ドラマ『教場』を見て思う、警察学校という場所
先日、スペシャル版の教場をFODで見た。
あの、空気感。
久々に思い出す。
ピリピリした空気、よく描かれている。
警察学校の空気感が知りたければ、見ておいた方がいいかもしれない。
警察学校での訓練
警察官の採用試験で合格すれば、必ず警察学校に入校する。
入校せずに警察官には絶対になれない。
どんなに優秀であっても関係ない。
なぜなら、肉体的にも精神的にも厳しい指導をしなければ、警察官として表に出すことはできないから。
大卒コースは6か月、高卒コースは10か月。
たった半年か1年弱で現場に出ていく警察官を育てる以上、当然訓練は厳しくなければならない。
市民から見れば、制服着ていれば新米だろうと関係ない。
そう考えるだけで怖かった。
『まだ警察学校卒業してきたばかりなんで、逮捕の仕方わかりません』
万引きの常習犯を目の前に、お店の店長にそんなことを言おうもんなら、
『は?さっさと逮捕しろよ。』となるのは目に見える。
だから、警察学校では訓練をしっかりやる。
しっかりやるし、それについてこなければ落とすしかない。
こんな風に思ってはいけない。
結局、生ぬるい精神を持ったまま現場に出てしまったら、本人がつぶれることになってしまう。
そして、その上司や先輩を身の危険にさらすことになるかもしれない。
だから、警察学校での訓練はとてもキビシイ。
大声で怒鳴られる
理不尽なことで怒鳴られる
なんてことは日常茶飯事。
ミスをしたら全員で責任をとる。
ミスが発覚した後、教官からの言葉は、
『腕立て用意!100回はじめ!』
『(全員)よし!いーち!にー!…』
たまに拳立(けんたて)という鬼教官も。
アスファルトではせめてやらせないで。めちゃ痛いから。
警察学校での同期
連帯責任だからといって、誰かを責めることはない。
なぜなら、自分も同じことをするかもしれないから。
だから、お互いさま。
警察学校での同期は、同じ釜の飯を食う仲間。
文字どおり、食事も寝るのも一緒。
警察学校に同じ日に入校しただけ。
同じクラスになっただけ。
同じ班になっただけ。
ただ、それだけなのに、目の前の試練に挑むとなると連帯感がないとやっていけない。
上司や先輩がよく言う、『同期は大切にしろ』という言葉。
言われなくても、同期は普通の友達とはちょっと違う。
前日まで存在すら知らなかった人と、入校当日から同期になる
不思議な存在。
だけど、いてくれなければ、きっと乗り越えられない。
心の支えになるために、同期は存在している。
同期が出世していくと、同期の自慢をする人が多い。
そんな不思議な同期が作れるのは、警察官の特権なのかもしれない。
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