アマガミ聖地を徒歩で巡礼した男の記録
TVアニメ「アマガミSS・アマガミSS+」の舞台探訪記事になります。
一泊二日で聖地巡礼をしてきました。レンタサイクルを確保することができず20㎞歩きましたが、かなり良かったので記事として投稿することにしました。
県外の巡礼者の方はこちらの記事もご覧ください。
最初に書いておきますが、このスケジュールはかなりストイックな巡礼者向けです。
徒歩での巡礼は、一時的にアマガミの世界に入り込んだような感覚を体験できます。しかし、アマガミ交流ノートや海の幸などは完全に無視し、脚を酷使することになります。
ざっくりとしたスケジュール
一日目
・12:00 銚子駅到着
・銚子駅前
・ガスト銚子店
・川口神社
・銚子ポートタワー
・君ヶ浜しおさい公園
・16:00 絶景の宿 犬吠埼ホテル
二日目
・9:00 ホテル出発
・地球の丸く見える丘ふれあい広場
・地球の丸く見える丘展望館
・銚子マリーナ海水浴場
・上野町交差点周辺(次回予告の場所)
・銚子市立銚子高等学校
・清川町第一公園
・13:00 銚子駅到着
一日目
12:00 銚子駅到着
待ちに待った銚子市に到着し、前のめりで特急しおさいを下車しました。
アニメや先人たちのブログで見たアーチが出迎えてくれました。
この時点で私のテンションは最高潮です。
しかし、上がり切ったテンションは観光案内所で叩き落されることに…
「今日はもうレンタサイクルは出払ってしまいました。」
案内所の方から、近くの自転車屋さんでもレンタサイクルを借りることができると教えていただきましたが、宿で乗り捨てできないため選択肢には入りませんでした。
レンタサイクル銚子ありきでスケジュールを組んでいた私は20㎞を歩く覚悟はありません。
結構落ち込んでしまいましたがグズグズしているわけにはいかないので、とりあえず周辺をぶらつき始めました。
銚子駅前
なんとなく見覚えのある風景を楽しめます。
とてもかわいいサイクリングチーバくんもいます。
ガスト銚子店
駅から少し歩き、ガストに到着です。ここで腹ごしらえをしました。
当たり前ですが、なんてことのないガストです。
アニメとは、入口などの配置が違います。
一緒に来ていた友人と食事をし、まあ徒歩でもええやん的な会話で銚子の街を歩く覚悟ができました。
川口神社
ここから写真多めです
ゲームでよく登場していた神社の側面とは結構違いますね
ほとんどのヒロインに所縁のある川口神社に到着です。
約束をしたり幸せを願ったり、思い出を確かめたりした思い入れのある場所ですね。
潮風で木の葉が揺れる音が心地よく、大いにアマガミの思い出に浸ることができました。
神社の階段を下るときの景色
個人的にアマガミ聖地巡礼の隠れた名所だと思います。
海と空と木々の絶妙なバランスが良いですね。
描写されていなかった神社の帰り道を歩くことで、町の「日常」を強く感じじることができます。何度かこの階段を梨穂子と歩いたような錯覚に陥りました。
銚子ポートタワー
あのポートタワーです
前日に薫ルートをプレイしていた私にはタイムリーな場所でした。
展望台からの景色です
エレベーターを降りた時に迎えてくれるカジキ
銚子ポートタワーでは景色と物思いに夢中で、全然写真を撮れませんでした…
海側の景色は絶景ですが、街側はなんてことない普通の街が見下ろせます。
そんな普通の街を見下ろしていると…
ねぇ!こうやって高い所から見てるとさ、
この街ってすごく小さいと思わない?
でも、あたしはここで生まれて、ここで育って、
ここで・・・恋をしたんだよね!
