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#010もやもやワーママだった私がライフキャリアマップで人生変わった話

■はじめに

初めまして。noteを読んでいただきありがとうございます。
大手企業の営業部門で管理職をしているワーママです。
このnoteでは私が育休後もやもやワーママ期に出会ったライフキャリアマップを通して人生がどのように変わったか、今どのような活動をしているのか、について書きたいと思います。

■もやもやワーママ期
 

私は入社以来営業をしていました。営業部門は毎日夜遅くまで働くのが当たり前という風潮で、特にお得意先さんとの接待や資料作りなどで、毎日夜遅くまで働いていました。
そんな私は結婚後も特にワークスタイルには変わりなく、たまに早く帰る日が増えたぐらいでした。

ところがそんな生活が一変したのが出産し育休明けに復帰したタイミングでした。
その時はパートナーが既に単身赴任をしていたので、平日はフルワンオペでした。会社から自宅まで、通勤時間が約1時間あったので、6時半にお迎えに行こうと思うと5時半には会社を出なければいけません。
最初は時短勤務を選んでいましたが、時短の時間内では終わらない仕事が増えていき、フルタイムに戻しました。

朝5時に起きて仕事を始め、8時に子供を送って出社し、5時半にはパソコンを閉じてダッシュでお迎えをする日々。
毎日こんなに一生懸命やっているのに、仕事は終わらないし、子供は泣くし…。
さらに私の気を重くしたのは
これから先のキャリアが一体どうなるんだろう、
ということでした。

子供が一人でお留守番ができるようになるのが10歳ぐらいだとすると、自分は10年間このまま時間ギリギリでのお仕事をしていかないといけない。

これまでのように長時間労働で勝負をする、というようなキャリアの作り方ができなくなる、という現実に自分のキャリアを10年間諦めなければいけないのかと思い込んでいました。
こんなに頑張っているのにいっぱいいっぱいの生活が後10年間も続くのかと思うと、目の前が真っ暗になるような気持ちでした。

それまでの私はどちらかというと、社内の色々なプロジェクトにも参加をしていましたが、
時間的制約のある自分がこんなプロジェクトに手を挙げて迷惑がかからないだろうかという不安が湧いてきて、自分が興味のある仕事にも手を挙げることができなくなってしまいました。

すると今やってるルーティンの仕事だけで自分のキャリアは伸びるのだろうか、というような不安を感じることになりました。
同じ親なのに自分が女性に生まれたばっかりに時間的制約を背負わされ、キャリアを諦めなければならないという事態にもやもやする毎日が続きました。

■ライフキャリアマップとの出会い

そんな時あるプロジェクトのことが耳に入ってきました。それはエイジョカレッジという色々な会社の営業部門に所属する女性を集めて、これからの営業女性の働き方やライフスタイルについてみんなで話し合い、プランを実行するというプロジェクトでした。このプロジェクトに参加するためには出張なども伴い、かなりハードなプロジェクトであるということは耳にしていました。

ただ自分の身近な職場の先輩もこのプロジェクトに参加している姿を見て、心がざわざわし私もこのプロジェクトに参加したいと思うようになりました。
そこでこのプロジェクトを管轄している人事の先輩をランチに誘い、

自分もこのプロジェクトに参加してみたい。
今のワークスタイルでこのプロジェクトに参加することができるだろうか。

ということを相談してみました。
するとその先輩は「そういう人にこそ参加してほしい」ということをおっしゃってくださいました。

これで私の心は決まりました。このプロジェクトへの参加人材を選出する人事への交渉はしたので、今度は自分上司の部長に依頼をしに行きました。
普段はあまりコミュニケーションを取ったことがない部長だったのでかなり緊張しましたが、ツカツカと部長の席に近づいていき
「このプロジェクトに参加したいんですけど」
と声をかけるとその部長は一言「わかった」と言いこのプロジェクトに参加することが決まりました。

プロジェクトに参加すると色々な会社からたくさんの営業女性が参加していて、お互いの仕事の内容や考えている悩みを共有するにつれてこのモヤモヤした感じは自分だけじゃないんだ、
というような実感が湧きました。

私は既にその時子供を産んでいましたがこれから子供を産むという若い世代の人も同じような悩みを抱えていました。

そんな時にこのプロジェクトのワークの一つとして、このライフキャリアを描くワークショップが登場しました。
このマップでは自分の18年先の人生をキャリアとライフイベント、それぞれのタイミングでどの領域にどれぐらいの時間をかけるかということを可視化していきます。

自分の今のライフスタイルがいつまで続くのか、ということがとてもよくわかりました。
このマップを作ってみて改めて感じたことが、

自分のこれから先、人生少なくとも18年の間で本当に子供に関われる時間はそんなに長くない。

ということでした。
マップに描いた18年先人生の中で、半分もたたない間に子供はたちまち中学生になっていました。
そこから先もまだまだ自分人生・キャリアは続きます。

自分はキャリアを諦めることなくこの数年間だけどのように過ごすのか、ということを考えればいいということがわかり目の前が開けた気持ちになりました。

一緒にワークをした女性達もそれぞれの自分の人生に関するもやもやがはっきりとして、それをどのように対処しようという次のステップに進むことができていました。
またお互いの人生について話すことで、人によって色々な人生設計や価値観があるということが分かり自分自身の視野もとても広がりました。
このワークを自分と同じような悩みを抱えている人にもっと広めたいと思って始めたのがライフキャリアマップになります。

■ライフキャリアマップ展開

まずはこのワークを会社に持ち帰り、同じ営業女性向けにワークショップを開催しました。
元々プロジェクトで進められていたものは女性向けだったのですが、これは男性にもニーズがあるに違いないと思い自分でオリジナルのシートを作りました。

これが今私が展開しているライフキャリアマップです。会社でも営業部門の女性100人以上の方と一緒にこのワークショップを行いました。
そうするとそれぞれの方が「自分の人生をこういう風に生きたい」ということをぼんやりとでも掴んで、次の一歩を踏み出される姿を見てきました。

なんとなくのもやもやを可視化し、どのように対処していくかを決めるプロセスで皆さんの目がキラキラしていくのを目の当たりにすることがこのワークをする最大の喜びです。


■時間的制約が活かせる世の中へ


 このワークを行ってから自分の人生も大きく変わりました。
自分がしたいことがより明確になり、MBAを取得し今では管理職になり組織を動かす仕事をしています。
自分が当初ワークで予定したより2年早い昇進でした。

未来を描くことで日常の小さな行動がその達成に向けて変わっていくのです。

これまで育児や介護など時間的制約を抱えながら仕事を両立させてきた人はキャリアを諦めなければいけない、というような風潮がありました。

しかし今後人口が減っていく日本において、あらゆる人がその人なりの方法で活躍できる世の中を作っていくことが必須になります。

さらにライフイベントを抱えている人は自然と時間的な制約のために終了時間までにこれをやろう、という生産性向上筋トレを毎日行ってるのと同じです。

時間的制約があっても意欲や能力がある人が活躍できる世の中を作っていきたいと思います。
育児や介護などライフイベントを引け目に感じることなく、自分らしいキャリアを築いていける人を日本に増やしていくために今後もこのワークショップを続けていきたいと思います。

現状不定期に開催していますので気になる方はフォローをお願いします!

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