見出し画像

応用行動分析(ABA)の力は侮れない

今日も暑かったのですが、今までよりはレベルが下がっています。流石に秋に近づいてきたのかな、と期待しています。

さて、……。

応用行動分析って何? と思われた方も少なくないだろう。英語では「Applied Behavior Analysis」であり、省略して「ABA」と言われる。

既にここまでで「何か面倒くさそう」と離脱する方もおられるかも知れない😆。でも、読んで損はさせない(つもりな)のでもう少しお付き合い願う🙏。

ABAをひとことで説明すると「人の行動は、人とそれを囲む環境との相互作用によって生じる」ことをベースに、良い行動を強化し問題行動があれば解決を図っていくもの。2年前にも、これに関わり以下の記事を書いている。

ABAの研究は、一風変わっている。心理学の一つでありながら、人の心に重きを置かない。もっと言えば心はないものとして扱う。注目するのは人の行動と環境のみ。そして環境には、その人以外の人からの刺激も含む。

このような定義を詰めていくのは本意ではない(更に離脱される😭)ので、中身に入る。

分かりやすいのは、部屋が雑然としている(前提となる環境)→片付ける(行動)→褒められる(結果としての環境(褒めてくれた人も環境の一部))という流れ。こうなると、この「片付ける」行動はどうなるか。

当然その人に定着しやすくなる。この時「褒められる」のは心の話ではないかと考える方がおられるかも知れない。これは「快適な刺激」と考えてほしい。

これを、良い行動全般に対象を広げて褒めれば、良い行動が定着すると考えたら、世の中はすごく良くなると思えないだろうか。

人間だから心の問題だと考える人もいるだろうけれど、応用範囲は広い。水族館のイルカのショーなどもこの応用行動分析を利用している。

イルカに、言って聞かせて芸をやらせているのではないのはご理解いただけると思う。ではどうするか。

イルカにやってほしい行動を分解し、まずは偶然にA地点を通ったら餌をあげる。これを繰り返すとイルカがA地点を通る回数が増す。次にA地点を通った後にB地点を通ったら餌をあげる。

ジャンプさせたいところでたまたまジャンプしたら餌をあげる。これらを連続することで一連の行動を定着させるのである。もちろん本番では、全部できたらそこでも餌をあげる。

お疑いなら、YouTube等で確認してほしい。イルカが一つの演目が終わった時に餌を与えられていることに気付くはず。

このように、言葉が通じない・意思疎通ができない生物でも思うように動かせてしまうのが、応用行動分析の凄さである。

お読み頂き、ありがとうございました。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。