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長寿番組の終了と長年の出演者の変更に思うこと
今日は温かいを通り越して暑さすら感じる陽気。東京は29日に桜の開花が発表されましたが、この陽気を受けて急速に花が開いていくかも知れません。入社・入学のタイミングに色を添えてくれそうですね。
さて、……。
今春のテレビ番組の改編は、結構大きいと感じている。自分が観ている番組だけで申し訳ないが「ブラタモリ」は終了、「日立 世界ふしぎ発見!」もレギュラー放送を終了した。
そして「サンデーモーニング」では36年6ヶ月司会を務めた関口宏さんが、また「笑点」では半世紀以上出演してきた林家木久扇師匠が、いずれも番組を卒業することになった。お疲れ様と申し上げる。
このような時がいつかは来ると理解しているし、放送された番組を全て欠かさず観てきたわけでもない。でも、当たり前に存在してきた番組がなくなり、飽きるほど見慣れた人たちの顔を見られなくなるのは、ちょっと寂しい。
一方で、同じコンセプトで番組を長年撮り続けることは難しいし、いずれ焼き直しの企画となって新鮮味が薄れるのは致し方がない。特に「ふしぎ発見」は、世界を題材としているとはいえそうそう不思議なこともない中でよく続いたと感じる。
また、サンデーモーニングについては、申し訳ないけど関口さんの司会ぶりがどうしても当意即妙さを失ってきていたのは否めない。
視聴率が取れるパターンができると、番組制作側はどうしてもそれにしがみついてしまう。そしてちょっとどうかと思われる場合でも、基本コンセプトからの手直し・再構成は難しい。
出演者も死の直前まで出続けることはできないし、そもそも個人の能力もあるレベルに達した以降は加齢により下がってゆく。いつまでもピークのままではいられない。
ただ、それが目に見えて下がるかというとそれほど急激ではない。少しずつそうなってゆくため、出演者を交代させる踏ん切りもなかなか付け辛い。
長寿番組は、一定の固定視聴者層を持っている。出演者を変えることでこの層が離れてしまうと視聴率に影響する。これは今の守りに入ったテレビマンに取っては、なかなか採り得ないリスクなのではなかろうか。
もっとも、現状維持をしたからといって固定視聴者側がいつまでも観てくれるかを考えると、それも期待できない。その人口も漸減しているのだから当然である。やはりいつかはリスクを取って新しい番組作り・出演者選びに挑戦すべきとなる。
来年度からの新番組や新出演者の船出が良いものとなるよう祈る。そして、そうなるように番組制作者側の努力を期待する。
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