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学歴の非対称性について

今日は暑い日でした。それに尽きます。

さて、……。

意外と古いデータしかなくて驚いたのだけど、2013年度の高等学校等の進学率は、98.4%。逆に言えば、中卒者は1.6%ということになる。

https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003065815

これは政府統計なので、それなりに信用できる。高度経済成長期には、中卒者は金の卵等と言われ、地方から集団就職する人も結構いた。

そういう世代も含めて日本全体で中卒以下の学歴者は18.8%。これを見て、あなたはどう思うだろうか。思ったより多いと感じたかも知れない。

私が中高時代を過ごした頃には「高校ぐらいは出ておかないと、就職できる業種が少なくなるよ」と言われた。実際、そういう側面はあると思う。

ただ、学歴を上げれば就職できる業種が増えるか、というのはちょっと違う。大学では学部を選択することになる。つまり、自分で就職できる業種をある程度減らす選択をしていることになる。

言い換えると、高校まではあいまいな可能性は広がっているが、あいまいなものを具体化し絞り込むのが大学ということになろうかと。

なお、大学院まで進んでしまうと、意外と選択肢は減る。つまり、学歴を上げれば無限の就職可能性が出るのかと言われたら、明らかにNo!である。

専門性を上げるには上級の学校に進むべきで、高度化した社会はそれを必要としているのだけど、選択肢は下がるという二律背反が起こっていることには留意が必要だと思う。

上級の学校に進んだ結果、バブル崩壊に見舞われた、リーマン・ショックが起こったために就職できなかったという不運も世の中にはある。最後は運なのだけど、努力が実る世界になって欲しいとつくづく感じる昨今。

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