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こだわりどころの違いで発展した日本が克服すべきところを考える

元旦の日を迎え、あなたはどのようなことを考えましたか。もしも何か不安要素があったとしても、全てが現実化するわけではありません。大抵最悪の事態にまでは至らないと達観することも必要だと考えます。

さて、……

今日は天候にも恵まれ、静かに2023年が始まった。

昨晩から今日に掛けて、我が家ではNHK紅白⇒テレ東系東急ジルベスターコンサート⇒Eテレ2355・0655 年越しをご一緒にスペシャルをハシゴして観た。年越しをご一緒にスペシャルの「たなくじ」コーナーでは、大吉をGETした。

この流れがここ数年続いている。ただ、今年は家族が撮ったたなくじは皆が違う大吉だった。もしかしたら、大吉だらけだったのかも知れない。

ちなみにジルベスターという言葉、これはドイツ語で大晦日を意味する。だから、本来は英語のコンサートと繋げるのは変で、ジルベスターコンツェルトが正しいと聞いた。なお、全部を英語表記するならニューイヤーズイブコンサートとなるらしい。

この細部にこだわらない性質は日本人の美点だと考えるべきなのだろう。

日本人は本来、からくり人形作りのような細かい作業もできるけれど、細かいことをいつまでも気にしない性質である。そして改良にも貪欲である。

実際、いつまでも昔のことを引っ張るのは野暮とされる。過去は過去として整理し、すぐに気持ちを切り替える柔軟さ。良いと思ったものは受け入れ、更にレベルアップする向上心。いずれも日本の強みだと思う。

だから戦後の何もないところから立ち直り、奇跡とも称される発展を遂げたのだと考えている。

原爆まで落としたアメリカを恨むことなく、同盟国となった。この一点でも昔のことを引っ張らない性質が長所として強く出たと認識している。

我々はあまり意識しないけれど、これは人間なら誰でもできることではない。イスラエルとその周辺のアラブ諸国を見れば明らか。

紀元前の遙か昔に先祖が国を作っていたことを根拠に、元の場所にイスラエルを建国、それによって今度はそこに住んでいたパレスチナ人が追われることとなった。宗教も絡んで何度も紛争が起き、未だに解決しきれていない。

もし、イスラエルが移民となって海外に渡った日系人のような振る舞いをしていたら、恐らくこうはならなかったのではないかと思っている。

日系人は柔軟に対応して和して同ぜず、当初はいろいろあっても行った先の国々で尊敬を集めている。その差は大きい。

日本では、あらゆる国の美味いものが食べられる。宗教的な制約がない上に美食への探求が今でも継続しているからだ。三つ星店は海外にもあるが、点に過ぎない。面として全体に広がっている点で、日本にアドバンテージがある。

最初の取っ掛かりで「これは我々の伝統や宗教と異なる」として排除したりしない。この点でのこだわりはないが、いざ受け入れたら今度は改良に向けて努力してこだわる。

元々細かい作業ができる上に、改良に向けた努力にはこだわるのだから、それは当然強みとなる。このこだわりどころの違いが日本を発展させてきた。

ただ、今はプラットホームかビジネスモデルを創出した者が利益を総取りする時代。しかしこの最初のものの創出は、意外と日本人の不得意とするところ。改良とは明らかに違うようなのだ。

長い不況で失敗を避けるマインドが染みついてしまっているけれど、それで創出はできない。とがったものを削って丸くせずに、市場に問う覚悟を持つ。これが今の日本の克服すべき点だと考える。

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