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旅行券を使うミッション

11月中に旅行券を使い切るミッションを課せられた。

1年間のうちに使い切らなければならない旅行券。
時間の余裕はあったはずなのだけど、いつも通り切羽詰まって動くのだ。
いや、旅行は秋に行こうと思ってたから計画通りである。

だって、夏は暑いでしょ(--;)

夫と子どもの予定が大体わかり
11月に決行するために10月半ば動き始める。

さぁ、予約するかぁ。空室確認をしよう。
予約をページを開いた瞬間、絶望するのだ。

旅行支援とやらのお陰でこないだまでの空室、満室になっとる。

夫は
「もう旅行券つかなくてもいいんやん?」
と呑気にのたまうのだ。

使わなかった分の旅行券が来年課税されるのだよ。
夫よ、それでもいいのかい?ちょっと気分が萎えてしまった私は
もういいやっと思ったんだけど、急にスイッチが入る!
課税されるのは、なんか私が嫌だ。

手当たり次第、行きたいところを検索して確認しまくる。
日程がうまく噛み合わない。これ、まじでやばいぞ。
日程から攻める方法にチェンジする。

やっとこさ、一つ目の宿を見つけた。さぁ予約だ!

ここで新たな現実を知る。旅行券はオンラインでは使えないのだ。
(現地払い、旅行券使用不可という宿もあるので注意が必要です)

ならば、窓口へ行こう。ここで新たな事実を知る。
窓口には予約が必要で予約はずっと先まで埋まっていたのだった・・・

おう、これは八方塞がりではないか。

今更目を皿のようにしてホームページを読む。
旅行券を使う際、電話予約ができると書いてある。

よっしゃー電話するぞー。これでクリアだ。楽勝じゃん!!

受話器を握り、簡単に繋がると思う楽天的発想で挑む私。
この電話無常にもつながりません。
悲壮感と焦りを覚える。掛けども掛けども繋がりません。
こうしてる間に残り1室の部屋が埋まってしまうのではないのか。
いろんなことが頭を巡る待ち時間。代替案を用意する。
実はある程度の時間が経つと非常なアナウンスと共に向こうから
切られちゃうんですね。そのために再びダイヤルです。ため息。

10時から掛け始めて、2時間が経つ頃には、
「無」の境地に佇み機械的に電話を掛ける修行僧になっておりました。
これは、ある種の狂気じみた動作の連続。日常では体験できません。

最初の方は、電話が繋がらない不満など渦巻いていたのです。
そして繋がりやすい方法とか検索してみるのでした。試したけど、関係ないかも。
その後は自然と「無」の境地に入り、ただ気持ちだけは強くもって、
ひたすら掛ける。ただの宿泊予約ですけどね。感情は捨てるのです。

ようやく繋がったのは13時過ぎた頃だったのでしょうか。

一瞬、言葉が出ないくらいびっくりしました。
繋がるんだ!?って当たり前のことなのに願いが通じた感覚。
3時間も待たされたはずなのに、なんなんだ、この幸福感は。
この対応してくれた人は天使のように神々しく感じました。

無の世界から引き戻された瞬間、言葉がきょどってたと思います。
深い眠りの途中に起こされた感覚に近く、
何話せばいいんだろうと一瞬思ったのでした。やばい人です。

繋がってしまえば、すごく丁寧な対応ですんなり予約完了!

その後、あまった旅行券についても使い果たす任務が発生し
同じことを繰り返すことになるのでした。
もう何も期待してない私は無敵状態。2時間程度で繋がりました。

2回目も神対応で繋がりさえすれば、大満足の対応です。

しかし恐るべき力をもつ旅行支援。旅行にみなさん殺到してるんですね。

旅行支援を使わないのに、旅行支援のおかげで予約も困難を極め、
行きたいところにも行けなかったのですが
思いがけないところに旅行に行けたのは良かったです。

きっと周囲からは旅行支援を利用した旅に見えているんだろうな。
というか近所のおじさんに言われた。
旅行支援使ってないんですよーというのがせめてもの抵抗でした。
果たして抵抗する必要あったのかはわかりませんが。

旅行券もネット利用できるようになったら便利だろうなと思いました。

また旅のレポートも書いてみようと思います。


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