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ネット炎上の原因の一つかもと思うこと

帰宅途中ですが、朝より寒いです。明日の朝が、今からイヤです。

さて、……

最近はSNSで大なり小なり炎上する事態が多発ーしているように感じる。昔もなかった訳ではないけど、今ほど頻繁ではなかった。

理由を考えると、参加者が圧倒的に増えた点がまず上げられる。昔に比べるとネット人口も格段に増えたし、デバイスも値段が下がって、かつ常に手元にある状態となっている。こうなるとどうしても「不心得者」が参入する機会が増える。

加えて、SNSの場合は投稿を削除できる点も理由たり得ると思っている。いざとなったら消せば良い、と考えてお気楽に書き込んでしまう心理である。

ひろゆき氏が開設した「2ちゃんねる」は、投稿した人間は削除できないのが原則。だから書き込むのには勇気がいった。誤字脱字があるとそれだけで揶揄されたりするので、かなり神経を消耗した。ゆえに、私はほとんど書き込んだ経験がない。

なおSNSの場合、実際は発信者情報開示請求をかけられたら消しても残ったログからどこの誰が書いたのかが分かるので、この点は大いなる誤解なのだけど、心理的なハードルが下がってしまうのは否めない。

更に、本人の管理できないところで転載され続けるデジタル・タトゥーとなる可能性もあって、かなりリスクがあるのにそのことを理解していない人もいるのが残念である。

そして、ひょっとしてこれも要因の一つかと思っていることがある。それは「半年ROMれ」が死語になった点。

これも2ちゃんねるの格言に近い。ROMはRead Only Memberの略。要は読むだけの者として半年くらい過ごし、掲示板の雰囲気と論の流れをある程度把握してから書き込めというもので、至極まともなものだと私は思っている。

もちろん厳密に半年ROMった人間ばかりが書き込んでいたわけではないと思う。しかしこれは、匿名掲示板であってもコミュニティである以上、そのコミュニティの暗黙の秩序に従えという考えに基づくもので、基本ルールとされた。

昨今のSNSのやりとりを見ると、本当に相手の主張をキチンと読んで把握して書いているかが疑わしいものも多い。掲示板と異なり、文字数に制約があるため丁寧さに欠けるのはやむを得ない面があるとしても、論点のズレた応酬が少なくない。

これではお互いに言いっぱなしになって、最後は悪口のドぎつさ合戦に堕してしまう。人格非難になってしまったら、それはもう議論ではない。

どんな社会であっても、そこに入るには入る側にある程度の礼節と努力は求められると思っている。昨今のすぐに結論を求める傾向が、半年まではともかくとしてもある程度の期間ROMる努力すら排除するようになり、結果無用な炎上が頻出するようになってしまった。

昔を懐かしむオジさんの繰り言で申し訳ない。

お読み頂き、ありがとうございました。

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