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第1回みやざきっず車椅子大会レポート

こんにちは。1月20日に西都市の西都原古墳群で第1回みやざきっず車椅子大会を開催しました。約一ヶ月ぐらいたってしまって、今更感があるのですがレポートを書いていきたいと思います。

目次

・開催に踏み切った背景
・目的・開催に向けての段取り(大枠)
・開催に向けての段取り(中身)
・当日
・参加者の声
・後日談
・これからの活動
・僕の感想
・参考資料


・開催に踏み切った背景

 来年に控えた東京パラリンピック効果で競技を始める人も多くなってきます。九州だけみても、きっずと呼ばれる年代(10代以下~20歳まで)の選手は10名から20名ぐらいはいます。ですが、それに反比例して地域で行われる大会は減少傾向にあります。また、宮崎で2026年に「全国障害者スポーツ大会」が開催されます。宮崎の現状は、きっず世代はいないのはもちろんのこと若手と呼ばれる世代は21歳~40代になってしまっています。このままでは、せっかく各県に出て芽が花になる機会もない、地元から「全国障害スポーツ大会」に出場できる選手がいないということになりかねません。だから、僕ら(発起人:3人)で宮崎できっず世代を対象とする大会を開催になりました。

・目的

 目的は、主に3つありました。1つ目に、県内の選手になりそうな子を発掘してつなげること。2つ目に、県外にいるきっず世代にも気軽に参加できる大会にする。3つ目に、パラスポーツに関わる人の発掘・育成をできる場の提供でした。2つ目までの訳は、背景で書いた通りです。3つ目に関しては、パラスポーツをする人は他のスポーツに対して助けが必要になることが多いということがわかってきました。そもそも、宮崎に支える側に人数が少ないことに気づきました。だから、今回の目的に加えました。

・開催までの段取り(大枠)

 6月ごろに開催したいと思い相談させてもらったのは株式会社日向屋(HYUGA-YA)の仁平さんでした。すべては、ここから始まりました。仁平さんは、「やろうよ」と言ってくださり、開催場所の相談から開催までの各所で相談に乗っていただきました。開催場所の相談では、西都市役所の方を紹介してくださりました。西都市役所の方たちと話をする機会をいただきました。話をさせてもらいましたが、交通規制や開催時期などの問題で単独での開催は厳しいというフィードバックをいただきました。別案として、西都市役所職員でありNPO法人輪プロジェクトの一人である吹井さんが2月に西都市で開催される自転車の大会と合同でやるというのはどうかという提案がありました。提案のおかげで、交通規制や開催時期などは解決ができました。なぜなら、毎年自転車の大会をやっていて一緒に申請をする形にすれば大丈夫ということだったからです。ありがたい提案をいただいたので、今回は乗らせていただくことになりました。そして、次は後援に宮崎を付けて様々なところを巻き込んでいく段取りになりました。ただ、僕らのやり方が1回目はまずく、得られませんでした。この時点では、危うく開催できなくなるところでした。ですが、相談をさせていただきやり方を教えていただきました。おかげで、後援をいただくことができました。

・開催までの段取り(中身)

 大枠が決まりました。ここから、種目や準備・当日の流れ・経費等を決めていきました。種目は、生活用・電動・競技用の3部門を作ることにしました。理由として、県内の子は競技用があるのすらしらない人がいるのが現状でした。だからこそ、まずは生活用でも出られるような場を提供することでスポーツに興味がある子が出てきやすくなるのではないかと思ったからです。電動車いすの部に関しては、まずスポットが当たる機会がそもそも少ない。でも、全国障害者スポーツ大会では参加できる競技があります。だから、このギャップを埋める一つの機会につなげようと思いました。競技用は、県外で頑張っているきっずたちが活躍できる場の提供として設けました。距離にかんしては、様々な協議の結果以下のようになりました。

・電動車いす100mスラローム
・生活用車いす400m
・競技用車いす2.5㎞
・競技用車いす10㎞

競技内容も決まりましたが、ここで問題が発生しました。発起人3人の関係性がぎくしゃくしていました。なぜなら、それぞれが熱量があり落としどころを見極められずにいたからです。本来、リーダー的なポジションである私が上手く回していかないといけなかったのでしょうができませんでした。結果として、空中分解を起こしていました。これが原因として、広報や準備に対してあまり時間がない状態になってしまいました。ここからふたりで頑張った時期ちょこちょこありました(僕を除いての時期もあった。)。ですが、最初から最後まで続いて頑張った一人の存在は大きかったです。だから、また3人集まって大会当日を迎えることができました。経費に関しては、最初に想定したものよりも各方面の方のお力ぞえのおかげで額減りました。ですが、県内及び県外協賛協力の約16社のおかげで資金的な面もクリアすることができました。協賛を集める上で、ひとつ自分たちが悩んだ点は直接伺うことができないこともあるという点でした。やはり、宮崎で移動が難しい面があるため難しさを感じていました。ただ、そこは相手側(企業)の理解もあり電話およびオンライン(スカイプやMessenger)を活用して営業をさせてもらいました。また、運営・ボランティアスタッフに関しては僕らがお世話になった方へ声をかけさせてもらい、協力を得ることができました。本当に感謝しかありません。多方面から協力を得て、無事に形を成すことができました。

