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女性と仕事について、ふと思ったこと

2ヶ月前に、引っ越しをした。

以前に住んでいた、家となのか、土地となのか、どうにもエネルギーが合わなくなり、持家だったのだけど、手放す決断をしたのだった。

私は過去25年間で10回引っ越しをしていて、直近は6年前なのだが、今回初めて、引っ越しの現場見積もりも、物件の内覧案内も、女性の担当者がきてくださった。

こちらが女性を指名したわけではない。聞くと、どちらの会社も、女性顧客からのニーズが増加傾向にあったことから、現在では、依頼者が女性の場合は女性社員が対応するという原則があるのだという。

「あぁ、変わったなぁ」と思うと同時に、部屋に2人きりになる状況において女性の方に来ていただけたことに、大きな安心感をおぼえた。というよりは、予想していなかったことだったので、「こんなにも安心するものなんだ」と、フレッシュな感覚で知るような感じだった。

私は、世の流れに反して、女性の社会進出だの、男女平等だのということに、反発心のようなものを感じていたところがあった。

自分自身が、家事子育てをしながら会社員として過ごした15年間において、逆に女性に与えられる仕事が限られていた時代の方が生きやすかったのではと思ってしまう場面も少なくなかったからだ。

あるいは、歴史的に男性優位の時代が長くあり、過去世においてその時代を女性として生きた経験もあろうことから、潜在意識のレベルで、男性を怖れていたり、男性の前では本心を出さないようにしたり、萎縮したりしていた部分もあったかもしれない。

だが、今回の出来事を通して、「女性が活躍している社会っていいな」、「ありがたいな」と純粋に思った。

女性と仕事というものを違う角度から見つめる機会を与えられたことで、女性が社会で活躍する意味や、それが果たす役割といったものも、新たに気づかせてもらったように思う。

今、人生のターニングポイントを迎え、これまでとは異なる分野で一歩を踏み出そうとしている。

与えてもらった安心感や勇気、または気づきといったものを、必要としている誰かに還元できるよう、今世を女性として生きるということを深く受け容れ、傷ついた過去が現われれば癒しながら、歩みを進めていきたい、そう思っている。