寂しさは掻き消され、人は繋がりのなかで満たされるかのように
思えた
でも迎えたのは新しい不安だ
明らかに何かが足りない
この世界には何かが足らない
あなたの息が、生きる人のうちから芽吹き
その息のあるところに、足りない「何か」を満たした
わたしは、そこに全てがあると思った
だから生きていられた
喧騒はいらない
わたしを満たすこの静寂を
かつて人は怖れたのだろうか
わたしが今逃れようとしている
数々の目の中に、慰めを求めたのか
明らかに何かが足りない
人間には何かが足らない
あなたの息で、満たしてください
絵の勉強をしたり、文章の感性を広げるため本を読んだり、記事を書く時のカフェ代などに使わせていただきます。