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ブランド・カルチャライズ

こんにちは、国武凜(くにたけりん)です!
ピアスブランドLUXER MOON(ルクサームーン)のオーナーをしたり、武田塾布施校で主任講師をしたり、近畿大学生をしたりしておりまーす!

今回は「ブランド・カルチャライズ」というテーマでお話ししていきます、よろしくお願いします!

経験を倍増させる

僕は毎日本を読んでいます。
前までは「ガウディの伝言」、その前は「ブランディングの教科書」「忘れる読書」「孫氏の兵法」「貞観政要」「デジタル・ブランディング」月にまつわる本×2などなど、いろんな分野の本を読みます。

理由はいくつかあって、シンプルに知的好奇心が高いとか、新しいものを知るのが好きとか、自分がやっているピアスブランドのためとか、ドヤりたいとか、色々です。
いろんな理由がある中でも重要視しているのは
「人の経験を体験できる」
という点。

本を読まなかったら自分の人生は自分が経験したことのみで終わります。
でも、本を読むことで自分の経験+他人の経験=人生となります。
それこそ「貞観政要」は何百年と語り継がれてきた名著で、僕はその本を読むことで呉の時代を生きた天才の人生を経験することができます。
SFを読むことで、自然の摂理をガン無視したもう一つの世界を体験できます。

そうやって人生経験を増やし、視点を増やし、人間としてのソフトウェアを多種多様にすることで、VUCA時代の生存確率をあげてやろうという、そういう魂胆で生きておりまっくす

カルチャライズとは

そんな僕が今読んでいる本は「ブランドカルチャライズ」という本。

カルチャライズとは聞きなれない言葉ですが、似たような言葉にローカライズという概念があります。

ローカライズとは、例えば日本に向けて作ったアニメ作品をアメリカに売るときに英語の翻訳したりすることです。その国の言語に合わせるというのがローカライズという概念なのに対して、カルチャライズとは言語のみならずその国の文化・宗教・ライフコースなどに合わせて売り物をカスタマイズしていくという概念です。

例えば日本で売られている「バーモンド・カレー」。
あのパッケージの裏には、鍋での調理方法が丁寧に書かれてありますが、中国のバーモンド・カレーは鍋じゃなくて中華鍋みたいな、おっきいフライパンでの調理方法が書かれています。
これはまさに中国人の習慣に合わせてカスタムした「カルチャライズ」の典型例です。

他にもわかりやすいのがピクサー映画「インサイド・ヘッド」。
原作では、主人公の嫌いな食べ物はブロッコリーとなっています。
しかし、日本verでは嫌いな食べ物は「ピーマン」に変わっています。
日本で嫌いな食べ物の代表例に「ブロッコリー」は共感を得にくいと考えて、「ピーマン」に変えたのは、これまさにカルチャライズですね。

その国の文化や価値観に合わせて商品・サービスを少しカスタムすることを「カルチャライズ」と言います。ぜひ覚えて帰ってね😍

日本はなぜマーケティング後進国なのか

日本は高度経済成長期、家電や車で世界を圧倒しました。
しかし今もその勢いがあるかと言われたら、誰もがNoと答えるはず。
なぜ勢いを無くしたのでしょうか?

僕が考えるに、現在と昔で違うのは市場の状態です。
昔はないものがあったので機能を追求すれば売れたのに対して、今はないものがないため市場の成熟化ニーズの多様性が起きました。
そうなるとただいい商品を作るだけではだめで、重要になってくるのがマーケティングです。

マーケティングの重要性が低い時には勝っていて、マーケティングの重要性が高い時には負けているということは、日本はマーケティングが相対的に見て下手だと考えることも可能ですが、それは何が原因なのでしょう?

一つ考えられるのは「多様性のなさ」。
アメリカはいろんな価値観の人がいて、いろんな見た目の人がいて、空気というものがありません。
一方で日本は価値観が似ていて、見た目もまあまあ似たり寄ったりで、空気によって駆動しています。
そんなハイパーコンテクストな国・日本では、日本人がそこで商売をするとき、わざわざ他の日本人のライフコースや価値観や習慣などを深く考えません。なぜなら、自分と似ているから。
しかしアメリカは、まずものを売るとなった時に同じアメリカ人の生活習慣や価値観から深く考えます。なぜなら違うから。

ハイパーコンテクストな環境にあるからこそ、身近な人の生活習慣・価値観・嗜好と思考を深く考える機会がなく、このことが日本という国がマーケティング後進国である原因の一つとして考えられます。

高品質なものを作るのに長けている日本人が身につけなきゃいけないのはハイスペックをいかにハイスペックそうに見せるか、という「知覚品質の向上力」と、身近な人を0ベースで深く観察する洞察力、この2つかなと思います。

その手段としてカルチャライズという概念を学ぶ必要性があって、特にweb3などで世界と簡単に繋がれる時代だからこそ、その必要性はますます上がっているのかなと思います。

僕が読み終わったら売ろうかなと思っているので、気になってる方はちょっと待っててください🥳欲しい方がおられましたらご連絡ください!

ではまたっ

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