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STEP 第1章

アドラー心理学を勉強したいと思ったとき、ネットやブログなどを検索して、たどり着いたのがSTEPだった。

STEPは、子どもを積極的で責任感ある子に育てられる親になるためのトレーニング

子の能力を上手に引き出せる親になりたい人の学習の場

STEPは第1章から第9章で構成されており、とっても勉強になったし、子育てを”理論”として学ぶにはとてもいいものだと思う。私の場合は、2人の子供以外に教員をやっているおかげで、目の前に何十人、何百人の子ども達がいる。その子供たちに適切に対応できる目安として考えると、このSTEPはとってもわかりやすかった。


第1章 子供の『好ましくない言動』を理解する。

子ども達は度々『好ましくない言動』を口にする。

「いやだ」「やりたくない」「あっち行って」「死ね」

この好ましくない言動は、”誰にとって”好ましくないか。

この言葉を聞いても全く、気にならないという人もいるかもしれない。そう、”誰にとって”という相手役が”どう思うか”がポイントなのである。

STEPを学んだ上で、1番驚いたのが、好ましくない言動・行動には全て目的があるということだった。

「いやだいやだ」とわがままを言っている3歳の子供に目標がある??

最初は理解しがたかったが、今では腑に落ちている。

3歳の本人は決して意図していない。目標だとも思っていない。でも、「いやだいやだ」と泣き叫ぶことで、親から注目をしてもらえたり、気にかけてもらえたり、もしくは欲しい物を買ってもらえたりするかもしれない。

注目や関心、または物を得られることを学習すれば、「いやだいやだ」と目的をもって、泣き叫ぶだろう。

この目標をSTEPでは4パターンに分けられる。

①関心ひき ②主導権 ③仕返し ④無気力

①関心ひき

注目されたい。無視されるよりはいい。(子どもの目標)

(例)「いやだいやだ」「ママ嫌い」

→いらだつ。欠点を注意してやめさせようとする(親)

②主導権

人を支配したい。命令したい。指図したい。(子どもの目標)

(例)「ぼくがやるの!!」「あっちいって」

→怒る。挑発されたと感じる。子供と争う。(親)

③仕返し(復讐)

人から愛されていない。自分が傷つけられたように傷つける(子どもの目標)

(例)「なんで俺なんか産んだんだ」

→心を傷つけられたと感じる。仕返しをし返す。(親)

④無気力

やる気を失う。ひきこもる。何もできないことを装う。(子どもの目標)

(例)部屋にひきこもる、不登校になる

→絶望する。お手上げ。(親)


これらの目的があると知ることで、親は対応を変えることができる。

親が態度を変えれば、子どもも変わる。


好ましい親子関係を作る4つの要素として

①相互尊重 ②子供と楽しい時間 ③勇気付けてやる気を起こす ④愛情を伝える


イライラしてしまうこともある。そんな時もあってもいい。

でも、自分に余裕がある時に、少しづつでも愛情を伝えていく。その積み重ねが、より良い親子関係、より良い子ども達との関係を築くことができる。



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