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私の小さなお友達

こうして何もしないでいると段々と憂鬱が溜まってくるんですよ。

状況はただ悪くて、ここの中が真っ暗で細胞やホルモン的が減っていくような鬱々とした気持ちだけが残ります。

そうやって人と会う機会が減りました。
友人とも会わなくなったし家族とも顔を合わせたくなくて自分の部屋にずっといるし、食事も取らなくなってしまいました。
自分でもどうにもできなくて苦しいという感情しかないんです。

ここ何日かは風呂とトイレ、飲み物を撮取りにいく時くらいしか部屋を出ません。
ずっと集中出来ない動画やネットばかり見てる日々です。SNSも確認しなくなりました。

でもそんな時に心を通わせてくれる妹がいるんです。3歳になったうちの猫です。
この子は私の友達のガレージにいた子猫で風邪でもうダメかとしれないところを引き取りました。

ご飯やトイレの世話も私の部屋でしてたんですが、私のベッドが狭いみたいで寝る時は父と母が二つ合わせて使ってる広いベッドで寝ます。
だからご飯とトイレしか私の部屋には用がないんですよね。

けれど、私が部屋に出なくなった1日目からずーっと私の近くにいるんです。今もこうしてベッドの側で体を伸ばして私の顔を見てるんです。
たまに部屋を出てって少ししたら戻ってきてまたずーっと私の顔を見ながらウトウトして眠りにつくんです。普段通り道としてしか歩いてない私の寝てるベッドに寄り添って寝たりもして。

ただ夜はやっぱり気持ちいいベッドで寝たいのかソロリと両親の部屋に帰って行きます。

こんなふうになる前は私の部屋で鳴くのはご飯かお水が入ってない時でした。だから最近もごはんを見るんですけどちゃんと残ってるんです。それでドアの外に案内しようとしてくるんです、それでも大抵お風呂場で水を見たいって言ってくるんですけどその時は、階段でした。

私は階段を降りることは出来なくて、踏みとどまるとまた体を擦り付けて鳴くんです。

その時にこの子は勇気付けてくれてたんだと思いました。この子は私が泣いてる時、そばに来なかったけどこちらを見てたし、甘えてくれる子じゃないけど目線を合わせて、同じ種族を慰めるように私のことを慰めてくれてたんだって。

普段使わないホール型のクッションも一回入ってくれて、無理してくれてたんだなって思ったり。朝、ニャーニャー鳴いて指を齧ってきたのもきっと痺れを切らして連れてってくれようとしたんだなと思います。

それから何回も階段前まで私を誘導してくれてます。いつもならずーっとリビングか両親の部屋にいるはずなのに。

そう思ったら涙が止まりません。
猫の信心深い愛と自分の情けなさが込み上げてきて、きっと私はこの子がいなかったら今頃、自分の命をぞんざいに扱っていました。
きっとこの子なりに一生懸命、私の命を取り留めてくれた、そんな抑止力になってくれたと思います。

ありがとう、わたしの小さなお友達

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