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今の職を賭してルーレットを回すのは勇気というより蛮勇な気がする

今日は金曜日、お勤めお疲れ様でした。週末はゆっくりと寛げますよう、お祈りしております。

さて、……

こんなことを書くと、少なからぬ人を敵に回すかも知れないとは思いつつ、でもやはり言わなければならないことだろうと考えている。

まず、今従事している業務内容に満足している人は良い。でも、満足していない人もいると思う。そして満足していない人の中には、転職を考える人もいるだろう。

noteのクリエイターの中には、かつて仕事を辞めて独立、今は順風満帆という方がおられる。そしてそのことを積極的にアピールする方もいる。更に、(だから)こちらに渡れ渡れと、般若心経のように主張する方も見かける。

ただ、今勤めている会社における処遇や福利厚生制度について、その良し悪しの問題はあるとしても、その会社を辞めればトータルで満足できる環境を手に入れられる可能性は、かなり低いと思っている。この点は、軽々に無視できない。

従来からある会社は、それなりに会社もしっかりしており、福利厚生も充実していることが多い。それを振り捨てて転職する方もおられるのだけど、損得という一点で見れば、しがみついた方が得、なケースは珍しくないはず。

もちろん、転職した先が破竹の進撃を続けて、かつていた会社よりも処遇が良い場合もあるだろう。そのことを否定するつもりはない。

しかし、これは確率の問題ではあるものの、破竹の進撃をしている会社は資金をその成長に振り向ける傾向が強く、社員の福利厚生は手薄になりがち。言い換えれば、転職しても思ったほど処遇が良くない場合もあるということ。

この辺りは、ネットアンケートが取られることもなく、かつ取ったところで正確な答えを得られるのかの問題もあり、あまり注目されてこなかったところではなかろうか?

普段意識していない現職場での恩恵も踏まえれば、簡単に辞めちゃえ、独立して自分のしたいことに専念すべきだ、というスタンスでの主張は、失礼ながらその人のことを真剣に考えているのかが疑問。

個人の思いや経験を伝えたい気持ちはわかる。でも、最終的に本人が如何に夢を形にしていくかについては、他人が軽々に口出しすべきことではないように思う。

もちろん「やらずに後悔するよりも、まずやってみる」のはアリだと思う。でも、それが全てを失っても構わないものなのかについては、よくよく考えたうえで判断して頂きたいと思う。

お読み頂き、ありがとうございました。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。