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雪かきで表れるノブレスではないオブリージュ

今日は一日足元のお悪い中、日々の業務お疲れさまでした。今回の降雪はひとまず収まりましたが、3月になる頃にもう一回くらい降るかもな、と予想しています。

さて、……。

朝も書いたが、今朝は雪かきをしてから出社した。でも、こういう時には我が家の狭い間口が役に立って、15分程度で済んだ。家が小さいと小さいなりに利点があると強弁しておく。ややうら悲しいけどw

日本の場合、降雪時に家の前の除雪について定めた法律はない。でも、所有者責任から考えれば、除雪も基本は所有者が行うべきとなる。

よって道路の所有者(大抵は市町村)が一次的な除雪義務を負うはずであるが、東京でそれはとても無理。各地域住民で頑張ることが暗黙の了解になっている。江戸時代の町火消しもこんな感じだったのだろうか。

でも、アメリカではそうではない。除雪は住民の義務とされている。だから、家の前を除雪しないでいた所に通り掛かった人が足を滑らせて転倒してケガをした場合、家の住人が損害賠償請求されることもあるという。また、自治体が定めた時刻までに除雪しないと罰金を科されることもあるとか。

だから、彼の国では雪が降ったらまず除雪というのが徹底しているらしい。こういう習慣の違いはまさに民族性だなと感じる。

それはさておき、私が住む地域では朝早くから除雪に勤しむスコップの音がこだまし始める。それを聞くとやはり自分もやらないと、という気持ちになる。手早く身支度を調えてそそくさと外に出てゆくことになる。

普段、それほど隣近所と親しく交流があるわけではない。でもこういう時は各家からわらわらと人が出てきて挨拶を交わしながら雪をかく。

多少の大小はあるものの各家の大きさも基本的に同じ。中には高齢女性も出てくるけれど、そこは阿吽の呼吸で「まだ若い」私達がカバーをする。それで冒頭に記載した15分くらいで収まるのである。

一軒家だらけの地域ということもあり、皆さん所有者たるものの務めだと心得ているようだ。高貴な方々ではないとは思う(失礼)ものの、オーナーとしてのオブリージュを自覚しているのはありがたい。

これが私の勤務先近くのマンションだと、雪かき状況もまだらになっているのが実態。管理人常駐のところだと管理人がやっているようだけど、そうでない(と思われる)ところは何もされていない。

水をたっぷり含んだ雪は、踏むと靴の半分ほどの高さまで足が埋まり、滲みてこないか心配になる。住んでいる自分は何とも思わないのだろうか。

公徳心が、住む環境にも影響を受けることを感じさせられた大雪である。

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