・大会当日

  大会当日は、選手が24名・運営スタッフ・ボランティアスタッフ67名が総勢91名が会場に集まってくれました。県外からは、佐賀からの参加もありました。年齢は5歳から60歳まで幅の広い年齢にて参加してくださりました。開会式では、県の障がい福祉課の矢野課長様からお言葉をいただきました。また、大会当日には西都市長自らも駆けつけてくださいました。開会式から盛り上がりました。

競技は、電動車椅子スラロームから始まりました。大会に向けて、自分なりに練習をしてきた子もいました。だけど、自分の力を緊張して出せなく泣いている姿や喜んでいる姿を見ることができました。その姿を見て、アスリートと一緒だなと感じました。

そして、次の生活用400メートルに移りました。生活用400メートルでは、子供達の笑顔が花を咲かすことになりました。1組目は、宮崎のきっず達でした。力いっぱい走る子、応援が恥ずかしくて進めない子。でも、みんな笑顔だったのと恥ずかしくなるぐらいの沿道から応援があったのが印象的でした。2組目からは自分も競技に参加する為に見れませんでした。ですが、声は準備しているところまで聞こえていました。そして、準備を終えて帰った時には生活用ラストの組でした。ラストの組は、大人の方達でした。大人の方は、マジで勝負顔になりました。ペース配分を失敗して後半バテバテになる選手やマイペースで走り勝ちにいく選手がいて競技を楽しんでいました。

全ての電動車椅子スラロームや生活用が終わって、競技用が始まるまでの間にお弁当が選手•スタッフ全てに配分されました。 お弁当は、大会協賛企業の1つである平家の郷からのお弁当でした。皆さんから美味しいと大好評でした。本当に空箱には、人参としその葉1つしか残っていなくて運営側はびっくりしました。みんながご飯食べている間に、競技用2.5キロと競技用10キロが行われました。コースは、ものすごく走りやすいコースでした。沿道には、応援が多くて向かい風の中に対してもめちゃ力が出やすい環境でした。競技用の方達もちゃんと皆完走ができました。

閉会式では、協賛企業を代表して朽木様から好評と表彰状の授与されました。順位は、以下に示しておきます。

好評の中に、皆さんが頑張る姿に感動したというお言葉をいただきました。そして、運営スタッフに対しても労いの言葉をいただきました。
大会全体を通して、ものすごくボランティアスタッフ•選手に支えられました。また、競技用車椅子の体験コーナーには宮崎県の子達が体験して楽しんでくれていたようで良かったです。

•参加者の声

参加者の声として、練習をしていても出られる大会がなく、目標がなかったという声が一番に運営側に言われました。次に、うちの子にスポーツをさせることができたということを知らなかったということでした。また、普段健常者の中で競うのが当たり前の生活でした。でも、同じ条件で競って勝つことができて自信になったということでした。そして、ぜひ来年も引き続きやってくれということでした。本当にたくさんの感謝の声と嬉しい言葉をかけてもらいました。色々と運営側で大変だったけど頑張って進めた会がありました。

•後日談

実は、この大会から県内の競技用車椅子に乗って競技に挑戦してくれる子が3名ぐらい現れました。僕らにとって、一番の嬉しい成果でした。また、電動車椅子の子達も引き続きスラロームの練習をして5月の県障害者スポーツ大会への参加をするということを言ってくれている人もいます。本当に僕らがやったことで何かに繋がっていることがこのように形に見えて嬉しいです。

•これからの活動について

僕ら、発起人は続けて来年も開催するつもりで話あってます。どのような形で進めていくかはまだ決まっていませんが…。ですが、必ずやっていきたいと思っています。また、県内に芽が出てつつある種を大きく育てていけるように作っていこうと思っています。外部から体験会の依頼もちょこちょこあるので、そちらの方も出前体験と積極的に動いていきます。やれる場所•やってほしい場所の提供お待ちしております。熱意だけが取り柄なので、突っ走っていけるところまでやっていきます。

•僕の感想

今回、初めて大会を運営する側に回りました。今まで、選手としてしか関わっていなかった大会でした。運営側に回ってみて、改めて運営側に対する感謝が深まりました。また、感動は選手だけが頑張ってるだけでは生むのは難しくて運営側が場所の提供をしてくれたおかげで生むことができることができると感じました。だからこそ、運営側の価値として感動を生み出せる仕掛けを作れる点だと思います。本当に運営スタッフとして関わっていただいた方達のおかげで大会を開くことができました。ありがとうございました。また、協賛していただきご協力していただいた皆様ありがとうございました。そして、報告書の準備が遅くなったことや遠征でまだご挨拶に伺わせていただけていない皆様、遠征が終わった後必ずご挨拶に伺いたいと思っています。もしばらくお時間をください。今後とも宜しくお願いします。

・参考資料



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