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Voicy公式パーソナリティー裏話-20分の放送に何時間かかったか?

こんにちは。アライ@翻訳です。

これは、読んでもらうために書いている文章ではなく、聴いてもらうための文章です。音声版を同時配信していますので、そちらを是非お聴きください。リンクはこちら

さて、2週間前からVoicyの公式パーソナリティーとして毎週ニュースをお届けする、というプロジェクトが始まったんですが、今回はその裏話をちょっとお話したいと思います。

Voicy News Brief とは
Voicyというボイスメディアで毎日配信している、英語のニュース記事を単語解説付きで紹介するという番組。The New York Timesの記事を毎日ピックアップして英語で読んだ後、単語解説や記事の内容説明などをバイリンガルパーソナリティー7名が日替わりでお届けしています。

1.何時間かかったのか?

この番組、1回のエピソードが大体20分なんですが、実際に作成にかかった時間は…なんと…6時間

この効率の悪さ~!と思われるかもしれないんですが、結構時間がかかるんですよ!内訳はというと、準備に4時間、録音に2時間。

2.何に時間がかかったのか?

順を追って説明しますね。
この番組の中でしている事は、The New York Timesの記事を毎日ピックアップして、その記事を英語で読んだ後、その日のパーソナリティーがキーワードとなる単語を解説していくという流れなんです。で、その前後にそれぞれが始まりや締めのあいさつ、後はそれぞれの個性が光るいろんな特別コーナーなんかが合わさって、1つの番組となっています。

私の初回放送12月10日木曜日の前日、まず最初に何をしたかというと、記事の選定ですね。どのニュースを取り上げるのか選んだあと、自分で内容を理解して、取り上げる単語を選ぶというという流れで作業を始めました。

ここでまず時間がかかったのが、単語の下調べ。

ピックアップするのは完全にパーソナリティーの判断なんですが、リスナーの皆さんがその日のニュースを理解するのに重要な、キーワードとなるような単語を選ぶんです。

初回放送をお聞きの方はご存知かと思いますが、私は帰国子女でもなく、ネイティブでもないので、この単語の下調べは自分でも入念にしないと「感覚で意味や使い方をお届けする」というのはどうも怖いんですよね。なので、ネット上で意味を調べたり、例文を探したり、そもそもの発音を確認したり。とそれを10単語ぐらいしているとすぐ時間が過ぎてしまいます。

そして、その後の単語解説の原稿の準備。これにも相当時間がかかりました。

これは、個人的な経験なんですけど、やっぱり英語教材のCDとか、単語解説のCDとかって、単に聴いているだけだとつまらなくって続かなかったんです。今回の番組作りも一緒で、もし私がリスナーだったら、眠くなるんじゃないか?と思ったら、サクサクと効率よく、最後まで飽きずに聴いてもらえる単語解説コーナーにしたくって、いろいろと試行錯誤をしているうちに、時間がパァァァァっと過ぎていきました。

3.難易度を更に上げたもう一つの要素

後、全体的に難易度を上げた要素が、音声メディアである事、でした。

この放送、Voicyのアプリで再生すると、取り上げたニュース記事や、単語リストが見れたりするんですが、そもそも音声メディアとして配信しているので、「ながら聴き」される方も多いと思うんですよね。

となると、耳から聴いただけで、理解が出来る内容にしないといけない。要は目からの情報には頼れないんです。

リスナーの皆さんが、ニュース記事や単語リストを見ながら聴いているとは限らないので、1文1文短く、端的に、分かりやすく、耳からだけで理解が出来るようにしよう、と思うと、結構またこの原稿作りに時間がかかりました。

4.そしてやっと録音へ

まぁ、何とかして原稿は出来て、録音までこぎつけたんですが、やっぱり初回。いろいろ自分の声を聴き直していると、やっぱりこうしたい、ああしたい、と欲が出てくるんですよね。あとは、噛んじゃうんです

自分としては、英文で300-400字を一気に、噛まずに読む、というのはまだまだハードルが高く、途中で休憩を入れつつ何とか読み上げました。

後は、いろいろと事後作業をして終了という。この「いろいろ」の中にも、難しかったことや、時間がかかったことはもちろんあるんですが、無事に締め切りまでに収録完了となりました。

5.最後に

この20分の放送に6時間もかけた話。他のパーソナリティーの方にも話してみると、皆さんも最初は同じぐらい時間がかかったと言ってらっしゃいました。

でも、この時間のかけ方、会社の大事なプレゼンとかも同じですよね。20分のプレゼンに、実は何週間もかけて資料を作ったり、データを集めたり。この出来上がった最終形が、スムーズであたかも簡単によどみなく聴こえる裏には、皆さんの汗水が詰まっている…という事なんだな、と改めて実感した初回放送の裏話でした。

これからも、Voicy公式パーソナリティーの裏話、こんな風にちょこちょこしていきたいと思います。

それでは、次回のnoteで。

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