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児童書『王さまスパイじけん』を読む

こいずみりくです。

児童書『王さまスパイ事件』(寺村輝夫、理論社)を読んだので紹介します。現在は絶版のようです。

読む前に

🕷 「スパイのお話だと!これは見逃せないな」
🐢 「教官もかつては優秀なスパイだったのですよね」
🕷 「そうだ。自分の名前のせいでやめる羽目になったがな」
🐢 「名前?」

🕷 「スパイダーだと名乗ると、なぜかスパイだとバレてしまうんだ」
🐢 「スパイダー、スパイだー、あっ…」
🕷 「本作に登場するスパイは優秀なのかな」
🐢 「王さまがんばれ!」

どんなお話?

めずらしいゾウのとけいをめぐる、ちょっとサスペンス風味の作品です。

おしろの会議中にトイレに行きたくなった王さま。トイレにかけこむと、王さまがもうひとり?!…さてはお前、にせものだな!!

にせものの王さまとスパイたちがたくらむ計画とは、そして王さまはスパイたちの作戦を阻止できるのか?

めまぐるしい展開で、まるで奇妙な夢を見ているかのような、不思議なお話です。

本作を読み終えて

王さまシリーズは、たまごやきが大好きで勉強が大きらいな、とある国の王さまを主人公にした作品で、シリーズが数多く出版されています。和歌山静子さんの挿絵もとても可愛らしいです。

おそらく小学校低学年向けの本で、漢字が少なく、ひらがなが多用されています。私も小学生の頃、国語の教科書で王さまのエピソードをひとつ読んだ記憶があります(たしかツバメが出てきました)。

にせものの王さまとスパイたちは、王さまの権威を失墜させようと企んでいます。にせものは、本物の王さまとそっくりなので、大臣たちも国民も、そしてスパイたちまでもが、間違えてしまいます。

このお話のサスペンス的なトリックと言ったらそのくらいなのですが、このシンプルな設定だけで物語がどんどん進行します。これを読む子どもたちは、ハラハラドキドキすることでしょう。私も、ぐいぐい読むことが出来ました。

最後のページまで、ずっと楽しかったです。

お知らせ

お読み頂きありがとうございました。X、Youtubeなどもやっておりますので、もしよろしければ覗いてみてください。

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