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イヤなことへの対処に戸惑う娘に伝える父の変化球的な言葉

昨日このまま秋に向かうことを期待した私が愚かであったと反省する今日の暑さ。あなたは無事にしのぐことができたでしょうか。

さて、……

生きていれば、イヤなことというのは少なからず存在する。朝、もう少し寝ていたいのに布団を出なければならない。出たら短い時間で慌ただしく身支度を調えなければならない。

身支度ができたら学校へ会社へと、行くべきところに行かなければならない。行くべきところが楽しさにあふれているなら良いのだけど、大抵は行くとイヤなことが少なからずある。

ソリが合わないクラスメートとの付き合い、分からない授業、美味しくない給食。学校でありがちなことである。

会社でも似たようなもの。段取りを考えながら出社しても、いざその仕事に取り掛かれば思うように進む方がマレ。生産現場でトラブルがあれば、その対応が最優先になる。

上司が頼れれば良いのだけど、上司も忙しくて相談する時間が取れない。また、企画書の説明も上に上がる度に修正を求められ、補足資料も用意しなければならない。

残業もしたくてやっているのではない。責任を持って進めているはずなのだけど、今では残業していると悪者扱いされかねない。帰りの電車も座れない程度には混んでいる。

……等々、イヤなことは言い出したら切りがないほどにある。

最近、不登校については無理に行かなくても良いとされ、フリースクールに行けば出席扱いになるケースも増えているとか。そもそも、学校に行かないという選択肢がなかった世代としては、隔世の感がある。

イジメによる自殺も後を絶たない時代である。だからこそ無理強いは禁物という雰囲気があふれるようになった。即ち、無理に学校に行かなくても良いとの意見が主流になっている。

ただ、会社については学校ほどドラスティックな変化はしていない。イヤなら来なくても良いとは言われないし、行かなければ給与が支払われない。No work no pay.である。

但し、昔よりはハラスメントについての意識も高まっている。そういう点で「イヤ」の度合いは低くなっている。でも、決してゼロにはならない。

そういうことを比較して考えると、学校では何とかなったイヤなことも、会社勤めでは何とかなりにくくなっていることに気付く。

実際、会社は学校以上に途中でリタイアする人が多い。よく、新入社員の3割は3年以内に辞めると言われる。学校でそこまで退学率の高い学校はあってもマレではなかろうか。でも、会社ではそれが標準なのだ。

「そんなことでは社会に出てやっていけないよ」と社会に出たことがない学校の先生に言われても説得力がないと思いつつ、学校でイヤなことに耐える練習をすべきなのか、やはりお休みしながらフリースクール等での代替でしのぐのかは思案のしどころだと思っている。

結論から言えば、そこは落とし所を見つけるべき点であり、やみくもに頑張るのも、最初から諦めるのも違うと考えている。

娘が「学校に行きたくない」と言う時、私は「お父さんも、学校に行きたくなかったことはあったよ」と応えている。実際そうだし、娘に同じ思いをした人間が他にも身近にいると伝えることが大事だと考えている。

私も親として、地道な努力はしているつもり。

お読み頂き、ありがとうございました。

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