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フジ子・ヘミングと母

フジ子・ヘミングさんが亡くなった。
コンサートにも行ったことがないのになぜか胸が痛い。

たぶん気まぐれにフジ子さんのドキュメンタリーを見たせいだ。まだまだ元気な頃のドキュメンタリー。なんとなく見てたらフジ子さんの顔に釘付けになった。
笑顔が寂しい。発言が勝ち気。わがままっぽい。顔がうちの母に重なる。
ポツポツしゃべるフジ子さん。これは似てない。うちの母は結構しゃべる。

孤独だ。まわりに人がたくさんいても孤独の匂いがする。
ピアノと猫。ピアノがないと猫がいないとだめになってただろうと言うフジ子さん。
最後までピアノを弾き続けたフジ子さん。

母に似ているフジ子さんをみているのか、ピアノにひたすら向き合っているフジ子さんをみているのか自分でもわからなくなってきた。

とにかく胸が痛む。
あちらで大好きなショパンに会えて挨拶をかわしていてくれるとうれしい。


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