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こだわりの給食

保育園を作る際、私は「日本一の給食を作ろう」と決めました。
なぜなら、既存の保育園で「ちゃんとした給食」を出しているところが少なかったから。

私の保育園では、次のようなこだわりを掲げています。

・野菜は無農薬や低農薬のものを使用

・調味料は、本物の塩、醤油、味噌を使用

・精製された小麦や砂糖は使わない

・ご飯は五分づき玄米

・薄味の和食を中心に、出汁を活かした調理

・牛乳やジュースは提供しない

・電子レンジは使わない

さらに、卵や乳製品も使っていません。


卵と乳製品を使わない理由

卵料理は栄養価が高く、手軽に一品になります。だからこそ、私たちはあえて園や事業所で出さないようにしています。共働きで忙しいご家庭でも、卵焼きやオムレツ、目玉焼きといった料理は家で手軽に作れるから。

乳製品に関しては、まず私自身が「牛乳は必須ではない」と考えています。私の娘にも3歳までは牛乳を一切飲ませませんでした。
嗜好品として少量楽しむのは問題ありませんが、「栄養のために飲む」のであればやめた方がいいと思います。
給食でも牛乳だけでなく、チーズやヨーグルトなど乳製品全般を提供していません。


揚げ物を出さない理由

また、給食では揚げ物も出しません。
理由はシンプルで、外食やお子様ランチなどで揚げ物を食べる機会が多いためです。子どもたちはすでに十分な量の油を摂取していることが多く、でわざわざ油を多用した料理を出す必要はないと考えています。


おやつはお菓子じゃない

私たちの保育園、事業所では、おやつに市販のお菓子はほとんど出しません。放課後等デイサービスの子どもたちの中には、「おやつ=甘いもの」という固定観念を持っている子もいます。
しかし、これは習慣次第で変えられます。

最初の頃は「グミがいい」「チョコ食べたい!」という声が多かったものの、毎日おやつにご飯とお味噌汁を出し続けた結果、今では「お菓子はやだ」「ごはんとお味噌」という子も増えました。

おやつのいももち

3歳までに本物の味を知る大切さ

子どもの食事は、親が準備することがほとんどです。中学生くらいになれば友達とファストフード店に行くこともあるでしょう。それ自体は「付き合い」として楽しめばよいと思います。

ただし、3歳までに「本物の味」を食べさせることがとても重要です。
たとえ「こだわっている」と言っている家庭でも、実際には減塩醤油やだし入り味噌を使っている場合が少なくありません。
また、毎日自炊しているつもりでも、市販の簡単調理セット(例: Coo〇Doなど)を使っていることもあります。

無知でいることが一番怖いこと。
「テレビで見たから」「流行っているから」という理由で食べ物を選ぶのではなく、自分で情報を調べ、選び取る力を身につけてほしいと願っています。


未来を変えるために

私たち大人の意識が変われば、社会も変わる。
私の保育園作りのきっかけの、レジ横のお菓子が「健康的でおいしい選択肢」に変わる未来だって作れるはず。
子どもたちの未来のために、まずは私たち大人が本物の食の大切さを知ることから始めませんか?


とある日の給食

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