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パパは、なんでお金をもらっているの?と聞かれたので、週末考えてみた。

↑上の写真、子供たちがトランプを2つ使って神経衰弱をやっていました。私も一緒にやりましたが、カードの位置を覚えるのが難しく、結果途中で終了しました。

子供と家にいる時間が長くなる方は多いと思いますが、工夫次第で楽しみ方はあると気づかされる、そんな日々を送っています。

「パパは、なんでお金をもらっているの?」

在宅勤務開始から2週間目、子供も休校期間のある朝、父親がずっと家にいることに違和感を覚えたのか、娘から聞かれました。

“なんで”は、字面上はWhy(なぜ)のようですが、前後の文脈からおそらくWhat(何に対して)の意味だと思われました。

和田アキ子がよく知らないゲスト出演者に対して聞いてしまう質問で、モノマネ芸人のMr.シャチホコのネタでもある、「なにをされている方なの?」を思い出しました(笑)

この週末、私はこの問いに向き合ってみました。

なぜ、わが子はそのことを聞いてきたのか。

普段オフィスワークをする私の仕事は子供からは見えづらく、見えたとしてもひたすらPCに向き合う仕事のスタイルからは、子供がなりたい仕事ランキングに名を連ねる職種のようなわかりやすさも、華やかさもありません。何日も家の中でPCに向き合い続ける父親の姿を見て、この人はどうやって家にお金を持って帰ってきているのだろう、と疑問を持つのは決して不思議ではありません。

「仕事は何?」ではなく、「何でお金をもらっているの?」という質問の仕方から、ただ仕事の内容を説明するのではなく、パパが働くことでお金がどのように生まれているのかを伝える必要がありました。

どのように答えたか。

仕事をすれば、お金がもらえるのはイメージしているはず。しかし、「仕事」の中身を伝えるだけでは答えとして不十分そうです。

子供にわかりやすいのは、「可視性」「身近さ」「模擬しやすさ」がある仕事です。学校の先生やお店の人などの日頃直接目にして関わる職業、お菓子やおもちゃなど自ら消費するものに関する職業、スポーツや芸能などメディアで目にすることが多い職業はイメージしやすいでしょう。ごっこをしながら、何が相手に価値を与えるのかを理解しやすいので、憧れを持たれます。

反対にわかりにくいのは、接する機会がないモノ・コトに関する職業、サプライチェーンの上流や中流の職業、マーケティングなどの名前は聞くが内容がよくわからない職業といったところでしょうか。私の職業は、その3つの要素にあてはまっている。

娘に何を伝えるべきか。私は、ドラッカーの著書「プロフェッショナルの条件」に書かれていた言葉に行き着きました。

"ものごとをなすべき者の仕事は、成果をあげることである。"
"成果をあげるためには、貢献に焦点を当てなければならない。"

・お金をもらうには、仕事の成果でもって社会に貢献すること
・パパの仕事の成果は何か。どんな人にどのように役に立っているか
この2点で答えてみよう。

質問から3日後、娘に回答した結果は、「はーい、わかりましたー」。

少々まわりくどい伝え方だったかもしれません(笑) 興味の対象はすでに別のものへと移っているようでした。

「自分は何でお金をもらうのか。」自問は続く。

”気楽は進歩の敵だ。”

昨日観た映画「グレイテスト・ショーマン」にあったフレーズです。貧困にあえぎながらも、劇場を買い取り、常識にとらわれないショーで人々を魅了し、家族との幸せを願いながらも常にリスクをとって挑戦し続けたショーマンを描いた作品。お金を追って事業を拡張し成功を収めながらも、大切なものを見失い、幸せとは何かを考えさせられる主人公の姿には、非凡な人生の中にも人間らしさを見ることができました。「THIS IS ME」(アサヒスーパードライのCM曲)など、劇中の曲はどれも素晴らしく、希望や活力をもらえる映画でした。

生活を取り巻く環境は、絶えず変化しています。昨日までうまくいったことが、今日からは価値を生まないこともあります。今の世界の情勢から、お金を生んで社会に循環させることは、それほどに難しいと感じさせられます。

そんな時だからこそ、自分はどう社会に貢献できるのか、自問を続けたいと思う、今日この頃です。




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