early と fast late と late ???
早いと速い、遅いと遅い ?
「早い」という言葉は、
「今朝は起きるのが早い」 「早起き」
といったように、時間的に早い場合に使われる。
一方で、「速い」という言葉は、
「彼の足は速い」 「最速」
といったように、動作が速い場合に使われる。
では、「遅い」はどうだろうか。
「今朝は起きるのが遅い」
「彼の足は遅い」
なんと!「早い」と「速い」の両方の反対の言葉として使えるではないか。
では、「早い」と「速い」の対義語は どちらも「遅い」でいいのだろうか?
実は、「早い」の対義語には別の語が当てられているのです...!
結論をお話する前に、少し視点を変えてみましょう。
「早い」と「速い」と「遅い」
英語では、どういう表し方になっているのでしょうか?
一般的な語を示します。
「早い」ー early
「速い」ー fast
「遅い」ー late / slow
そう!「遅い」には lateと slowの2種類があったんです。
時間的に「遅い」場合は late
動作が「遅い」場合は slow
このような使い分けがなされています。
だから、“early と late” ”fast と slow” の組み合わせで対義語になります。
と、ここまでは英語のお話でしたね。
先ほどの「早い」と「速い」の対義語の話に戻ります。
「速い」の対義語は「遅い」 (「鈍い」とも書く ) ですが、
「早い」の対義語は「晩い」です! (読み方は「おそい」)
この「晩」は、常用漢字ではないので、「晩い」という書き方の代わりに、
「遅い」が使われていたのです。
誰かに「おそい!」と言われていたとき、
もっと「速く」行動しなきゃいけないのかな...と思ってしまいがちですが、
相手が「遅い...だから速くやって!」と言っているのと、
「遅い...だから早くやって!」と言っているのでは、
少し意味が違ってくると思います。
これは、話し言葉では分かりません。
だから、相手の発言に対して、
自分では、おそくないようにしているつもりだけどな..と思っている場合は、
「遅く」しないようにするだけでなく、
「晩く」ならないように、心がけてみてはどうでしょうか。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
また次回、お会いしましょう!
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