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中学生にも知ってほしい英語で書かれた「日本」

以前英語の授業の導入で、外国では日本のどんなところが知られているか、ということを紹介したことがあります。What is famous for in Japan? のように検索すると、多くのWebページを見つけることができます。中には写真を見て、これは違うんじゃないか?と思うものもあります。きちんと取材をして書かれているのかどうか、疑問に思うものもあります。

外国語を教えるものの端くれとして、子どもたちには広い視野で自分が住んでいる国を見つめてほしいと思っています。日本にいて、日本語だけで暮らせること、母語で高度な内容の勉強ぐできたり、仕事をしていけることは、決して当たり前ではないことを知ってほしいと思います。

今回は、Rachel Brandon “Japan”
OXFORD BOOKWORMS の本を紹介します。レベル1なので、非常にわかりやすい英語で書かれています。中学校でもどんどんこのような本が読めたら、英語で何かを知ることを面白いと感じてもらえるように思います。掲載されている写真の中の携帯電話はまだ折りたたみのものなので、生徒に見せたら何これ?という反応かもしれません。でもそういうことさえも面白く、教科書で学んだ英語で、本を読んでいくことができることを、味合わせてあげられたらいいなと思います。

1 “Old meets new”?


こちらは、第1章のタイトルです。子どもたちはどう感じるでしょうか?聞いてみたら面白いように思います。最新の家電製品が売られている一方で、お正月やお盆、七五三などの節目には神社やお寺に行き、伝統的な行事に多くの人が親しんでいる。日本が持っている多くの異なる側面について触れています。

2  Samurai やshogun で語られる日本の歴史


歴史が好きな生徒には、ぜひ日本の歴史を英語で読む機会を作ってあげたいと思います。掲載されている写真では、兜をかぶった鎧姿の男性を a samurai と紹介しています。紫式部、源頼朝、そして徳川家康などの名前が、歴史についての章のなかで出てきます。生徒たちは、社会科の時間で、日本の歴史について詳しく学んでいることでしょう。ですが、このような外国から見た日本の歴史についての英文では、当然ながら、だいぶ省略されて書かれています。それを読むと、また違った視点で、自分たちの国の歴史をとらえることができます。もちろん、戦争のことについても英語で触れられていました。

3 日本の未来に英語で触れる

One big change coming for Japan is in its people. The number of people in Japan is getting smaller, because people are having smaller families. Women are working for longer and having children later.

Rachel  Bladon   “Japan”
OXFORD BOOKWORMS

日本の人口減少について、このような英文で記されています。生徒たちにも分かりやすいように思います。こんなふうに because や、現在進行形が使うんだな、と気づく生徒もいるかもしれません。教科書を土台に、海外でも出版されている英語の本を読むことができることを、伝えてあげたいと思います。

今日はOXFORD BOOKWORMS のシリーズにある、日本について書かれた本を紹介しました。興味がある方はぜひ読んでいただき、英語で日本に触れる機会を生徒に与えてくださればと思います。

3学期で多くの3年生は受験を控えている時期かと思います。私はこの時期の授業では、たくさんの長文を読ませることを意識していました。読めば読むほど彼らは英文に慣れ、自分の中に英文のデータを溜め込んでいきます。それが少しずつ英作文に生きることもあります。おすすめは、一度リスニング教材で使った英文を、リーディングとして出してあげることです。問題は、入試問題の形式に合わせて付け加えるのも良いでしょう。子どもたちにとっては、なんとなく聞き覚えのある英文になり、長いものでも難易度が下がります。分かる、解けるという経験は、かれらのやる気をアップさせます。受験がおわってほっとした時期に、今日紹介したような英文を紹介してあげると、自分たちの3年間の成長を感じ、高校でも英語を頑張ろうと思ってくれる子もいるかもしれませんね。

日本の歴史について英語で書かれた書籍については、こちらも有名かと思います。参考になさってください。

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