薫の言葉がすごく身近に思えてきます。
私にとってアマガミの思い出は、夢の世界の出来事のようなフワッとしたものでした。しかし、ポートタワーで町を見下ろしたことで、「こんな普通の街での日常だったんだな」と地に足のついたリアルな思い出になりました。
君ヶ浜しおさい公園
銚子ポートタワーから海沿いを下っていくと見えてきます。
この道がなかなか楽しかったので、別記事にて紹介します。
薫お気に入りの場所と七咲の変身場所ですね。
景色が綺麗で、潮風が吹いていて気持ちの良い場所です。
長いことアスファルトの道を歩いていたので、砂浜に入っていく時はとてもわくわくしました。
腰を下ろして薫・七咲との思い出に耽っていると、力強い波の音が聞こえてきました。
薫を抱きしめているときや七咲と遊んでいるときも、この潮騒が鳴っていたのでしょう。
アマガミの思い出に「音」が加わり、なんとも言えない幸福な気持ちなりました。
絶景の宿 犬吠埼ホテル
しれっとペンギンがいてめちゃくちゃびっくりしました。
犬吠埼にあるオーシャンビューが素敵なホテルです。
アマガミには関係ないですが、君ヶ浜しおさい公園のすぐ近くにあるため、半日歩いて疲れた体を癒すにはもってこいです。
とにかく露天風呂の景色が良くて、ついつい長風呂してしまいました。
見渡す限りの太平洋を前に、解放感を感じる時間は心を豊かにしてくれます。
夕食はホテルのレストランでシーフードミックスフライ定食を頂きました。
どのフライもボリュームがあっておいしかったです。
二日目
少し曇ってしまいましたが許容範囲です。
朝食はバイキング形式でした。あら汁が本当においしかったです。
必要最低限のスケジュールで、海沿いの料理屋などには行きませんでしたが、このあら汁で十分海の幸を堪能したと思わせられる程の逸品でした。
9:00 ホテル出発
ペンギンさんたちに別れを告げてホテルを後にしました。
地球の丸く見える丘ふれあい広場
道中の風景です 一日目とは一転して畑が多いですね。
道中は「通学路感」が強く、学生時代に戻ったように感じました。
アマガミの思い出と学生時代の気持ちが相まって気分が高揚し、脳内では思わず「Check my soul」が流れます。
一面に広がるキャベツ畑を超えて公園に到着
何度かアニメで見たベンチです。ここはそれだけです(笑)
公園を清掃していたおじいさんと軽く会話をしました。
銚子は漁業・農業共に発展しており、環境エネルギーにも力を入れている良い街だと誇らしげに話してくれました。
地球の丸く見える丘展望館
展望台からの景色です。
写真ではうまく伝わりませんが、ほぼ360°水平線に囲まれていて、本当に地球が丸く見えます。
銚子マリーナ海水浴場
七咲膝枕スポットとゴミ拾いをした砂浜ですね。
君ヶ浜しおさい公園とは雰囲気が違います。
波の静かな海水浴場で、ゆったりとした時が流れていました。
この雰囲気がとても心地よく、長いことベンチに座っていました
なんとなく七咲が砂浜から走ってきてくれるような感じがして、離れるのが名残惜しかったです。
上野町交差点周辺(次回予告の場所)
銚子マリーナ海水浴場から結構距離があります。一日目に通った海沿いの道とは違い、何の面白みもない道を「ここを歩くのは絶対に間違っている」と思いながら歩きます。
貫通チーバくんです。
さあ、ついに到着です。
疲労感と突如現れた強烈な既視感が相まって、着いたときは感動しました。
銚子市立銚子高等学校
少し歩くと、見覚えのある坂道が見えてきます。
「i Love」のジャケット背景ですね
高校生の迷惑にならないように配慮が必要です。
再現率が高いので思わずテンションが上がりますが、はしゃぎすぎないようにしました。
道幅は狭く、登下校時は人口密度が高くなると思います。
ここでいちゃついていたら相当目立ちそうですね(笑)
この坂道を見てすぐに薫と森島先輩が思い浮かびました。
あんなに溌溂(はつらつ)とした女の子が毎朝からかってくれたら、登校するのが楽しみでしょうがなさそうですね。
清川町第一公園
また少し歩いて、最後のスポットに到着です。
たびたび登場する公園ですね
綺麗な桜が咲いていました
ブランコは、子供たちが遊んでいたので撮影していません。
公園は様々なイベントがありますが、個人的にアニメの紗江ちゃんがとても可愛らしく印象に残っています。
なんてことのないただの公園です。だが、それが良い。
色々な思い出を、目の前の公園に重ねていく時間は楽しかったです。
ちなみに、薫を探しに行ったコンビニは近くにありますが、本当にただのセブンイレブンなので撮影はしていません。
13:00 銚子駅到着
少し歩いて駅に到着です。
昨日迎えてくれたアーチの裏側です。
街がよく見える徒歩巡礼をしたため、帰り際には故郷を離れるような感覚を覚えました。
感想
私は、聖地巡礼を「作品の舞台へ赴き、その思い出をより身近なものにする」行為だと思っています。
今回徒歩で行ったアマガミ聖地巡礼は、その目的を大いに果たせました。
実際に街を歩くことで、本当に色々な体験ができます。
肌に触れる風が普段より粗かったり野良猫の毛並みが良かったり、個人経営の雑貨屋が多かったり…
こんな感じの小さい描写が積み重なり、大好きな思い出の解像度を大幅に高めてくれました。
また、自分の世界の日常とアマガミの世界の日常が交差することで、その境界線が曖昧になります。そのため、今まで憧れの対象だったアマガミの思い出が「自分の思い出」なったことが本当に嬉しいです。
今まで以上にアマガミが好きになりました。
最高の体験をありがとう
また来ます
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