層の仕事を担当する人たちを見て、「あんなことして恥ずかしくないのか」「プライドはないのか」と言う。その人たちを見て、「表現者としてどうなんだ」と言う。「あの人は表現者じゃない」と言う。そしてその人たちの仕事がワーッと人気になったり儲けたりするのを見て、「世の中一体どうなってるんだ」と超がっかりしたりしてる。

あのね、それでいいの。
そしてそれは、あなたの仕事じゃないのだ。

「あなたの仕事をしてください」最近そんなエールばっかり送っている。きっとそういう人は多いのだろうなと思って、もう、まとめてエールを贈らせてください。

あなたは、命の深い深い深いところに触れる仕事をする人だから。それを呼び覚ます仕事をする人だから。相手が気づいてなくても、そうだから。わかる人にはわかるけど、わからない人にはわからないよ。あんまりみんなに理解されないかもしれないし、共感し合える人が少ないかもしれない。うまく言葉にならないかもしれない。形にならないかもしれない。

でも、やめないでね。どうか、あなたの仕事をしてください。

コツコツやろう。一歩ずつ行こう。他のレイヤーのやり方をどうこうって見るのはやめて、自分のいのちの淵を見つめ続けよう。同じようにどどめ色で金ぴかで透明な道を、飛んだりワープしたりえんやこらと歩んだりスキップしたりして進む、愛すべき表現人たちと、励まし合って、切磋琢磨しあって、1人でそしてみんなで歩いていこう。

ああそう、あと、表現者のプライドの話ね。いちいち怒らないくていいよーと思うんだけど、上層部のレイヤーの人たちは、人の作品とか言葉とかやり方とか、気楽にすぐパクるよ。で、自分のオリジナルみたいに言うよ。元気いっぱいだよ。しかもそれ、そこそこ売れるよ。ええってなるでしょ、ちょっと悔しいよね。そしてそんなことして恥ずかしくないわけ?と思うよね。そういうときは、もう思いっきり許そう。それはその人たちのやり方でもあるし、なんならいいところでもあるから、気にしないで。

だけど聞いてね、たまに深いところの仕事担当のはずの人がうっかりパクるときがあるよ。そういうときは、その人に自分の表現へのリスペクトがない時、自信がない時、自分を大きく見せたい時説があるよ。表現者としての尊厳がたぷたぷいつも満ちてることが大事だよ。パクリっていうのは、中国のパチモンがなんか可愛いみたいな感じで、上の方の仕事担当の人たちがやると爽やかさすらあるし好感すら持てるんだけど、下の方の仕事担当の人がそれやるとなんか禍々しくなるよ。滅多にないと思うけど、そうなるともれなく後から穴があったら入りたい会に入会してしまうことになるから、落ち着いてね。あなたにはあなたの表現があります。いいですか、出るまで待つのも、仕事です。芽吹いたらならちゃんと世に出すのも、仕事です。

何が言いたいかというと、とにかく、応援してるよって言いたいのです。これを読んで、少なくとも5名の友人の頷く姿が見えます。見える、見えるよ。いいですか、読んでますか、ほれほれ。いつも応援してるよ。だから、頑張れ!

あなたが生きてきた経験してきたことは全部、あなたの一呼吸に、一音に、あなたの体全部から放たれる空気に、あなたの作品に、にじむから。他の人のことは気にしないで、どうかあなたのそのままを生きてください。世界が、心底あなたを待ってるよ!

これ読んでわたし下の方担当じゃないわあと思った方、素晴らしいです。本当にいつもありがとう!威風堂々と、あなたの仕事をしてください。好みは下の方の仕事だけど、上の方の仕事担当の人は可愛くって大好きです。同じように応援してるので、いつかまた「最近そればっかり最近言ってるなあ」ってなったらそちらの応援歌も書こうと思います。

さ、今日は深い深いグランドマザーみたいなおねいさんとお泊まりデート。
いそいそ。みなさん、良い週末を!

平田里菜

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