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愛する年収200万の男と、愛がない年収200億の男、たぶんどちらも選ばないのが吉

台風14号が迫ってきているはずですが、東京では普通の晴れのお天気でした。ちょっと暑かった程度で風もほとんど吹いていません。

さて、……

標題について、2022年9月4日放送のバラエティ番組「世界の果てまでイッテQ!」で、デヴィ夫人は後者を選べとアドバイスしたようだ。

詳細は、上のリンクを読んで頂きたい。ただ、この設問には大事な前提が1つ抜けている。どちらの男であっても、自分を愛してくれていることが前提にないと、独り相撲になってしまう。

この前提に立つにあたって、特に200億の男が自分を愛してくれている理由が明示されていない。この要因が分からずに自分の人生をどちらに賭けるのかという設問は、ちょっとスジが悪いだろう。

風呂無しトイレ共同四畳半のアパート暮らし経験のある私は、貧乏な生活がどういうものかはある程度知っているつもり。そして、夫婦で200万円で暮らしていくのはかなり厳しいことも容易に想像できる。

ただ、共働きにより世帯収入を倍にすることはできるだろう。そして、世帯収入が400万円であれば、税金を引かれたとしても生活は十分成り立つはず。

というのは、厚生労働省が2019年に行った「国民生活基礎調査の概況」によると、全世帯を対象にした場合の世帯年収の全国平均は552万3,000円、中央値は437万円となっているからだ。

とは言っても、生活があまり楽でないことは明らかである。そして客観的な愛は目減りしないが、残念ながら夫婦間の愛は目減りすることも変容することもある。そうなると、夫婦であり続けることはかなり厳しい。

次に、200億の男が奇跡的にも自分を愛してくれた場合、その状態が放っておいても続くと思っているようでは危うい。多分長続きしないだろう。少なくとも愛されるに値する人間であろうと努力し続ける必要がある。

デヴィ夫人の場合、トーナメントで優勝した立場から発言しているのだけど、実はその裏にはトーナメントで途中敗退した人がたくさんいるはず。そして、彼女がそれなりの努力をしただろうことは疑いのない事実。

私はこれまでにも何度か「努力できるのも持って生まれた才能である。努力は誰もができることではない」とお伝えしている。それは、この場面でも当てはまる。

よってもって最初の設問に戻ると、どちらを選ぶのもかなり厳しいというのが私なりの見方。200万円の男を選ぶなら生活苦は当然予測しなければならないし、200億円の男を選ぶなら修行僧並みの努力に自分が耐えられるのかを考えなければなるまい。

このようなことを考えると、実際に多くの人が結婚相手に両極端の2人ではなく中庸の誰かを選んでいるのも、当然の帰結ということになる。

お読み頂き、ありがとうございました。

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