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【備忘録】多発性骨髄腫:通院6-7回目 : 汗が目にしみる

月一の健診日。
スマホを取り出そうとしたところでなんかヒヤッとしているのに気がついた。
嫌な予感がしてバッグの中をのぞいたら案の定水筒が水漏れ。
あーもう最悪だよ、出掛けにちゃんとチェックしたはずだったのに…!
そう嘆きながらも、こんなついてない日は検査結果が良かったりするんだよねと心のどこかで期待したりしている。
でもそんな人間ならではの思い込みとか妙なジンクスとか病気には関係ないわけで。
と言うわけで今回と前回の健診の結果。


7月(6回目)
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IgG2385 (前回から-103)
ヘモグロビン11.8L
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8月(7回目)
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IgG : 2264H (前回から-121)
ヘモグロビン : 11.8L
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現在の治療薬

  • レブラミド

  • レナデックス

  • エソメプラゾール

  • 酸化マグネシウム(便秘対策用)


気がついたら治療を開始して半年が経っていた。
頑張ってはいるんだよね。
頑張ってはいるんだけどここ3ヶ月の頭打ち感は否めない。
結局2週間後からベルケイドの皮下注射も始めることに。
やだなー。やっとレブラミドの副作用にも慣れてきた気がするのに。
月1回の通院が月2回になるのも働きながらの身としてはなかなか辛い。
何より通院後のランチは「頑張った自分へのご褒美」とか言って外食にしてきたけど、月2ともなるとそんな悠長なことも言ってられなくなる。
治療費バカ高いし、お弁当持参で行くか…
病気は宿主に似るのかもしれないなあ。
一見そうは見えないけど実は頑固で、諦めたように見えるけど諦めてはなくていつか復活するチャンスをしぶとく狙っている。
なかなか厄介です。


ところで病院の待ち時間が2時間以上になることもあるので最近は本を持参するようにしている。
本はいいね。充電切れもないし。
最近読んだのは話題のこれ。

表紙だけ見て、「あーあれね、ホームズばりの洞察力をもつ高校生が学校生活で起こる不思議な事件を次々解決してくあれでしょ」と思ったけど全然違った。
ぶれない主人公の魅力ももちろんだけど、閉店するショッピングモールとか観光フェリーとか、全編に漂うちょっとローカルな空気感が今のレトロブームにぴたりとはまったのかも。
章ごとに分かれているのも待ち時間に読むのに有難い。
「クレーマーやめたい」の呉間さん、ドラマ化するとしたら平岩紙さんだよなと一人ニヤついてしまった。


家へと帰る急勾配の坂道を登りながら汗が目にしみる。
こんなに毎日暑くては治るものも治らない。
秋になってもうちょっと涼しくなったらきっと結果も良くなるはず…
そんな気がする。